英語教育

一人ひとりの未来を見据えた英語教育

ぼくたちの学ぶ「Only one」教育

左上から中山君、福島君、石井君、酒井君
川合君、臼井先生、吉田先生、大久保君
中山君: 一般生として1年間努力し、2年次から経験者クラスに合流
福島君: 米国・ミシガン州にて5年間滞在のち帰国
石井君: 米国・メリーランド州にて1年半滞在のち帰国
酒井君: 豪州・シドニーに8年滞在のち帰国
川合君: 一般生として1年間努力し、2年次から経験者クラスに合流
大久保君: 一般生として1年間努力し、2年次から経験者クラスに合流

エデュ: みなさんは英語が好きですか。
川合君:

好きなんですが努力が足りないと思っています。

臼井先生:

そうそう(笑い)。

エデュ: ハイレベルな授業にしっかりついてきているので、宿題をこなしたり、家庭での準備に結構負担が大きいのかな、と思ったのですが、自宅で予習はたいへんですか。
中山君:

ぼくはそんなに時間をかけていません。

川合君:

最近、しっかり時間をかけてやるようになってきました。2時間くらいはかけて、辞書調べからやります。

大久保君:

ぼくは休みの日にまとめて2単元くらいやってしまいます。

エデュ: みなさん、先生の問いかけに正確に答えていましたが、これまでの学習の成果ということでしょうか。
石井君:

ぼくは1年半の海外経験があって、そのころは喧嘩も英語でやるくらいに話していましたが、帰国してからはほとんど忘れていて、中1で入学したときには話すことはまだ少しはできましたが、書くことはほとんどできなくなっていました。中1から中2になって、文を書いたり読んで理解したりする力は大きく伸びたと思います。

エデュ: 中2から合流した人たちは、最初のころは戸惑いや不安はありませんでしたか。
大久保君:

英語で授業をやると聞いたときはびっくりしたのですが、ホームルームも英語だったりしてだんだん慣れてきたので、いまは普通にやりとりできるようになりました。

中山君:

ぼくは最初のころはさっぱり分かりませんでした。でも必死になって聞き取ろうとしたり、酒井君たちになんて言われたのか聞いたりして、練習するうちに分かるようになってきました。

エデュ: 臼井先生はこのクラスをご担当になって、どうお感じですか。
臼井先生:

入学当初を振り返ると、推測していた次元をはるかに超えて伸びました。

海外経験のある3人は海外での体験を思い出しつつあるのではないかと思います。そうしたきっかけから、よく勉強するようになりました。しかし、話すことはできても、書くのが苦手な子はまだまだいます。

中2から合流した3人は、当初のポカーンとしたり、キョロキョロしたり、という様子から考えれば普通に授業に溶け込めるようになってきましたから、大きく成長したと思います。中山君はさっき、「家であまり勉強しない」と言っていましたが、時間をかけなくてもすむようになってきたということですね。以前は12時過ぎまで勉強しなければなりませんでしたから。そうした経験を重ねてできるようになってきた生徒です。

中2になって、授業中に、背伸びした「これは分からないだろうな」と思う問いかけをしたことがありますが、しっかり理解できていて、応答できるという場面が何回かありました。レスポンスの速さは長足の進歩、と言えるでしょう。私の中2のときよりはるかにできる生徒たちです。

エデュ: この臼井先生の足跡を受け継いで、新1年生を担当したのが吉田先生でした。
吉田先生:

自分が英語教師として教えてきて、「大体中1はこのくらい」という予測を持っていましたが、それをはるかに上回ってくれるという感触を得ることができました。教員が「これくらい」と思ってしまうと、やはりそこまでしか届かない。しかし、「まだまだ伸ばせる」と思えばその分だけ応えてくれるという手ごたえですね。

エデュ: さて、みなさんは今身に付けているこの力を将来どういう方面で活かしたいと思っていますか。
酒井君:

ニュースで見たのですが、ソニーの会社に入るのに「TOEICのスコア、750点以上」が条件に入っているそうです。750点というのが海外で一般的な生活ができ、会社でも仕事ができるレベルなのだと思いましたので、今はそれを目標にしてがんばっています。しかし、日本で学ぶ英語は文法が重視されますよね。文法を覚えるのがぼくにとっては苦痛です。

石井君:

ぼくの周りにはたまたま海外経験のある人たちが知り合いにいます。そういう人たちと話しをすると、欧米はさまざまな点で日本と大きく異なっている事がわかります。そういう話しに接すると自分も海外へ行ってみたいと思います。実際、中1の夏に海外へ言ったのですが、英語がほとんど話せなくて、交流ができませんでした。だから、英語をしっかり覚えて自分から相手とコミュニケーションしたいと思いました。

エデュ: それでは、これから入学してくる未来の後輩たちに、聖学院中ってこういうところがお勧めの学校ですよ、というメッセージをもらえますか。
中山君:

授業以外でも分からないところがあるときは、先生のところへ行けば分かるまでくわしく教えてくれるところはうれしいです。

川合君:

今後世界へ出て行けばキリスト教文化圏の人と接する機会が多くなると思います。聖学院はキリスト教の学校なので、聖書の素養を身に付けて、通じるものがあれば良いなと思います。

福島君:

授業は厳しいですが、力になるので良いと思います。また、英検も学校で受けさせてもらえるのところが良いと思います。

石井君:

他の学校と比べることはできないので自分では実感できないのですが、両親の話しを聞くと、聖学院は何事にもはっきりしている学校だ、と言います。聖書の一節にしてもクリスチャンでない人に向かってもあいまいに説明するのではなく、はっきり引用して説明するのはミッションの学校でも他に余りないのでは、と言っていました。

また、TOEICを導入したり、海外研修もアメリカ、オーストラリア、タイ、中国などさまざまな国へ行ったり、と積極性がある学校です。

ぼくは正直に言うと、第一志望で入学した学校ではありませんでしたが、ここに入って良かったと、ぼくはもちろん、父や母も今では思っています。

酒井君:

ぼくは受験のときに始めてここに来て、校舎がきれいな学校と思いました。そこは学校の自慢だと思います。英語が他の学校より進んでいてトップ校の授業レベルだということを聞いているので、そこも自慢できるところだと思います。

大久保君:

ぼくはここが第一志望でしたが、英語の授業が進んでいること、聖書を英語で読むこと、賛美歌を英語で歌うことなどは知りませんでした。僕自身は「英語は勉強」と思っていましたが、入学してからは、英語はコミュニケーションの手段だということが分かりました。今は楽しく学んでいます。