本校は、一クラス23人、全校児童270人ほどの小さな学校で、家庭的な雰囲気を大事にしています。
特別な教育を行っているというわけではありませんが、こんな小さな学校だからできる、一人ひとりを大事にした温もりのある教育こそが、特別な教育といえるかもしれません。
集会では、6年生が全校児童の前で、個人発表をします。
自分の家族、自分のあだ名、自分の趣味、将来の夢など内容は様々ですが、どの子も自分のよさを十分に発揮して自分らしさを表現しています。集会は、発表者一人と、それを聞いている残りの260数名の児童達が一つの家族のように温かい雰囲気に包まれています。
運動会は「親子運動会」という名の通り、保護者は子どもの演技や競技を見るだけでなく、一緒に運動をしたりします。
保護者の種目にはトキワ松体操や綱引き、煎餅食い競争などがあります。
児童全員が4チームに分かれ、1年生から始まって、6年生までバトンをつなぐ、全校リレーは圧巻です。
走力のある子が走る、代表リレーというのもありますが、この全校リレーは走力の弱い子も、ある子も全員が代表になった気持ちで走れるのが、とてもいいところです。
卒業式は、6年生の最後の学習の場です。
6年生は、一人ひとり卒業証書をもらう前に、6年間で学んだことや将来の夢を20秒で発言します。「一言発言」と呼ばれるこの活動は、小さな学校だからできる、一人ひとりを大事にした本校の特色の一つといえます。
以上、三つのことについて述べましたが、これらの根底には、23人の少人数クラス、土の校庭で遊べる4回のまとまった遊び時間、45分を1単位にするのではなく教科に応じて15分を1単位として様々な時間の授業を組み合わせるモジュール制など、本校の教育環境や教育体制の独自性があります。