生き方を学ぶ授業
「心豊かな人間として成長していきたい」
「将来に向けて志をもった人になりたい」
そんな願いをもって生活していく子どもを育てたいと考え、相模女子大学小学部独自の学習時間(学年約40時間)を設けました。
この学習では、人間関係の基本であるコミュニケーションスキルの育成をベースに据えています。みんなで気持ちを合わせて楽しむゲームや、友達の考え方やよさに触れるプログラムを通して、友達と関わることの喜びや楽しさを感じることを大切にします。
また、人間の生き方に関わる価値ある文化や活動と出会い、ふれ合い、体験し、感謝する気持ちを育てる活動を展開します。
その一つが日本の伝統文化の体験です。
本学の大学の協力を得て、1年生から6年生まで、どの学年でも茶道の体験をします。
茶道の体験を通して、人間関係の基本である挨拶の大切さともてなしの心を学びます。
さらに、日本舞踊や落語などの伝統文化の体験もプログラムされています。
もう一つは、志をもって生きる人との出会いをプログラムの中に盛り込んでいることです。
低学年で「自分の生活を支えている人々との出会い」、中学年では「福祉活動で活躍されている方との出会い」、そして、高学年では「産業に携わる人々との出会い」や「ユニセフの活動に携わる人々との出会い」が待っています。
このような学習を通して、自分の生活が多くの人とのあたたかい関係によって成り立っていることを知り、自分自身も人の役に立って生きる人間でありたいと考えていける子どもたちを育てていきます。
今年度の6年生は、このつなぐ手の学習の中で、今回の震災について調べ、自分たちでできることを模索しながら学びを深めています。