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入学者選抜のシステム

面接と報告書

面接について
形式

東京都以外のすべての府県で実施されています。個人面接、または集団面接が行われますが、学校によって形式はまちまちです。保護者同伴の面接が行われることはありません。時間は、個人面接は1人5分~10分程度、集団面接は5人程度で20~30分という学校が多いようです。

質問内容

まず必ず聞かれるのは、「志望の動機」と「中学校生活に期待していること」についてです。特に将来のこと等、進路についての目標を明確にしておく必要があります。そして、性格(長所・短所)や生活習慣、好きな教科・嫌いな教科等について聞かれ、受検生の個性を見ようとする場合、また、報告書の「総合学習」の内容や、「特別活動」・「学校生活」について聞かれる場合も多いです。小学校で勉強以外で取り組んだことを、きちんと話せるように用意しておく必要があります。グループ面接では、受検生同士の討論等をさせることはありません。1人1人順番に聞いていく場合がほとんどなので、きちんと話を聞いていれば大丈夫でしょう。前の人が自分が言おうとしたことと同じことを言ってしまっても、あせる必要はありません。同じことをきちんと話せばいいだけです。

いずれにしても、自分を飾って見せようとせずに、自然体の自分を出せばいいのです。普段から、敬語や入室の立ち振る舞いについては意識して練習しておいた方がいいでしょう。面接で一番重要なことは、それぞれの中学校の特色を理解した上で、「どうしてもこの学校で6年間勉強したい!」という思いを具体的にアピールすることです。面接で合否が大きく左右されることはありませんが、少なくとも周りの受検生と比べて、マイナス点をもらってしまうことは避けなくてはなりません。

報告書について

小5・小6の2年間の記録が記載されます。
書式は各都道府県で異なりますが、指導要録の記載方法に従って記載されることは決まっています。

各教科の学習の記録

観点別評価(A~C)と、評定(1~3)がありますが、ほとんどの都府県で利用されているのは、3段階の評定の方です。学校によって、3が○点、2が○点等決められていて、それに基づいて合計点を出し、学校ごとに決まっている割合で換算の上、当日の点数に加算して合否が判定されます。全国的に見ると、報告書の割合は3割~4割程度の学校が多くなっています。

その他「総合的な学習の時間の記録」や「特別活動の記録」、「行動の記録」、「総合所見」については、点数化されることはありませんし、特に悪いことを書かれない限り、合否に影響はありません(ボーダーライン付近の選考には使われる場合があると思います)。 「出欠の記録」の欄があるので、欠席が多い(年間で15日以上が目安)場合は、理由書の提出を求められる場合もあります。

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取材協力:株式会社学究社

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