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都立中受検速報!

都立大泉高等学校附属中学校

適性検査I

文章の出典は坂東元「動物と向き合って生きる」で、筆者は旭山動物公園の獣医です。問題の分量は例年並みですが、文章自体は昨年より読みやすくなりました。また、大泉中の作文は例年、本文のまとめが中心となった作文だったのが、テーマに基づく体験作文の出題となったため、多くの受検生は書きやすかったのではないでしょうか。しかし、字数は200字ですので、まとめるのに時間がかかると大きなタイムロスになります。また、例年のような本文をまとめさせる問題が2番目にあり、こちらは字数が400字となっています。問題に取り組む時間をうまく配分できれば書きやすい問題でした。

適性検査II

問題のページ数が昨年度よりもさらに増え、全14ページとなりました。一つひとつの問題もボリュームがあります。1番の後半は直角三角形の組み合わせについてですが、比を利用して考えられたかがポイントです。2は都立中では頻出問題ですが、資料の読み取りと記述、割合の計算等の数理処理と、分量が多いのでかなり時間がとられたでしょう。しかし、確実に得点したいところです。さらに3もボリュームのある問題が続きますが、最後の金環日食を題材とした問題は、時間さえあれば、得点できる問題でした。時間配分と問題の選択によって得点状況は大きく変わったのではないでしょうか。

ボーダーライン

適性検査Iでは、問題の形式にうまく対応できたかどうかで大きく得点差が出る可能性がありますが、問題自体のレベルから考えれば60%がボーダーラインと考えられます。適性IIは、問題の量と難易度からいって、受検者平均点はかなり低いと思われます。得点差がつきにくいので、50%を取れれば、受検者の中でも上位に位置づけられるのではないでしょうか。

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取材協力:株式会社学究社
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