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都立中受検速報!

都立小石川中等教育学校

適性検査I

一昨年までが2つ、昨年は1つだった課題文が今年は3つとなりました。文章1は随筆文で湯川秀樹「旅人」。この他は漢文とその現代語訳で、文章2は「論語」、文章3は「大学」からのの出題です。文章1以外は資料として考えてもよいでしょう。設問数は3問と前年と変わりません。問題1は抜き出し問題。問題2は文章1の内容について文章2と3の内容を参考にしながら、説明する問題。問題3は「まなび」について文章1~3のいずれかにふれながらの作文です。問題としては例年と大きく変わる形にはなっていません。漢文の出題にあわてなければ小石川の問題を取り組んできた受検生は落ち着いて取り組めたはずです。

適性検査II

資料の分析が4題、考えを書かせるのが2題という形式は昨年と完全に同じです。
ただ、グラフを書く問題が2問あるなどしたため、あまり時間に余裕がなかったのではないでしょうか。資料の分析では必ず割合について聞かれるので、四捨五入をともなう小数の計算を速く正確にできたかどうかで点数に差がつきます。

適性検査III

大問1の問題1は、水蒸気は冷やすと水、さらに冷やすと氷になる性質を書きます。
問題2は、先生の会話文をヒントに水滴の量や雲の色などが書けていれば大丈夫です。文章で説明しにくい場合は絵や図で表しましょう。問題3の雨量計の問題は以前、九段中等教育学校で出題されていました。(1)(3)は計算と端数処理の注意が必要な問題ですので、まず(2)を確実に得点した上で、どこまで式が書けるかがポイントになります。問題4、問題5は、雨量計での観測上の注意点が書ききることが重要です。大問2のパズルの問題ですが、操作の仕方と会話文での操作例をよく理解して、問題1の平面パズルは確実に得点しましょう。問題2、問題3も会話文と操作例の図と問題1の平面パズルを利用して、どこまで粘って答案を作成できたかで差がつきます。図形問題に慣れない生徒諸君は時間が足りなかったようです。

ボーダーライン

今年は前年と大きく傾向が変わらないことから、例年通り、60%程度が合格ラインとなると考えられます。

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