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都立中受検速報!

都立武蔵高等学校附属中学校

適性検査I(作文)

昨年度の、与えられた二つの文章を選択して作文を書く問題とは違って、一昨年度までの二つの文章の共通点を書く形に戻りました。いずれにしても各文章についての要約問題があり、ここを取ることが合格への最短距離です。おそらく昨年度よりは書き易かったと思います。

また、昨年度の「学級での発表」という形式で作文を書くようにという指示と同様に、今年度は「学級新聞の記事」という形になりました。この指示を守ることも大切です。

適性検査II

例年どおり大問2問構成。大問1は貝塚を題材にした問題で、大問2がフロンガスを題材にした問題でした。いずれも資料の読み取りと読み取ったことをもとに課題を考察する問題が中心で、会話で示された課題に対するヒントが資料のどこに隠れているかを見つける分析力、複数の分析結果をどのように結びつけ解決するかの考察力が問われました。何が問われ、どのように答えればよいのかが、わかりやすい問題とわかりにくい問題の差が昨年よりはっきりしていたので、問題選択さえ間違えなければ合格するのに十分な点数が取れるという点で、昨年より少し易しくなったと言えるかもしれません。

適性検査III

大問数は例年通り2問で、昨年同様、条件を満たす答えが複数ある中から1つを答える形式は踏襲されていますが、問題文が長くなり、条件が複雑になったため、昨年度より難化したと言えるでしょう。

大問1の問題1・2は運動会の点数に関する問題で、何通りか考えられる答えから1つを答える形式です。条件に合うものを1つ見つければいいんだと、割り切ってしまえばさほど時間をかけず解けます。問題3は立体を並べる組み合わせを考え、投影図を描く問題です。条件をいろいろ考えるより、手を動かした方が早く解ける問題でした。

大問2は「量る」をテーマにした問題でした。問題1はあずき1粒の重さを求める方法を考える問題で比較的平易でしたが、問題2の飲み物を作るのに使った原液の重さを求める問題、問題3の気体の重さを調べる方法を考える問題は勘違いしやすい問題でした。

ボーダーライン

適性検査の問題も全体的に形式が固定化してきました。受検生にとっては取り組みやすくなった反面、ミスが命取りになります。適性I・適性IIともに得点はしやすくなったようです。IとIIのボーダーラインが60~70%、逆に難化した適性検査Ⅲは50%にどれだけ近づけるかがカギになります。

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取材協力:株式会社学究社
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