『NATIONAL GEOGRAPHIC』は1888年にアメリカで創刊された雑誌で、自然環境・生物・文化・歴史・社会・科学・宇宙・地理・冒険・探検など「地球の今」を、美しい写真とルポルタージュで紹介しています。現在180もの国々で850万部も発行されています。
そして1995年には、英語以外の言語で初めて『ナショナル ジオグラフィック日本版』が創刊されました。
思春期の生徒たちは、とまどいや不安などから、今までの価値観に不安を持ったり、勉強する意味を見いだせないと言い出したり、自分らしく生きるとは何かといった悩みを抱えています。
成立学園ではこのような生徒たちに対し、様々な経験や体験学習を行うことで、生徒たちが自分の周りの環境を自覚するようになり、社会と自己を見つめ、新しい自分を発見していってくれるだろう、そしてそうすることで価値観が確立し、広く社会を見る視点や思考力を養うことができ、目的意識が芽生えるようになっていくと考えています。
実際に「体験」できる行事が大切なことはもちろんですが、すべてを体験できるわけではありません。直接体験できないような「地球規模で起こっている様々な出来事」でも、ナショナル ジオグラフィックを通じて、あるいは多くの写真家や研究者など”本物”の方の話を通じて知ることができる機会があります。
そういった方々の経験を踏まえた話には、単にナショナル ジオグラフィックに関連した内容ということだけではなく、常識を疑ってかかることや問題意識を持って生きるなど人の生き方の多様性といったキャリアデザインにも通じる内容が含まれています。
成立学園では、中1から高2まで、このナショナル ジオグラフィックを使った取り組みを行っていますが、ただ読んで終わりということにせず、お互いの関心(興味)について話し合い、プレゼンテーションし、文章としてまとめる作業をします。