明星学園は大正時代に創立された学校です。当時の画一的な教育の有り様に疑問を感じ「個性尊重・自主自立・自由平等」を建学の理念に掲げて創立された学校です。
一人ひとりの可能性を大切にし、子どもたちの主体性や創造性を育み、「夢や希望」の実現に向けてサポートしていきます。
明星学園中学校の最大の特徴は「先生たちの情熱」だと思っています。そんな情熱的な先生たちが実践する明星学園の教育の特徴を紹介していきます。
明星学園の授業では、「自ら考えること」「自分の心で感じること」「物事の本質をつきつめること」を大事にしています。自分の頭で考えながら、物事の本質にせまっていくためには、子どもたちが考えたくなるような興味を引く課題とその課題の順番をどうするかがとても重要です。
授業では先生の出す課題をみんなが予想し、意見を交換しながら本当のことは何かをつきつめていきます。そのため明星学園では、創立以来ずっと手作りの教材を用意しどんな課題をどんな順番に子どもたちに投げかけていけばよいか研究と実践をくりかえしてきました。はっきり言い切ってしまうと明星学園の特徴は授業そのものであり、授業には強い自信をもっています。
明星学園では英語・数学・国語・理科・社会の授業時数の充実をはかるとともに、体育・音楽・美術・木工・工芸という表現系教科も充実しています。表現系教科の特徴は、どの教科も1つの教材に多くの時間をさき、対象とじっくり向き合うことを基本に置いています。その中でも特徴的な木工・工芸の授業では、イメージしたものを形にしていきます。木材加工や織り、染めの伝統的な技法を学び、素材の特性をふまえた上で「使う」という視点に立ったものつくりをしていきます。
授業と並んで明星学園中学校が大切にしている活動が教科外活動です。
私たちは、教科外活動のテーマを「本物と出会う」ことに置いています。特に、先生でも親でもない「第三の大人」と出会うことを大事にしています。例えば中学二年生では5日間の職場体験を行いますが、その前段階として中学1年生では「様々な場所で活躍する大人」のお話を聞きます。職場体験も受け入れ職場の方々に協力してもらい5日間引き受けていただき、仕事そのものというよりそこに働く方々の物の見方や考え方に触れさせてもらっています。
また、中学2年生で行う「奥阿賀民家泊」も中学3年生で行う「沖縄民家泊」も、その土地の文化・自然・歴史をそこに暮らしてきた方々から直接感じ取ってほしいと考え実施しています。
そして、明星学園中学校の教科外活動の最大の特徴であるのが、中学3年生の2学期までにしあげる「卒業研究論文」です。学年をこえた、すべての教員が指導教官となって、子どもたちが設定したテーマの探求を指導していきます。1年間の研究の成果は全員が、「パワーポイントによるプレゼンテーション」「ポスター展示による発表」など、下級生や保護者に向けて12月に発表します。