成城大学では2008年度から他大学との併願が自由化され、学園高校の生徒は成城大学への推薦権を保持したまま、他大学を受験することが可能となりました。高校3年間で一定の成績をクリアした生徒は、希望すれば全てが成城大学への推薦権を得られます。
そのうえで、自分のさらなる希望の実現に向けて、より高いハードルにトライできることになりました。そのため、高2・3年ではコース制をとり、他大学を受験する生徒へのサポートを実施しています。これまでも、毎年のべ70~80名が早慶上智やG・MARCHクラスの私立大学に合格を果たし、また、成城大学へは生徒の約6割が進学しています。
成城学園では中学に33、高校に36もの部・同好会があり、生徒は思い思いに部活動を楽しんでいます。また、幼稚園から大学までひとつの敷地内にある「ワンキャンパス」の立地を生かして、中高一緒に活動したり、大学生が後輩の部活の面倒を見に来てくれたりする部活もたくさんあります。
また成城学園は行事も盛ん。中学1年では、ライフセービングを中心とした「いのちの教育」と最長2キロを泳ぐ「遠泳」の2つを柱とした「海の学校」が行われます。全く泳げない生徒も、5月から行われる水泳の授業でしっかり泳げるようになります。2年生では、標高3180mの北アルプス「槍ケ岳」への登山をはじめとした「山の学校」があります。中学校の登山で4泊5日の北アルプス縦走を体験できるのは成城学園ならでは。他に、体力に応じて「白馬岳」と「唐松岳」の3班に分かれて実施します。
さらに高等学校では「自由研究」と「課外教室」という授業があります。自由研究は、2・3年生の選択枠のひとつとして設置されており、「日本学入門」「組織人を考える」といった教養的な講座から、「英会話」「仏語会話」「独語会話」といった語学、「日本画」「茶道」「ギター」「弦楽」といった芸術、「ライフセービング」「体感フットボール」といった運動系などさまざま。
課外教室は主に長期休暇を利用した宿泊を伴う教室が多く、教員が自分の趣味や特技を生かして生徒を集めて実施します。「新撰組 多摩から京へ」「天文教室」「ローカル列車でGO」「祭りと寺の生活」「福祉施設でボランティア」「富士登山」「乗馬」「スキー教室」「イタリアの三都をめぐる」などこちらもバラエティに富んでいます。気の合う仲間や先生と一緒に自分の興味関心の幅を広げる授業となっています。