「女子校の制服は可愛い方が良いのに決まっている、でも子どもっぽくなく、またあまりにも大人びている雰囲気でもなく、ちょうどいい程度を」と語る菅原校長は「最近の若者言葉で「カワイ」という表現は、実はステキとかカッコイイとかの意味を持っているんですね」と語る。さらに「千代田女学園の制服はかわい~と好評ですよ」と説明会や相談会でうける評判を語ってくれた。
千代田女学園の制服は創立110周年を迎えて改訂されたものであるという。今から11年も前のことだ。それまでは伝統あるジャンパースカートとブレザーだった。美しいシルエットを誇っていたが、多くの学校に押し寄せた制服改訂の波に歩調を合わせたという。やはり決まりある制服といえども「おしゃれ心」を大切にしたい乙女心を考えてのことだった。
現在の制服は、中学生は濃紺のブレザーと地模様に同色のストライプが入ったスカート、高校生はグレーのストライプ入りブレザーとスカートだ。
中学・高校とも白のブラウスの胸元には蝶ネクタイ結びのリボンをつける。それぞれ2色ずつあって、フォーマルな行事時に必ず着用するものと、普段気軽に付けておけるものとがある。
夏服は中学生がセーラーのように襟が大きく白いブラウス、高校生がスタンドカラーの白いブラウスとなっている。中高ともにスカートはチェック模様で冬服との違いを大きくアピールしている。
このほか冬服用ベスト、夏用ニットベスト、セーター、サマーセーター、コートなど「おしゃれっぽい」都心の学校で落ち着いた雰囲気をかもし出している。