和光小学校は1933年、成城学園を母体として父母たちの手で開校しました。大正自由主義の流れを汲んだ自由な校風をめざし、子どもたちの全体的な成長を目指していきました。「和光」という言葉は初代吉田慶助校長が研究していた中国の思想家、老子の言葉「和光同塵」が由来とされています。「高みに立って知をひけらかすのではなく、塵(庶民)の中にあって光る」ような人格を備えた人間を育てたいというものです。こうした創立当時の理念を受け継いで、現在は次のような教育目標を置いています。
●たしかな学力をもち、ものごとをしっかりみつめ考える子ども
●あそびも仕事も好きで、自主的で規律感のある子ども
●健康を尊び、しなやかでじょうぶな体とたくましい活動力あふれた子ども
●自分の考えをだれにでもはっきりいえる子ども
●集団の一員として責任を果たすことのできる民主的な子ども
●美しいもの、すぐれたものに感動できる子ども
●自分たちの手で文化を作り出していける子ども
●平和を愛し、民族と人類の発展への参加をめざす子ども
学校の特徴としては次の三点があります。
●教科書を使わず、自主編成の手作りテキストにより、子ども主体で、共に学び、考える学習の共同と討論中心の授業スタイルにより、「学ぶ楽しさ」のあふれる学習を展開しています。
●教育課程を「生活勉強・総合学習」「教科教育」「教科外の活動」の三つの領域で編成し、今を生きる子どもたちにふさわしい「生きる力」を育てていきます。
●毎月の学級懇談会、公費助成運動、教育懇談会、文化活動など、自主的で自治的な父母と教師の組織「親和会」と共に、子どもを中心に父母と教職員がそれぞれの立場で共同して子育てに当たる「三位一体」の教育をめざしています。