日本女子大学附属豊明小学校は1906年(明治39年)に設立され、今年で創立105周年を迎えました。附属豊明幼稚園から大学、大学院にいたる一貫教育を通じて以後1世紀を超えて建学の精神である三大綱領「信念徹底」「自発創生」「共同奉仕」が受け継がれています。
伝統に培われた豊明スタイルの一つが制服です。
現在の制服は、昭和初期から続く伝統の「豊明スタイル」です。スカーフにも意味合いがあり、式典時は白色、冬服は赤色、夏服は紺色で識別します。
オーソドックスなスタイルですが、今までの伝統や継続性を大切にしつつ児童にとって快適な機能性を高め、細かいリニューアルを重ねながら時代に対応しています。約1世紀の伝統、誇り、愛校心が蓄積・凝縮されています。
8000名を超える卒業生からは、学校を象徴し愛着あるものとして認識されています。児童の保護者にも卒業生が多く、中には5代続けて入学される方もいます。制服に対する伝統、誇り、愛校心も引き継がれています。
幼い頃から本物に触れるということは、様々な感性を養う上で大切だと考えます。
教育内容や、一日の大半を過ごし学習する場である校舎はもちろんですが、日々身につける制服もそうだと思います。制服を通して、着こなしや着心地の良さ等、衣服に対する本物の良さを学んでいると思います。また、制服に袖を通すことにより「学校へ行きたいな」「勉強したいな」「友達に会いたいな」という気持ちの切り替えになっていると思います。帽子置き場を設けて型崩れを防ぎ、ものを大切にする心も育んでいます。
制服はこれからも「豊明スタイル」を代表する大切なアイテムとして引き継がれれていきます。