伝統を活かした落ち着きと都会的なセンスを感じさせる制服です。
清楚な中に気品も感じさせ、身にまとったときに自然に背筋が伸び、自分の高校生活へ前向きになれるようなデザインを考えました。
「113年の伝統を持つ大成高校への誇りと、規律正しさ、清潔さ、そしてトラッドななかにアーバンな軽やかさと斬新さを心がけました」と新制服を担当したデザイナー女史は語ります。
ジャケットやセーター、シャツや靴下までエアリーな素材の感触で統一しています。
制服に使用されている「羊毛」は、世界でも有数の環境立国であるニュージランド産です。
土壌、水質、牧羊犬の飼育管理にまで、環境保護への配慮を保護協会へ加盟している牧場に義務づけています。この「Zque(ジーキュー)」ウールと呼ばれる服地は認定書も発行するほど、厳しい管理をしています。
地球温暖化が進み異常気象が身近な問題になってきている今、できるだけ環境へのやさしさが求められています。毎日身に着けている制服からも自然との調和を自分のものにできるエコロジストを意識したいものです。
また、自分の学校への誇りを大切にしたい、という思いは、誰も心の中に持っています。制服は“自分の学校”という思い出につながるものです。自分が着て過ごした制服の記憶が、学校生活を思い返すとき、強く、長く、思い出に残ります。
モノトーンな色調の中にエンブレムを刺しゅうで直づけにするなど、ネクタイやリボンスカートなど控えめななかに気品を持たせる工夫を発見できます。バリエーションも含めて、気持ちよく学校生活をエンジョイできる制服です。
基本を押さえたトラッドなデザインに都会的な感覚も活かされています。