将来の可能性を広げる海外大学併願!具体的なスケジュールは?コミカレって?

お茶の水ゼミナールイメージ

『海外併願セミナー』では、日本と海外では受験スケジュールが異なるため、十分に併願が可能である点が指摘されました(表1参照)。日本の大学の一般入試が本格的に始まるセンター試験以前に、海外大学への出願(=受験)が終了していることになりますので、併願しやすいと言えるでしょう。

さらに、アメリカの大学進学については、日本の高校卒業後、直接4年制大学に進学するという選択もありますが、1番人気があるのは、アメリカの公立2年制大学(コミュニティカレッジ)から4年制大学に編入するという方法だと言います。
英語力の入学基準が高くない、学費が安い(年間60万円~70万円程度)、国内大学の結果を待ってから出願できる、といった理由からコミカレが支持されており、米国4年制大学に進学している日本人の大半がコミカレ経由です。実際の進学のスケジュールとしては、表2(※1)のようになります。

一方、オーストラリアでのお勧めは、TAFE(Technical and Further Education )を経由して大学に進学する方法だと言います。TAFEとは、国や州が運営する職業技術習得のためのカレッジで、実践重視の教育で即戦力の育成を行うものですが、学生数や施設・設備は大学並みか、それ以上。講師陣レベルも一定の水準が保たれ、少人数による指導が受けられます。米国のコミカレと同様に、英語力、学費の面でメリットがあり、大学への編入(大学の2年次)が盛んである点に加え、実践的なスキルを習得できるため人気を集めています。TAFEへの進学スケジュールは表3(※2)のようになります。豪州大学は3年制で、一般教養過程がないため、大学入学前に将来の専攻の基礎となる知識やスキルの習得が必要という点から、現地でもTAFEへの進学が支持されているようです。

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システムだけでなく、アメリカとオーストラリアでは大学での学びにも特徴があることも理解することが必要でしょう。主にアカデミックな研究を重視した進学をと考えるなら、総合力が身につくアメリカを、就職に生きる実践的な学びをしたいなら、専門学校と大学を組み合わせたオーストラリアへの進路を考えると良いと言います。

いずれにしても、本人はもちろん、保護者の考えも十分に考慮しながら、進学先を決めていくことが大切だと、『海外併願セミナー』講師、藤井氏は話されます。
中高時代は、親子のコミュニケーションが少なくなりがちな時期ではありますが、海外大学の話題をきっかけに、ぜひ、将来についてともに考え、話し合う機会を持ってみてはいかがでしょうか。

次回3月13日更新予定の記事では、使える英語と大学受験の両立を目指して、ベネッセコーポレーションとお茶の水ゼミナールが共同開発した「海外大併願コース」(2012年度版)について、インターエデュが徹底リポートします!ぜひご期待ください!

※1
英語コース(ELS)は現地の英語学校。アメリカの入学タイミング「9月(前期から)」「1月(後期から)」と、入学条件(4年制大学TOFLE iBT 80点~、コミカレ60点~)に
合わせて学習する。
※2
TELCは、TAFE附属の英語学校。GCAはオーストラリアの生活面全般をサポート。TELCとも密に連携し、TAFEの専門コースを最終決定する際のカウンセリングや進路指導、その先の大学編入へのアドバイスも行う。TAFEはコースによって年に1度しか入学時期がないものや、2月・7月の入学を受け入れている学校(コース)もあり。

表1 海外大併願受験スケジュール(高校3年)
表2 米国大への進学スケジュール
表3 TAFEの進学スケジュール
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