「心のこもった教育」 - この言葉は玉川聖学院が求め続けてきた教育の意味をよく表していると思います。 1950年、日本の社会は戦後の荒廃から立ち直るために、大いにもがいている時期でした。 経済も不安定でしたが、それ以上に重要なこととして、人々は、日常生活の中で人生の意味と秩序を求めていました。 玉川聖学院が創立したのは日本の社会がこのような状況の時でした。 初代学院長であった谷口茂寿先生は、キリスト教信仰に基づく女性の人格教育が、社会の復興につながる鍵だと信じていました。 創立の機会が訪れたとき、聖書の詩篇第1篇3節の御言葉に従って、玉川聖学院を創立する大役を引き受けたのです。
この御言葉の確信と希望によって、玉川聖学院は1950年に創立しました。 50年以上の経験と成長の中で、神の御言葉が真実であるという確信を得て、時代は21世紀を迎えました。 玉川聖学院の心と精神は創立当初から変わることはありませんが、学校は新しい教育の手段や方法を駆使しつつ、たゆまない努力をしています。 2004年3月に完成した新校舎は、この時代を生きる若い子女に、目的に合った充実した人生を送ってもらうための学校の決意と姿勢を象徴しています。
私たちの教育理念は、「一人一人が神と人とに仕えるために創造された、かけがえのない唯一の存在である」という聖書の教えに基づいたものです。 生徒たちは、玉川聖学院で自分自身を発見し、それを受け入れ成長させていくことを学びます。 同時に他人を尊敬し、ともに協力し合うことも学びます。これらのことは、意味のある教育の基本原理であると信じています。 生徒たちが数学、理科、語学、芸術などの教科の中で最高のものを見出すことができるように、またそれ以上に「心のこもった教育」を提供できるように努めています。
中高等部長 水口先生のお話
人は愛されていることを自覚できた時に、自分を大事な存在と感じ、同時に他者を受け入れることが出来るようになります。キリスト教の人間観を土台として、玉川聖学院では徹底的に一人ひとりに生きる意味と価値があることを教え、体験を通してそのことがわかっていくプログラムを用意しています。素敵な私とあなたが出会うことで、自尊感情が高まります。
今年度の大学入試では、「慶応」「早稲田」「上智」「ICU」にそれぞれ合格者が出ました。 進路も、理系文系のみならず、芸術系や福祉系など幅広い分野へ卒業生を送り出しています。 中学生のうちから「どう生きるか?」を徹底的に考えさせ、生きる目標を見つけさせることを重視させた結果が現れてきました。ほとんどの生徒が4年制大学への進学を希望する中、学校では一人ひとりのよりよい進路実現のため、 「学力の向上」と「入試に関わる具体的な指導」を十分に行っています。
〜進路指導部から〜
玉聖の進路指導の考え方は、「生き方を考える」「自分を知り、生きる力を育成する」ことです。 総合人間学に象徴される特徴あるカリキュラムにより、自分を知り、自分の考えを自分の言葉できちんと相手に伝える力が養われます。大学選びも、自分の目標実現のためにそこで何を学ぶかによって絞り込まれます。 この結果、基礎学力の向上もあって一般入試の実績も上がっていますが、AO入試においても大いに力を発揮しています。
取材協力・資料提供 玉川聖学院 中等部・高等部
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