部活動が本格的に始まって1ヶ月が過ぎている頃ですが、少しは慣れたでしょうか?電車での通学に加えて、連日遅くまで部活動をしている場合、体力的な負担も増えているかも知れません。去年の秋に、1年先輩に当たる中1アドバンスコース生に話を聞いたところでは、「入学して一番楽しかったこと」の第1位が"部活動"でした。ここでは、その先輩の部活動の状況と、上手く両立するためのコツとヒントを伝授します。
中1生の4人に1人が、「部活動」と「勉強」の両立に悩んでいるというデータが出ています。皆様のお子様はいかがでしょうか?悩みの根源は、実は、「部活動」も「勉強」も完璧にこなしたい!という積極的な意思にあるのです。部活動で疲れて帰宅して、眠い目をこすりながら宿題や予習を済ませると、もう就寝時間……このような毎日が続くと、やはり気持ちが萎えてしまう事態が発生するのも、想像に難くありません。この時期から、保護者の方からも、『部活動には一生懸命取り組んでいるのですが、勉強に力が入らないので困っています、 どうすればいいでしょうか』との相談をお受けすることが多くなります。 まず、お子様本人に『部活をやりたい!』という意識がある限り、部活動を安易に辞めるべきではありません。 部活動も勉強も両立できてこそ、6年一貫校に進学した意味がより高まるのではないでしょうか。注意すべき点があるとすれば、一方をもう一方の言い訳にしないということです。つまり、部活動のために勉強できなかったとか、勉強があったために部活動が疎かになったなどと決して言わない、言わせないという基本的な約束を決めておくことです。 これを守るためには、学習時間の確保と時間管理(スタート時間だけは決めておく等の一定の制約は不可欠)、どの教科・内容を優先して学習に取り組むか(何を学習のスタートとするか、材料の特定。取り組む教科の順序などの決定)、体力の回復調整への工夫(例えば、睡眠時間を確保するための生活時間の計画・調整など)が必要となるのです。これは、お子様の内面的な成長、言い換えると“自立心の確立”にも大いに役立つと言えましょう。 とはいえ、忙しい毎日を送っているお子様にとって、勉強時間をうまく確保できないという悩みは十分に理解できます。そこで、1日の生活の中でちょっと空いている時間、別名“すきま時間”を活用することが問題解決の糸口となるのです。「すきま勉強法」は、中学受験の際にも活用した人も多いでしょう。部活との両立という課題にもこの手法は有効なのです。 通学の車中の活用はもちろんですが、座席に座れる時間に間に合うように起床時間を早める、夕食前の時間を使う、就寝時間を少しだけずらすなど、少しの工夫で、1回15分から30分のすきま時間が累積していきます。「朝は苦手だけど、夜なら…」「土曜日の夜は、少し気合を入れて勉強時間を確保する」など、お子様のライフスタイルに合わせたすきま時間を確保してはいかがでしょう。
3〜4時間はゆっくり自分自身の時間として使いましょう。土曜日には、部活動や土曜講座が設定されているかも知れませんが、フリーな時間であれば、身体を動かすことや、趣味に時間を使うのもよいでしょう。まずは自分の好きなことに時間を使って、心身ともにリフレッシュしましょう。休日を1週間の計画の中には組み入れない方が良いようです。平日の学習が上手く進まなかった場合に、“予備日”として活用できるからです。 |
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