本校では中2の春休み、10日間のオーストラリア語学研修に全員が参加します。現地ではホームステイが中心ですので、皆、はじめは心配顔。しかし、そんな不安はすぐに吹き飛び、帰るときには涙を流してホストファミリーの方々と別れを惜しんでいました。
中高6年間を充実させ、さらにその先の未来を創るチカラを育てるためには、中1・中2の2年間はとても大切な時期です。そのため、本校では英語の授業を一部小分割にして行ったり、数学の演習授業では二人の先生が教室で指導にあたっています。中2終了時に語学研修を行っているのも、その一環です。それまでに、英語はどこまで到達していなければならないか、そのほかの教科の学習あるいはクラスでの活動、行事の運営などはどこまで自分たちで行えるようになっていなければならないかを、それぞれ具体的に目標を定め、それに向かって取り組むことで、中学受験終了後に中だるみをさせずに学習を継続させることをねらいとしているのです。
オーストラリアから帰ってきた生徒たちは、英語をもっと勉強したいという気持ちをもつことはもちろんのこと、もっと世界を広げたい、もっといろいろなことを知りたいという意欲を強く持つようになりました。「以前に比べ、物事をすぐに投げ出したりせず、粘り強く取り組めるようなった」「相手の言っていることをしっかりと理解しようと
いう気持ちが強くなった」(現中3担任)、中には語学に興味を持ち、英語以外の言語の勉強を始めた生徒もいます。中3からは「中学の最上級生」であると同時に、「高校0年生」として一部高校のカリキュラムにもチャレンジします。中1、中2で確立した学習習慣と、オーストラリア語学研修を通じた2年間の取り組みによって得られるモチベーションの2つが重なることで、中3、そして高校でのさらなるステップアップにつながっていくのです。