中学受験をしようと思ったのはいつ頃ですか?
圭太郎さん:五年生のときに開成の文化祭に遊びに行ったら、学校の前である進学塾が過去問を配っていたんです。そのとき初めて「過去問って何だ?」「受験という選択肢があるのか!」と知りました。
それまでどうして教室に通っていたんですか?
圭太郎さん:単に、算数が楽しくて(笑)。あと、友達と帰りに公園で遊ぶのが楽しかったからです。
玲さん:僕は兄も受験をした後だったので受験は考えていましたが、兄が行っているからついていくという気軽な気持ちでした。
それで、筑駒を受験校に考えたのはどうしてですか?
圭太郎さん:文化祭をいろいろ見ましたが、筑駒の校風の自由さに惹かれたからですね。
玲さん:僕もあちこちの文化祭を見に行きました。その時、筑駒の文化祭で兄がジャグリングの派手なショーをやっていて、「うわあ、楽しそうだな」って。
中学受験の勉強は大変でしたか?
圭太郎さん:6年生になると確かに勉強している時間がかなり増えましたね。大変だと思ったのは、10月、11月くらいでしょうか。遊ぶ時間が減ったのはつらかった!
玲さん:そうですね。模試で合格率と向き合うと、プレッシャーを感じました。
そのころまではあまり受験を意識していなかったということでしょうか?
圭太郎さん 玲さん:そうですね。
もし、もっと早い段階からフルパワーで受験勉強するように親から言われていたとしたら、どうでしたか?
玲さん:耐えられなかったと思います!(笑)
お子さまの中学高校時代がかかっていると思うと真剣になってしまうのが親心ですが、親としてはどのように受験に向き合えばいいのでしょうか?
玲さん:無理やりに勉強させようとしても子どもは勉強が嫌いになってしまいます。
圭太郎さん:子どもがやりたいと思うきっかけを用意するのが親の役目なんじゃないかと思います。算数でなくても、運動でもいいと思うんですよ。好きなものが見つかって楽しければ頑張る。そうすると粘り強さが身につく。それは受験をする時にも生きてきますよね。
『賢くなる算数』にお子さまが取り組まれる際、親としてはどのように接すればいいでしょうか?
玲さん:僕はいつも自分の力で解き切ることがうれしくて、次の問題もやろうと思っていました。解法を教えようとする保護者の方もいらっしゃると思うのですが、横から教えてもらって解けたとしても子どもはぜんぜんうれしくないんじゃないかと思います。
わかる楽しみを奪ってしまうということですね?
圭太郎さん:宮本先生の問題は解けなくてもいいんです。「考えたかどうか」が大事。だから、保護者の方に僕からお願いしたいことは、解けた解けないに口出しはしないでほしいということですね(笑)。口出しされると、子どもは叱られたくないから、自分にできる問題、つまり簡単な問題しかやりたくなくなっちゃう。だから、「できない問題」に取り組む楽しみを奪わないように、そっとしておいてあげてください。今、振り返ると、宮本算数教室で培った「できない問題」に取り組む姿勢は東大受験にも役立ったと思います。
なるほど。
圭太郎さん:子どもが解けなくても、取り組んだ努力をほめて見守ってあげることで自然と伸びていくと思います。『賢くなる算数』は教室に通えなくても自宅で取り組めるので、ぜひ子どもの「考える力」づくりに用意してあげるといいのではないでしょうか?
取材協力・資料提供:Gakken
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