インターエデュ
キリスト教男子校の
英語教育5年目の躍進
教師が語る「英語教育の成果」生徒が語る「キリスト教男子校での生活」

オービー校長が語る「キリスト教教育の精神」

創立101年を迎えた聖学院中学校高等学校。今年度から就任した新しい学校長は、聖学院の卒業生だという。OBでもある新たなリーダーの下、伝統校はどのような教育を行っていくのか。インターエデュは聖学院中学校高等学校の学校長、山口博先生にインタビューを行った。

山口学校長は貴校の卒業生でいらっしゃるんですね。

ええ。43年前に聖学院中学校に入学し、6年間を聖学院で過ごしました。

在学中の当時と、学校長となられた今とで、違うもの、そして変わらないもの、どういった点が挙げられるでしょうか。

まあ当時とは立場が違いますので単純な比較は難しいですが、違う点では……校舎がきれいになりましたね(笑)。2000年から現在の新校舎を使用するようになったのですが、生徒にも保護者の皆様にもご満足いただいています。
変わらないものはやはり101年前の創立以来続いているキリスト教を背景とした教育ですね。


白亜の校舎とトンガリ帽子の講堂(1953年)

初歩的な質問で申し訳ないのですが、入学とともにキリスト教に入信しなければならないですとか、そういったことはありませんよね?

もちろんです。本校はキリスト教的な世界観や人類愛といったものを教育のベースとしていますが、宗教としてのキリスト教を強要するものでは当然ありません。 社会的信用の高かった企業がひどい不祥事を起こす……そんな事件が枚挙に暇が無い世の中です。何が正しいのか、何が悪いのか、その価値観すら定まらないこの時代に、2000年間揺らがないキリスト教の精神を軸とした、ブレのない教育を行いたいと思っています。

そういった教育が、山口学校長が生徒として在校中の頃からもずっと変わらず行われているわけですね。

ええ。生徒と面接する機会もありますが、「聖学院で学んでよかったことは何?」と尋ねますと、「生徒も教師も優しい人が多い」という答えがよく返ってきます。私自身も生徒だった頃、人間関係で本当に多くのことを学びました。
本校は『only one for others』という言葉を校是としていますが、これは「誰もがかけがえのない存在である」というキリスト教の精神に基づくものです。 私は昨年まで北海道の酪農学園大学で教鞭をとっていましたし、副学園長も務めておりましたが、やはり本校で自分が過ごした6年間が良いものだったと思っているからこそ、その職を辞して本校の学校長になろうと決心した次第です。


貴校はキリスト教をバックボーンとした教育のほかに、英語に注力した教育でも知られていますね。

ええ。世界の共通語は英語ですし、大学受験でも文系・理系ともに英語は欠かすことができません。学問の世界でもビジネスの世界でも、英語力が必要とされる局面は多いですから、本校は昔から英語教育に注力しています。私が在学中の頃から、すでに1クラスを半分にわけての少人数授業を行っていましたから。 さらに本校は5年前から英語の「経験者クラス」を設置する改革を行っており、これが生徒全体の英語力向上において高い効果を発揮しています

キリスト教と英語、この2つが貴校の大きな特徴といえますね。

本校はこれまで良い教育を続けてきたからこそ、101年間の歴史を築くことができたと思っています。本校が200周年を迎えるとき、「先人が良い教育を続けてきたおかげだ」と思ってもらえるよう、私たちは精進しつづけてまいります。

確固たる信念を持ち、一世紀以上にわたる魅力的な教育を続けている聖学院中学校高等学校。その教育理念に、ぜひ多くの方に触れていただきたい。


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