日々の小テストから中間・期末試験、そして大きな目標となる入学試験に至るまで、学習を進めていく上でテストは切っても切り離せない重要な要素であると言うことができます。
特に受験を念頭に置いた上で学力テストや模試を受ける際、以下の2点を測るためのテストなのだ、という意識をしっかりと持つことが肝要です。
- 学習した内容についての絶対的な定着度を測る
- 同じ母集団の中での相対的な学力を測る
日々のテストはあくまでも学習内容をどれだけ身に着けられたかを測るもの。テストの成績に一喜一憂することよりも、自分の弱点を把握するためのツールとして活用していくことを考えなければなりません。
とはいえ、入試では相対的な点数で合否が判定されます。入試での成績は日々の積み重ねの延長線上にあるものですから、そのときそのときの自分の相対的な位置・順位も常に把握する必要があります。
この2つの条件を満たすためには、あらゆる科目で必要にして十分なだけのジャンルを網羅した、受験者数の多いテストを受けるのが一番ではないでしょうか。
これから中学受験を控えていらっしゃるご家庭では、効果的なテストの活用法についてぜひ今一度ご確認いただいたうえで、日々の学習に臨んでいただきたく思います。
これから中学受験に向けての学習をはじめようとしている家庭では、どういった点に気をつけて日々の勉強を進めればよいのか、先取りはどこまでするべきか、塾へ通わせるタイミングはいつごろか、……そういった低学年の学習においての疑問についてお伺いした。
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- 先ほどのお話で『基礎を固める⇒それを答案で表現する』を繰り返すことが肝要だというお話がありましたが、そういった基礎固めはなるべく早い段階から始めたほうがよろしいのでしょうか。
- とにかく早い段階から始めればいいというわけではないと思います。いたずらに難しい問題を課すのではなく、発達段階にあわせた学習が必要だというのが四谷大塚の考えです。1年生〜3年生の間は、受験勉強よりも知育、すなわち知能の器を広げるための学習をするべきではないでしょうか。
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- 低学年の段階では、積極的な先取り教育を行う必要は無い、と。
- 四谷大塚には半世紀以上にわたる中学受験指導の蓄積がありますが、その中でわかったことは、5・6年生で伸び悩むお子さんが小さい頃から詰め込み教育を受けており、逆に5・6年生で伸びるお子さんは低学年のときに伸び伸びした教育を受けていることが多い、ということです。
- 性急すぎる詰め込みは逆効果になってしまうケースも多いわけですね。
- 小学校の1〜3年生の期間を知能開発期、4〜6年生の期間を学力開発期と四谷大塚では位置づけています。低学年には低学年の、高学年には高学年の学習目的があり、学び方があるわけですから。そして、お子さんの知能の開発を目的として1〜3年生を対象に行っているのが四谷大塚の「リトルスクール」です。
- リトルスクールでは、低学年のお子さんに対してどういった点に留意して指導していらっしゃいますか?
- 中学入試のための特別なカリキュラムではなく通常の学習のなかで、小学生の知能を刺激するような課題・問題を与えています。低学年向けのクラスではカーペット敷きの教室で靴を脱いで授業を行い、手作りの工夫された教具やゲーム感覚を取り入れた授業を10名〜15名の少人数制で行うことで、学習への興味や意欲を引き出せるよう努めています。
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なるほど。通常の学習内容を違ったアプローチで提示することで、低学年のお子さんの知能を刺激していくわけですね。
さらに、添削指導の際はけっして×をつけません。たとえ間違っていてもそれを点数で示すのではなくコメントで示すことで、結果ではなくプロセスが大切だということを伝えたいからです。お子さんが書いたこと自体を評価してあげることで、学習への意欲や好奇心を引き出していきます。 |
- 低学年のお子さんが受けるべきテストについてはいかがでしょうか。
- 低学年ですとまだ受験勉強の前段階にあるわけですから、学力テストも結果のみにこだわる必要はありません。
- まずは学習への意欲が自然と沸いてくるようにすることが第一義ですね。
- リトルスクールでは12月1日・2日、お子さまの現在の学力を測るためにオープンテストを予定しています。年長のお子さま向けには体験授業もご用意していますし、リトルスクールの指導に関する保護者様向けの説明会も同時に行いますので、ぜひみなさん足をお運びください。