掲載期間 2007年2月1日〜4月2日 |
中高一貫校に通う中学生の皆さんにとって、大学入試はまだまだ先のことで、今後、大学入試制度も大きく変わっていきます。しかし、制度が変わっても「大学がどのような学力を求めているのか」という部分は、今後も変わらないでしょう。 学習指導要領が変わり、近年の大学入試でも全体的に「基礎力」が求められるようになってきています。実際の入試でも、細かい知識を問う重箱の隅をつつくような難問は減ってきました。一方で、「基礎的な知識を組み合わせて内容を深められるか」、「頭の中に入っている知識をしっかりと他人にわかるように記述できるか」を問うような問題が増えてきています。カギになるのは、「思考力」と「記述力」です。以下の問題をご覧ください。
指定されている語句は中学入試の時に覚えたようなものがほとんどで教科書に載っていないような難しい語句はありません。しかし、これら8つの語句は西洋から東洋に範囲が大きく広がっており、いざ一つの文章にまとめていこうとすると、非常に難しいことがわかります。東大はこの問題で、細かい用語の知識よりも基本的な知識を有機的に組み合わせ、関連させる力、つまり「思考力」を求めているのです。 今回の学習指導要領の改訂を受けて、入試問題でこの傾向はますます強くなっています。それは、この力が大学の求める人間像とつながるからなのです。大学では、研究する対象・事象を正しく理解することが求められます。そして、その結果を第三者に対してそれをわかりやすく伝えていく力も必要です。それが、大学入試で求められる力に反映しているのです。そしてその力は、今後、中学から高校の学習で身につけていくものです。その意味で、中学受験の結果とは関係のない、新たな学習が始まります。
次の項目は、東大が後期試験の改革にあたって発表した後期日程の出題方針です。
このような記述力・思考力は、すぐに身につくものではありません。早い時期から一題一題粘り強く解くことで思考力をつけ、記述問題に積極的に取り組むことが必要です。「量」をこなしてきた中学受験の学習スタイルを変え、「質」を重視していきましょう。学習できる問題の数が少なくても、ゆっくりと噛み締めるように理解していくことで、かえって学習効果が上がるのです。 Z会の教室・東大マスターコース中学部が掲げる指導方針は、思考力・記述力重視です。 またZ会の教室・東大マスターコース中学部では、大学に受かるためではなく、その先も見据えた本当の学力をつけていきます。そして、その成果として、毎年東大をはじめとする多くの難関大学に合格者を送り出しています。 |
掲載期間 2007年2月1日〜4月2日 取材協力・資料提供:Z会東大マスターコース中学部 Copyright (c) inter-edu.com, Inc. All Rights Reserved. |