以前はつるかめ算や通過算のような○○算と呼ばれる文章題も多く出題されていました。最近では、それらの典型題を軸にして、条件を増やす、条件を減らす、などして作問されることも多くなりました。中学受験では、限られた知識・道具で問題を解くため、大学受験や高校受験に比べると図やグラフを駆使して条件の整理をし、順序良く調べ上げることが必要になります。
以下の問題は、昨年、実際に出題された入試問題です。実際に解答に至るまでの筋道を順を追って見てみましょう。
文中にキーワードになる数字と条件がいくつか出ています。このままでは分かりづらいので、問題文を整理することから始めます。整理するにあたっては、以下のような面積図にすると、分かりやすくなります。この場合は、長方形のたてを「一人あたりに配る花びらの枚数」、横を「人数」として図を書いてみます。
最初の条件では、全員が手にした枚数は、20枚、20枚、20枚・・・・20枚、18枚、18枚、15枚、15枚となったことから、全員に20枚ずつ配るとすると、(20−18)×2+(20−15)×2=14枚が不足することがわかります。また、次の条件では、全員に同じ数□枚ずつ配ったら4枚余ったことが分かっています。
ここまで条件が整理できたら、人数を求める式を立てて、 分かっている数字をあてはめてみましょう。
(14+4)÷(20−□)=△人 → 18÷(20−□)=△人
人数は整数なので、人数は18で割り切れる数、18の約数となります。また、18の約数(1,2,3,6,9,18)のうち、「4枚余る」こと満たす数は、5以上になります。
したがって、
【答え】6人、9人、18人
また別の方法として、(14+4)÷(20−□)の式から、□=19、18・・・と、1つずつ□に数を当てはめてみて解答を探すこともできます。
いかがでしたか?
中学入試では、知識を基にして、あきらめずに集中して解くことが必要であることがおわかりいただけたのではないでしょうか。
中学入試の合否を決めるのは、もちろん「入試の得点力」、すなわち「教科力」であり、これが中学受験指導の中心となります。しかしながら中学入試は、子どもたちがこれから成長していく途中段階での受験であるところに、その特性があります。
「入試の得点力」といっても、入試で知識のみを問われることはむしろ少ないといえます。問題を解くには、理解する力・思考する力・解決する力・表現する力・作業する力、それら全てが必要であり、入試ではその総合的な力が試されるのです。 | ||
整理する力や集中する力、そしてあきらめない力。これらの「学び方」を身につけることは、「何を学ぶか」以上に結果を大きく左右することにもつながります。 | ||
時間を守る、自分で部屋を片付けるなどの基本的な生活する力、達成する意欲を持ち物事に積極的に取り組む力、また、自己も他者も尊重できる力が子どもたちの自信となり、経験や体験を望ましい姿で発揮することができるようになります。 | ||
CG啓明館では、志望校合格に必要な「教科力」「学習力」そして「生活力」を伸ばし高める指導で、一人ひとりのかけがえのない成長の機会としての中学受験をサポートします。中学入試に必要なチカラは、子どもの一人ひとりの成長に合わせてこれから育てていくものなのです。 |
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掲載期間 2007年1月24日〜2月26日