入試までの過ごし方

教養を深めることが実は合格への「近道」

難関大学受験をお考えの保護者様に向けて

Inter-edu's eye

中高一貫校に合格するまでの勉強と、合格後にしなければならない勉強との間にある質的な違いを多くの保護者が見落とします。高校入試がないということは、6年間をゆとりをもって過ごせるというだけの違いではなく、身につけるべき知識の「質」という点でも大きな違いがあります。

高校入試のための勉強と、難関大学受験のための勉強とには質的な違いがあります。高校入試は基本的には知識の集積です。科目に対する理解を深めることで突破できます。換言すれば、模擬試験の点数が上がり、高い偏差値が取れれば合格できます。

一方、難関大学入試は、昔も今も知識の集積の上に「考える力」あるいは「考え抜く力」と「表現する力」とが必要です。この力を「教養」と言い表してよいかもしれません。たとえば英文の内容が哲学的であることはよく指摘されることです。

難関大学受験を前提に中高一貫の6年間を捉えたときに、学習しなければならない質がより高次元であることはお分かりいただけることでしょう。目の前の勉強の点数にばかりこだわるのでなく、6年間という長い時間を贅沢に使った学習が一番の近道です。

このような質の高い知識を身につけるために、保護者は何ができるでしょうか。たとえば、大人同士のご家庭での会話に、できるだけお子様を参加させてください。子ども扱いせずに背伸びさせることが重要です。子どもだから知らせたくないと思っても、いずれは知らなければならないことばかりです。叱咤するよりは大人として扱うことが効果的です。精神の成長は、知識の吸収を促します。

中高一貫校の意味、高校入試がないことのありがたさ、贅沢な時間の過ごし方について是非お考えください。

<インターエデュ>

中高一貫校生が陥りやすいワナ

豊かな思考力・記述力が求められる大学入試を乗り越える中学生のための学習法とは?

中学入試を経験された方へ

中学入試に向けて先へ先へと勉強する経験をしてきたために、答えをすぐに欲しがってしまうクセがついていませんか?また、何かに追い立てられるように早く学習しようとしていませんか?

中学受験を経験した方に多いのが、「答えを急ぎすぎる」傾向です。たとえば数学で途中経過をしっかり書かなかったり、国語の選択問題で正解にばかり気をとられて答えの導き方を軽視したり。短答式の問題では力を発揮しても、記述問題になると途端にできなくなる・・・という方も、これと似たような問題を抱えています。

大学入試の問題、特に国公立大学二次試験の入試問題は、ほとんどが記述・論述式問題で問われます。これが何を意味するか。難関大学は「社会のリーダーとして必要とされる、抽象的な現象を正確に理解し具体的に他者に説明できる力」を求めており、それが大学入試でも問われているのです。このような力は短期間には、なかなか身につきません。

中学生のうちは、まだ学習内容がそれほど難しくありません。だからこそ、正確な理解力や説明する力を身につけるために「書く」癖を早めにつけて欲しいと思います。このような姿勢は、高校生になって学習内容が難しくなった時に必ず生きてきます。そしてそれが大学入試につながる力だと、われわれZ会では考えています。

「スロースタディ」のすすめ

中高一貫校の中学生の方には、「スロースタディ」という学習法を提案したいと思います。ゆっくりと、じっくりと、噛み締めるように良質な問題に取り組む。バランスよくゆっくり食べることが体に栄養になるように、それは豊かな思考力・記述力につながります。そして、それが現在の大学入試で求められる力でもあります。

Z会の教材は通信教育でも教室でも、良質な問題にじっくりと取り組むことを指導方針に掲げています。楽しみながら自分のペースで確実に学習し、実力をつけていく助けになればと思っています。

保護者の方が気をつけるポイントは?

よく保護者の方はテストの「得点」ばかりを気にしてしまい、易しい問題でのケアレスミスなどを「もったいない!ここで点が取れるのに!」とお子さんに注意するのですが、これは点数を意識させるだけで逆効果。中学生の段階で大切なのは、得点よりも内容です。定期テストの答案を見るときには、「記述問題を何も書かずに出していないか」、「めんどうな問題から逃げていないか」などを確認していただけると良いのではないでしょうか。そしてチャレンジしていれば、ほめてあげる。復習の際には、答え合わせだけではなく、解説を読むことも学習法として有効です。じっくり考え抜いて、どこを間違えたのか確認することが次につながります。


上記の内容は資料請求していただいた方にお送りする小冊子「子どものやる気を引き出す15のヒント」から抜粋しています。 さらに詳しい内容を知りたい方は →

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