9月29日(土)・30(日)、八王子学園では、八学祭(文化祭)が行われた。また、中学・高校の説明会も行われ、文化祭見学の合間を縫って、受験生や保護者の方々が先生方の説明に熱心に耳を傾けていた。台風が近づき天候が心配されたが、学校にうかがった29日は晴天に恵まれ、大勢の来校者でにぎわっていた。そうした最中、生徒、保護者の方々にもお話がうかがうことができたので、文化祭の様子とともに紹介したい。
校門にはだまし絵を用いた見事な装飾がほどこされ、学校に足を踏み入れる前から文化祭の盛り上がりが伝わってくる。鼻をくすぐる先をたどると、焼き鳥、たいやき、わたあめ、おだんご…と様々な模擬店が並び、呼び込みの生徒たちの元気な声が響く。
校内でも、クラスやクラブの出し物が繰り広げられていた。作品展示、模擬店、映像、舞台発表、来校者も参加できるイベントなど個性豊かだ。ステージでは、吹奏楽部、ギター部、バンド演奏、ダンス部などの発表、体育館ではバスケットの招待試合と盛りだくさん。
生徒たち自身はもちろん、訪れる方々へのサービス精神もいっぱいの「八学祭」は、明るく元気な声と笑顔にあふれていた。
当日、中学の学校説明会に参加した方々の案内(中学校の施設や文化祭展示)を中学1年の生徒たちが担当。少し緊張した面持ちながら、一つひとつの教室や設備について説明しながら、誘導していた。保護者の方からの質問にハキハキと答える姿も印象的だった。案内を終えた4名の生徒さんにお話をうかがうことができた。
入学から半年。文化祭・授業の様子は?
中学生は、まだ直接、文化祭に関わる部分は少ないが、部活の先輩方の発表(吹奏楽のミニコンサート、ギターの演奏)を楽しみにしているという声が聞かれた。「先輩たちは優しく、部活が楽しい」と異口同音に話す彼らの言葉から、高校生との良い関係が伝わってくる。
入学して半年経った今の学校生活について尋ねると、「先生が優しくわかりやすく教えてくれる」「授業が楽しい」「理科の実験がとても好きで、実験をしてわかることも多い」「わからないことを放課後に教えてもらえる」など、先生方や授業の魅力を話してくれた。
八王子高等学校の文理特進コースに通う、高校2年生の久米君にお話をうかがった。
部活と勉強の両立を目指した方には、特に参考にしていただきたい。
「勉強と部活の両立は大変です」
久米君の所属する男子バスケットボール部は、全国レベル(前回インターハイ3位)で活躍をしている。それだけに練習も厳しい。「勉強と部活の両立は大変です」と久米君は話す。
練習が終って帰宅するのは、20時。それから夜中1時頃まで毎日勉強しているという。朝は6時に起きて朝練に行く。「やらないとついていけないですから」と当たり前のように言う久米君の志望校は、千葉大の医学部。人を助けられる仕事に就きたいと1年程前に決めたという。
自主学習で目指す医学部
部活が忙しいので、塾や予備校には行かず、自力での勉強だ。テスト前は、7~8時間は勉強しているそうだ。「両立は厳しくて辞めたいと思ったこともありましたが、負けたくないと思って頑張っています」と久米君。顧問の先生が両立を理解してくれ、勉強面でも励ましてくださることも大きいという。
「八王子学園は、勉強するにしてもバスケをやるにしても、設備が整っています」と久米君。
自習室が充実していること、理科実験室が広く設備が整っていることもプラスになっているようだ。さらに学校生活について尋ねると、「みんな仲が良く、明るく楽しい雰囲気です」と球技大会での思い出などを楽しそう話してくれた。
文化祭の注目イベントである招待試合を控える中、こころよくインタビューに応えてくれた久米君の今後を応援したい気持ちになった。
生徒会長の黒田君と、文化祭の総合指揮を担う学芸長の高津君にお話をうかがうべく、文化祭の取りまとめを行う生徒会室を訪ねた。
「夢がかなった」そう語る眼差しが、印象的なインタビューとなった。
文化祭に込めた、さまざまな想い
今年の八学祭(文化祭)のテーマは、「新生☆八王子学園 見よ!この結束を!!」だ。今年から中学生が入学したことの象徴として、新しい八王子学園を見せようということで、テーマに決めたという。
工夫を凝らした企画が揃った今年の文化祭。模擬店にも力を入れ、3年生が5月頃から準備を重ねてきた。バンド演奏、ダンスの公演、全国レベルで活躍するバスケ部の招待試合など、見どころが尽きないとアピールする二人は、作り上げてきた文化祭への自信に満ちている。
「生徒会は、引っ張っていく・支えていく原動力」
生徒会活動について尋ねると、「個性のある人が集まっている学校なので、それをまとめていくのは難しいですが、会長なりのおもしろさがあります」と黒田君。
学芸長になろうと思ったきっかけについて高津君は、「初めは帰宅部のつもりでいたので、生徒会には一番最後に入りました。1年間先輩の下でやってみて、学園祭2日間、全校生徒の笑顔を背負っている学芸長はすごいな、そういうことができたら幸せだなと思いました。責任は重いですがおもしろいです」と話す。クラスや団体としてやりたいことと、生徒会や先生方との食い違いを埋めてるために苦労も多かったというが、『生徒会は生徒の上に立つのではなく、引っ張っていく・支えていく原動力』というスタンスで、丁寧に接してきた。みんなが協力し合い、準備もスムーズに進んだという。
二人に「八王子学園とはどんなところ?」と質問をぶつけてみた。
高津君: 夢が叶う場所。学園祭を取り仕切れたことが、自分たちにとってすごく大きかった。
生徒会に入って、自分が変われたと思います。
黒田君: やりたいことが何でもできるところ。行事にも力を入れていて、生徒がやりたいことに先生が耳を貸してくれ、手助けをしてくれる学校です。先生方がすごく気さくで何でも相談に乗ってくれるし、勉強面でも丁寧に教えてくれます。
文化祭でひとつ実を結んだ夢が、彼らの残りの高校生活にも、さらに力を与えてくれるに違いない。
PTA主催の喫茶室に協力されていた、中学1年生の保護者3名にお話をうかがうことができた。
お子さまの様子について
「朝、笑顔で出て行って、楽しかったと笑顔で帰ってくる」「男女、クラスを問わず仲が良いようで、他のクラスのお友達の名前もたくさん会話に出てくる」「学校での様子を、毎日すごく熱心に話してくれる」と、学校生活を楽しんでいる様子が伝わる答えが次々に返ってきた。
学年全体の合宿などのイベントも多く、子どもを孤立させない学校側の配慮も感じているようだ。また、生徒と同様、保護者同士もクラスを問わず仲が良いという。
八王子学園に決めた理由
「1期生なので先生方がよく見てくださり、目が行き届くと思った」「説明会などで先生方の熱心さ強くを感じた」と、先生方の熱い指導への期待が大きかったのを感じる。 実際、現実とのギャップもないであろうことが、お母さま同士の会話の調子からもうかがえた。
部活について
高校生の先輩との関係も良好だと、お母さま方も感じているようだ。
また、それぞれが部活に入り活動を始めているが、途中で部を変えることについて、学校も先輩も柔軟に受け入れてくれているという。長い目で見て、様々なことにチャレンジさせようとしてくれる学校側の姿勢に好感を持ったという。
学習面について
1期生としての、期待と不安を口にされていた。
「高校の特進コースが高い実績を上げている学校で、中学から学べる期待はある。だが、どこまで学校の求めているものに応えられるか…」「日々課題を与えてくださるので、2時間くらいは勉強している。でも、自主学習の効率面には、問題があるように感じている」と、まだ自覚を持って学習するのは少し難しい、中学1年生の子どもを持つ保護者ならではの悩みも尽きないようだ。
学校に依存するのではなく、二人三脚で我が子を育てようという教育方針が感じられた。
実際の指導に関して
「テストの採点は厳しめ。でも、それは子どもの将来を思ってのこと」夏期講習や放課後の補習などにも積極的に参加する雰囲気など、期待通りの先生方の熱い指導に満足されているようだ。授業参観で見た実際の授業についても、「授業が素晴らしく、自分たちの時もこんなふうなら良かったのに!」と、質の高い授業を実感したという声も聞こえてきた。
文化祭という場を通して、先生と生徒、高校生と中学生、学校と家庭、それぞれの繋がりがとてもあたたかく強いものであると感じた。
子どもたちの個性や能力が、健やかに育まれている環境に触れる取材となった。
今後の説明会に参加して、この温度を体験いただきたい。
八王子学園八王子中学校・高等学校の説明会日程
説明会名 | 日時 | 詳細 | 定員 | 予約 |
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入試模擬問題体験&説明会 | 12月 16日(日) 10:00~11:30 12月 16日(日) 13:00~14:30 |
入試模擬問題を体験していただけます。出題担当者より解法などの説明あり。 保護者の方には、教育方針・入試要項の説明と出願や入試当日の注意をご説明します。個別質問コーナーなどあり。 |
各100組 | ご予約はこちら |