八王子学園八王子中学校教員インタビュー 「自己表現合宿で学んだこと」

八王子学園中学校では、元八王子の劇団新制作座の合宿所にて、7月13日~15日、2泊3日の「自己表現合宿」が実施された。この行事を体験してきた中学1年生の生徒さんに、その様子や感想をうかがうとともに、入学して4ヶ月の今、あらためて学校生活の雰囲気についても聞かせていただいた。

クラスの個性が出た発表会!厳しく指導される経験で得たことも

今回のインタビュー会場は、教室。生徒さんもリラックスして話してくれた。

校歌と学園音頭の踊り。
初めは手をつなぐことさえ躊躇して…

「自己表現合宿」では、校歌と学園音頭の踊りについて、劇団の方と相談したり、指導していただきながら、クラスごとに練習し発表することが活動の中心であった。
練習の過程では、いろいろなつまずきや苦労があったようだ。
学園音頭の踊りでは、男女が手をつなぐパートがあったのだが、初めはみな嫌がって、手をつなぐということひとつにも、かなりの時間がかかったという。中里さんは、「男子と手をつなぐのは嫌だと思っていたけれど、途中からは思い切ってできるようになりました。踊りでも、大きな表現ができるようになったと思います」と話す。発声の仕方、挨拶や態度など、劇団の方からかなり厳しく指導されることもあったと言い、普段と違う生活の中で、様々に感じるところがあったようだ。今村さんは、「合宿を終えて、以前より挨拶ができるようになったと思います」と話してくれた。

合宿を振り返り、語ってくれた1組代表の今村さん、川村くん、宮田くん。

短い時間で作り上げたクラスの個性。
一生懸命だったからこその悔しさもあり…

発表においては、基本的な部分は同じだが、その見せ方やパフォーマンスには、それぞれクラスの雰囲気が出ていたという。インタビューに参加してくれた5人は、みな1組。
たとえば、登場の仕方ひとつでも、1組は舞台からと客席からの2方向から登場するといった工夫をしたが、バック転が得意な子が、バック転をしながら出てくる演出をしたクラスもあったようだ。1組は、全体的に無難な感じにまとまってしまい、もう少し工夫すれば良かったという思いが残ったと話してくれた。いくつか失敗もあったようで、そのことを悔やむ声も多く聞かれた。みんなで一生懸命作り上げてきたゆえの悔しさだったに違いない。

クラス全員でやるという心強さがあったのか、それほど緊張することなく、発表には臨んだようだ。その中で今村さんは、途中、体調を崩して保健室で休んでいなければならず、リハーサルに参加できなかったというが、「発表の前に先生が「頑張れよ!」と声をかけてくれたことがとてもうれしく、終った後は達成感がありました」と、発表本番前後の様子を話してくれた。

夜遅くまで友達と過ごし、語り合ったことが一番の思い出に

元気いっぱいの1組メンバー!八王子学園の歴史を作る第1期生。

普段見ることのできない一面も。
クラスのみなとプライベートを共にした貴重な時間。

合宿の中で、思い出に残ったことや楽しかったことを尋ねると、友達と夜遅くまで一緒に過ごしたことの楽しさを、みなそれぞれに楽しいエピソードを添えて話してくれた。普段の学校生活では、クラスのみなとプライベートを共にする時間はなかなか持てない。だからこそ、2泊3日の合宿は特別な時間だったに違いない。友達の普段見ることのできない面を見ることができたり、話を聞いたりして、理解を深め、互いの絆を強くする機会になったのではないだろうか。発表会の後には、先生方や劇団の方、発表を見に来てくれた家族も一緒にバーベキューが行われ、これもまた楽しい思い出になったようだ。

八王子学園八王子中学校・高等学校フォトアルバム

個性が尊重される、明るく自由な学校学園のモットーが伝わる校歌。ゆったりとした曲が好き!

檀さんと中里さんも笑顔いっぱい!学園生活やクラスの様子を話してくれた。

校歌と学園音頭の踊り。
初めは手をつなぐことさえ躊躇して…

合宿では、校歌の歌詞の意味を深く理解し、丁寧に歌う経験をしたということだったので、生徒さんに校歌についての想いを尋ねてみた。
歌詞について、宮田くんは「自由を歌っていると感じました」と言い、今村さんは「ゆったりしていて、学園モットーに基づいた歌詞が印象に残りました」、中里さんは「学園モットーは、人格とか平和とか、広い世界に通用するクオリティーが高い内容。個性を尊重しているところが良いと思います」と話す。曲について、川村くんは「全体的に、曲が好きです」と、檀さんは「ゆったりとした感じ、自由な感じで全体的に好きです」と話してくれた。実際の学校生活や校風とつながっている歌詞や曲の雰囲気を感じ取り、自分たちの学校の歌として大切に思う気持ちが生まれたのではないだろうか。さらに、学校生活を見直すひとつの機会にもなったことと思う。

入学して4ヶ月経ち、学校の雰囲気をどのように感じているのか尋ねてみると、みなが異口同音に明るく楽しい学校生活の様子を語ってくれた。クラスも男女の仲が良く、自由でのびのびしているとのこと。また、ひとり一人の個性が尊重される点にも魅力を感じているという。その雰囲気は、彼らが互いに交わす会話や笑顔いっぱいの表情からも伝わってきた。

個性的な顔ぶれで楽しい雰囲気の中、インタビューは進行した。学校にもすっかり慣れて、毎日が楽しくて仕方ないといった様子が伝わってくる。また、後輩が入ってくるのをとても楽しみにしているという声も多く聞かれ、八王子学園中学校の1期生としての自覚も感じられた。ぜひ、学園祭などにも足を運び、実際の学校の雰囲気を感じてもらえたらと思う。

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