今の時期におさえたい学校選びのポイント

すでに夏前に学校説明会に足を運ばれた方も多くいらっしゃることと思います。また秋から行われる説明会。行くべきか否か…?実は秋以降の説明会では、次年度入試の出題方針や出題傾向の変更点などが話されることがあり、貴重な情報が満載です。ぜひ入試の内容が決まりつつある、秋以降の説明会に積極的に参加されることをおすすめいたします。

説明会は事前に必ず保護者だけで行き、学校の様子を見ておくことが大切です。そして、お子さまと学校に足を運び、本当にお子さまが行きたい学校かどうかを確認しあうことがポイントです。一部の学校では、校内を見学させてくれたり、部活に参加をさせてくれたりする学校もあります。通うのはお子さまご本人であるため、親の考えを押し付けることなく、雰囲気を肌で感じることでお子さま自身がやる気になった上で受験をさせましょう。合同説明会など、たくさんの学校の話を聞ける機会を活用することもおすすめです。

一部をのぞき、学力試験のみで合否が決定される中学受験。ですが、小学生の成績には波があることが多いもの。体調やプレッシャーに左右されたり、運よく難関校に合格したりというケースも聞かれます。したがって、チャレンジ校、実力相当校、押さえ校など、自分の実力を元にさまざまなレベルの学校を幅を持たせて受験することが大切です。

併願校は、第一志望がダメでもここだったら行きたいと思えるような学校を選んでおくことが大切です。私立はとくに学校によって個性が異なります。教育方針、学校のカラー、授業進度、進路指導や生活指導、クラブ活動や行事などもさまざま。保護者の視点だけではなく、お子さまが「第一志望がダメでもここだったら通いたい」と思える学校を親子で話し合うことがポイントとなります。

首都圏の基本的な受験パターンを表にしてみました。
首都圏の基本的な受験パターンを表にしてみました。

学校によっては、遠距離通学者に配慮して始業時間を8時、全員下校を17時と徹底している学校もあれば、部活動や行事に熱心な学校では帰宅が20時、21時となることもあります。志望校を選定するにあたり、乗り換えやラッシュなどの電車の混み具合も気にしたいところ。説明会に行かれる際に、学校への所要時間をはかることがポイントです。

中学受験で必要なのは過去問対策。学校別の過去問集を購入し、徹底的に研究をしておきたいところです。入試問題には、学校からの「求める生徒」へ向けたメッセージが込められています。「知識だけではなく、好奇心や考える力を重視する学校です」「文章で表現をすることを大切にする学校です」「基礎の積み上げと、発想の転換を見る学校です」など、その出題の傾向からも、学校の教育方針と育てたい生徒像を知ることができます。

今の時点で、目標に向けて頑張るお子さまを見れば、よくないことは考えたくないもの。ですが、残念な結果が出てしまった時に、お子さま以上に落ち込んだり、言ってはいけない言葉をぶつけてしまったりして、親子の関係が悪くなってしまっては不合格以上の「失敗」となりかねません。お子さまに「できるだけよい教育を受けさせたい」、その上での中学受験。お子さまも頑張るだけに不合格となった場合のことも考えておくことが親としての役目といえるかもしれません。親としてのめり込みすぎず、第一志望がだめでも、第二志望、公立中学への進学も想定して、前向きに気持ちをお子さまと切り替えていくことが大切と言えるでしょう。

中学受験は、親子で乗り切る一つの挑戦です。高校・大学選びはお子さまご本人の意思で選ぶことができますが、中学受験は、小学生であるお子さまだけの力では切り抜けていけないのが現実です。思春期というお子さまの大切な6年間を過ごす場所として、学校選びは頑張りたいところ。とはいえ、中学受験も人生における通過点でしかありません。最終的には、お子さまが学びたいこと、やりたいことを見つけていくために学校や教育があると言ってよいでしょう。合格、不合格という偏差値だけでお子さまの可能性を見切ってしまうことなく、よりよい親子関係のために、一つの目標に向かってトライし、成長していくという姿勢で中学受験に臨まれることをおすすめいたします。

冊子「中高一貫校中学生活レポート」のご案内

上記の「学校選びのポイント」はZ会中学受験応援キャンペーンプレゼントの『中高一貫校中学生活レポート』を参考にインターエデュにて作成しました。

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それでは、受験を乗り越えた先輩たちはどのような中学校生活を送っているかを見てみましょう。

入学後の学校生活を教えて下さい。

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