インターエデュ

独自の針路指導で実現するキャリア教育

国語科::河先 眞 先生のお話

生徒一人ひとりへの針路指導

御校では「進路指導」を「針路指導」と表現されていますが、その意図についてお聞かせください。

中高の6年間で、生徒たちの希望は幅が広がりながら深まっていきます。ある分野に興味を持ちながら、全く別の分野にも魅力を感じるようになる、ということが往々にしてあるのです。

ですから私たち教師の役割は、生徒を1つの方向に導くことではなく、選択の幅をなるべく広くしたうえで生徒自らが選び出していけるように指導することだと考えています。ですからそのイメージで、航海の「針路」という言葉を当てています。


その「針路指導」のポイントとして、どのような点があげられますか?

最も大切にしている点は「視野を広げて知識を深めること」「見つけさせるだけではなく、見つける目や見つけようとする精神を養っていくこと」のふたつです。

もちろん、全員の針路目標が決まるわけではありません。私たちが重視していることは、仮に方向性が見つからないまま学校を卒業したとしても、きちんと学べる場所へ送り出してあげることです。大学入学後も視野と見聞を広げ続け、自分が本当にやりたいことを見つけてほしいと思います。当校は独自のキャリア教育を通じて、それを実現しています。


共立女子第二中高のキャリア教育

御校のキャリア教育では、どのようなプログラムを用意されていますか?

中2からはじめる職業研究と、中3の夏に行う職業体験が主なプログラムです。興味を持った職場へ連絡し、職場体験のお願いをするところまで生徒自身にやらせます。もちろん、成功体験ばかりではありません。体験先で厳しい指摘を受けることもあるそうです。しかし、生徒たちはそこから社会の接点を見出しています。これらの体験を通じながら、生徒達は大きく成長します。 これらの体験は自分の中に留めるだけでなく、全員が成果を文化祭でレポートとして発表し、魅力や反省点を次の学年に伝えていきます。


が果たすべき役割

子どもの進路選択において、家庭がすべき役割とはなんでしょうか?

ご両親が、ご自身の体験をお子さんに話していただきたいと思っています。父母会などで「私たちとは時代が違うから」という声を聞くことがあります。確かに、大学入試のシステムや住環境は変化しましたが、どんな時代でも17歳18歳の抱える悩みに大きな違いは無いはずです。

そして、生徒一人ひとりがどんなことを考えているかをしっかり聞いてあげてください。時には、誤った選択をしようとする子どもの進路の壁になってほしいと思います。それは、子どもを持った親の責任でもあるのです。子どもの話をよく聴いた上で、自分の経験を話しながら、乗り越えるべきテーマを提示し、一緒に立ち向かってゆくこと。これこそが、進路選択の際の家庭の役割だと思います。


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