日本大学高等学校・中学校>連載コンテンツ>第5回 芸術鑑賞教室
中学1年生から高校3年生まで、様々なジャンルの芸術作品に触れることにより、視野を広げ教養を高める芸術鑑賞教室。今回、中学2年生の「シンクロナイズドスイミングショー」と中学1年生の「弁士・生演奏付 無声映画上映会」にお邪魔しました。生徒たちの心に、それぞれの芸術はどう映ったのでしょうか。
オリンピックメダリスト藤井来夏さん率いるプロシンクロチーム「RAIKA ENTERTAINMENT」のパフォーマンスを、学校のプールで観られるとあって、生徒たちの期待はふくらむばかり。始まる前の質問コーナーでは、「3分半~4分半、水に潜れますよ」「選手時代は、1日に4,000kcalくらい食べていました」といった来夏さんの生の声に、驚きを隠せません。お披露目されたオリンピックメダルにも大興奮! 尊敬のまなざしで見つめます。
ショーが始まり聴こえてきたのは、生徒たちにも身近な音楽。プールサイドに水しぶきがかかったり、選手に男性が混ざっていたりと、数々のサプライズに大盛り上がりです。生徒のアンケートには、「きれいな技を決めるだけでなく、わたしたちを楽しませることまで考えてくれていた」という感想が多くありました。
楽しむときは全力で!
「本物」の迫力に釘づけ!
こんなに笑顔をくれました
いつも授業や部活で使用している「さくらホール」に暗幕をかけ、上映された無声映画。スクリーンに無音の白黒映画が流れ、それに合わせて弁士が、ナレーションや効果音、登場人物のセリフをすべて担当し、楽団が、心地よくBGMを奏でます。
普段、テレビや映画など声のある映像には慣れている生徒たちですが、無声映画は初体験。観る前は興味のなかった生徒も、いつの間にかその独特の世界に引き込まれ、ユーモアあふれるシーンの数々に笑い声を上げていました。
1人何役もこなす弁士
演奏に引き込まれます…
大きな映写機での上映
特徴ある演目で構成される芸術鑑賞教室。そこに込められた先生方の想いを、担当の関口先生にお伺いしました。
関口先生:中高6年間を通して、上記の演目以外にも、オーケストラやミュージカル(帝国劇場)、クラシックバレエ、歌舞伎(歌舞伎座)を鑑賞しています。世の中にいろいろな芸術があるのだということを知り、その魅力を全身で感じてほしいですね。その中で、音楽や演技、衣装、装置、照明や、劇場の装飾に至るまで、何か1つでも「すごい!」と思えるものを見つけてくれたらと願っています。また、一般のお客様と同席することでの、公共のマナーや鑑賞態度の習得、本物の空間での緊張感を肌で感じることも、とても大切だと思います。
関口先生:芸術鑑賞教室は、生徒の人生における「いつかのための種まき」と心得て設定しています。すぐに大きな影響はなくても、社会人に必要な教養や広い視野、そして人生に迷った時の心の支えになってくれると信じて、「幅広いジャンル」と「本物」にこだわった結果、これらの演目と上演方法にたどり着きました。
学校生活のふとした瞬間に、生徒が観てきた演目のセリフをまねていたり、舞台の話が飛び出したりすると、やはり嬉しくなりますね。
鑑賞後の生徒アンケートには、演者への尊敬の念や、想いをくみとるような感想が多く、生の温度感を感じ取ったようでした。この経験が「種」となり、将来ある瞬間に芽を出してくれることでしょう。そんな希望あふれる日本大学高等学校・中学校は、まもなく今年度最後の学校説明会を迎えます!
11月30日(土) 9:30~ ※第2回と同内容となります。
11月16日(土) 14:00~
11月30日(土) 13:30~ ※第2回と第3回は同内容となります。