学校長　佐藤 寛文

八王子高等学校は、自由な雰囲気の中にも規律ある校風を伝統としています。
文武両道を目指し、ここ数年の間に教職員の地道な努力が結実して、大きく飛躍しました。

今、世界は激しく変化しています。先行き不透明な時代を迎えて、日本人は新しいことに取り組む意欲をなくし、自信を失いかけています。このような時代には、現状に耐えながら、将来の展望を描いていく姿勢が求められます。

中学生は、将来について具体的に考え始める段階です。目標を定めて日々努力し、目標達成のために必要な学力、体力、精神力を養っていくことが大切です。
中学校は、これらのことを身につける基礎づくりの場であり、自分の好きな科目を伸ばすだけでなく、苦手な科目も積極的に学ばなければなりません。特に言語力を習得し、国際性豊かな教養を身につけ、自然観察や数学を学び、論理力を磨き、芸術鑑賞を通じて感性力を高めること、そしてこれらの力を互いに関連させて、相乗効果を発揮させることが重要です。

人間にはいろいろな能力がありますが、最もすばらしい力は、夢を描き、努力することです。八王子中学校では、八王子高校で築いてきたノウハウをもとに、学力と人間力を高めながら、一人ひとりの夢を育んでいきたいと思います。
将来、社会の各方面で活躍する、有為な人材に育つことを期待しています。