生徒をぐんと伸ばす和歌山信愛の秘密に迫る

「伝統と革新」。このキーワードがぴったり当てはまる学校が、和歌山信愛中学校・高等学校。いつの時代も生徒のために教職員が一致して教育に当たってきた良き伝統を引き継ぎつつ、時代に応じた変化を重ね、教育力を深化、発展させている。そんな和歌山信愛の秘密に迫ってみました。
その1.育成型教育

信愛の教育の最大の特長は、「生徒と先生の二人三脚」にあります。つかず離れずの関係を保ちながら、先生が生徒をリード・フォローしていきます。「自主性」の名のもとの放任では、基礎が作られずに生徒本来の力が引き出されません。将来、自らの力で能力を伸ばしていくための信愛独自の育成型です。
この育成型は、学習だけではなく生活指導、進路指導など信愛の学校生活全般に生かされています。
●育成型教育の例(英語の場合)
・学習法=毎日2ページずつの小テスト。小テストに不合格の場合、再テストを実施。担当者による励ましと「反復」により責任を持って定着を図る。
・結果=定着スピードに差はあっても全員が確実に英単語・文法の基礎を身につける。
右上のグラフは、専任(正式採用)教員が受け持つ生徒数の比較です。数値が低いほど一人ひとりへの配慮が行き届くということになります。本校は、一人の教員が受け持つ生徒数は16人ほど。他校に比べると圧倒的に少ないことがわかります。高い専任教員率は近畿でも有数。この事実が二人担任制をはじめとする面倒見のよい教育、育成型教育を支えています。
その2.未来を育む進路指導

「女子にとって」を徹底追求した進路指導を実践しています。
信愛では、生徒が充実感を得ながら将来にたくさんの選択肢がある進路を大切にしています。偏差値が高い大学を、必ずしも目指すわけではありません。高偏差値で一般的に高い評価を得ている大学でも、女子学生を十把ひとからげに扱い、女子の就職状況や大学院進学が芳しくない大学を本校では勧めません。
具体的には、生徒が将来、社会や世界、未来とつながる視点をもてるよう、さまざまな情報提供を心がけて進路指導に取り組んでいます。ロングホームルームの活用や高大連携の講座を開くなど、生徒の進学意欲を喚起する取り組みに力を入れています。各種テスト後には教科担当と学年の教員合同の成績分析会議を開き、一人ひとりの学力の把握に努め、教員の誰もが適切な進路指導を行う体制です。
また、日頃から進路指導室や併設の質問室を開放し、生徒一人ひとりの進路希望に丁寧に対応しています。放課後や休業期間中に学校で学習したい生徒のためには、個別ブース式の自習室を完備。6時まで(曜日によって7時まで)教員も一緒に居残って指導しています。
その3.多様な学び

生徒が伸びるのは、独自の育成型教育、女子のための進路指導、そして質の高い豊富な授業に理由があることは先述の通りです。それにプラスして、多様な学びの場が設定されていることも生徒の伸びにつながっています。
信愛はクラブ活動がとても盛ん。体育系、文化系合わせて中学は21、高校は22クラブが活動しています。また、独立行政法人科学技術振興機構が支援する事業、SPP(サイエンス・パートナーシップ)にも2年連続で選ばれ、今年度は地元和歌山大学と国立天文台ハワイ観測所とが共同企画したプログラム「天文少女になろう!望遠鏡製作と天体観測」に取り組んでいます。過去には本校生のためだけの京都大学iPS細胞研究室の体験セミナーに参加したり、東京工業大学などが主催するロケット製作のプログラムに参加し、見事にロケット打ち上げに成功したりと、リケジョ(理系女子)のための企画も盛りだくさん。そのほか、職場体験や目標大学の訪問、本物に触れる芸術鑑賞など様々な学びの場を設けています。
このように、学年やクラスという単位を超えて仲間と協力しながら活動する機会が、多彩な学びとなり、生徒の伸びを促しています。
今後のスケジュール
入試・学校説明会 | 日程 | 時間 | 場所 |
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9月29日(日) | 中学 10:00~ 高校 13:30~ |
浪切ホール(岸和田) | |
10月19日(土) | 中学 10:00~ 高校 13:30~ |
泉の森ホール(泉佐野) | |
11月23日(土・祝) | 中学 10:00~ 高校 14:00~ |
和歌山信愛中学校・高等学校 |