メデュカパスは、これまで両国予備校で長年にわたり医学部受験の指導に携わってきたベテラン講師陣が設立した少人数制の予備校だ。2012年は、在籍生徒24人に対し、19人が日本医科や順天堂大学医学部などを始めとした22校に亘る私立医学部に合格を果たした。
この高い数字を出した秘密の1つは、医歯系大学受験指導のプロであるベテランの講師陣によるきめ細やかな指導だ。ただ単に成績を上げるため、合格させるだけの指導ではない。「社会性のある医師を育てる」ことをモットーに、立派な医師に育てるための指導を心がけている。「患者の痛みが分かる医師になってほしい。良い医師を育てることが生きがいの講師ばかりなんです」と田村和香校長。
きめ細やかな指導を実現するため、生徒の定員は1クラス10人前後。生徒一人ひとりの苦手分野を把握し、苦手を得意に変えるための問題を用意したり、学習上の悩みに気づき相談に応じたり、講師と生徒が信頼関係を築けるよう心がけている。
少人数制できめ細やかな指導。そして、生徒自身が確実に理解を深めるために、同校では「Input-Output方式」を採用している。
まず生徒は、講師から分からなかった問題について指導を受ける。そして理解した内容(インプット)が身についているかどうかを確認するため、別の生徒に自らが分かりやすく説明(アウトプット)する。分かりやすく説明するために教わった内容を一度頭の中で整理しようとするため、その時間が確実な理解へとつながっていく。
さらに、生徒が授業で教わったことをもとにし、その応用問題を作成し、別の生徒に教えることもある。生徒一人ひとりの学力を講師が把握しているからこそ、適応した問題なのかどうか判断できる。
「合格への近道は教えられるだけではなく、人に教えることが大事。人に教えようとするときに頭の中で整理するからこそ知識や理解を完全なものにすることができる」(田村校長)。脳をフル稼働させることで理解力が高まる。
聞いた内容を自分の頭の中で考え、分かりやすく説明できるように自分の言葉に変換していく。こうした一連の流れは、受験を離れ、大学に入学してから、また社会に出てからでも役に立つことはいうまでもない。「習慣づけることで将来、プレゼンテーションの場だったり、患者さんに話したりするときに自然にできるようになる」。生徒たちの将来を見据えた指導はここでも証明されている。
「食事も学力向上につながる大事な時間」と、同校では食堂を完備している。調理師や管理栄養士が常に待機し、適切な時間に作りたての食事を提供するように指導。
「受験生のための食事」を提供することで、受験に向けた体力を備えることはもちろん、生徒同士の交流の場を設け明日への活力を蓄えてもらえるよう配慮している。
また、遠方からの生徒が安心して学業に専念してもらうよう学生寮も用意している。同校から近く、セキュリティも万全だ。
同校に通い合格への切符を手にした卒業生たち。実際に予備校生活はどうだったのか。最後に卒業生の声を紹介する。
実家が医者をしていたということもあり、医学部を志望していました。受験勉強の時間自体は高校生のころとほとんど変わっていません。それでも自信を持って試験に臨むことができたのは、メデュカパスで勉強したおかげだと思っています。
分からない問題があれば、自分で一度、分からないなりに考えて先生に聞きに行っていました。すぐ聞くのではなく、自分の力で考えてから先生に聞いていたことが結果につながっていったのだと思っています。医系専門の予備校なので、医学部受験の情報が多く、先生と一緒に対策を練っていただいたり、情報を教えていただいたりしました。対策していただいたからこそ合格につながりました。
家が医者であったわけではありませんが、興味があり、医学部を志望しました。医学部専門の予備校を探していたとき、父に「両国予備校直系の医学部受験予備校がある」と勧められたのが入学のきっかけです。母と一緒に見学に行き、アットホームな雰囲気と個別対応できることにひかれてその場で入学を決めました。
先生はとても熱心で、質問に答えてくださるだけでなく、プリントを用意してくださって親身になって指導してくださいました。成績が上がれば、先生は自分のことのようにほめてくださったので、そういった先生の熱意が学習のやる気にもつながったと思います。現役時代は1校も合格することができませんでしたが、諦めずに挑戦し、合格できて本当にうれしかったです。わずか1年足らずの勉強で医学部に合格するとは思っていませんでした。私が合格したことを知り、友人二人も現在通っています。
メデュカパスでは毎日テストがあるので、家に帰ったらその日のテスト復習や次の日のテスト予習をして、毎日の習慣が染みついてくるようになりその結果が、合格につながったのだと思います。
特に「インプット・アウトプット」の時間は、自分にとって大きなものでした。自分で教えるためには内容を理解していないと教えられないので、この時間を通して完璧に理解できたと思います。また、大学に入学してから大勢の前でプレゼンを行う機会が増えたのですが、整理して説明することに慣れ、堂々とこなせています。少人数制なので、同じクラスの友人の努力している姿が手に取るように分かり、それが学習意欲にもつながったと思います。
取材協力:メデュカパス
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