芸能人のお子さまが入学を果たしたり、海外の難関大学へ進学をしたりなど、今、人気が高まっているインターナショナルスクール。
ところが、これまでインターナショナルスクールは学校教育法の第一条に掲げられた「一条校」とは認定されず、日本の国公私立学校の卒業資格が取れなかったり、卒業後の上級学校受験資格に制限があったりなど弊害も多くありました。
そんな中、今回、初めて文部科学省で「一条校」として認定されたインターナショナルスクールが誕生します。今年4月から開校する『幕張インターナショナルスクール』。 インターエデュの掲示板の中でも皆様の話題になっていたようです。校長のポール=アンドリュー=ロジャーズ先生に取材をしてきました。
エデュ:4月から開校ということですが、9月から募集をされていて、応募の状況はいかがでしょうか?
ロジャーズ校長:多方面から注目もされてきて、とてもいい状況です。最初の願書の受付期間の9月から1ヶ月間でまとまった人数の人にお申し込みをいただきました。まだ校舎が建っていない中で、たくさんの方からお申し込みをいただけたことは、とてもありがたいことだと思っています。
エデュ:どんな国の方からの応募がありましたか?
ロジャーズ校長:日本はもちろんアメリカ、アジア、ヨーロッパなど様々で、約20カ国の方から応募していただいている状況です。
エデュ:その中で日本人の方はどのくらいの割合いらっしゃいますか?
ロジャーズ校長:現在、日本人の方は50%より多いくらいです。ただ、学校が目指しているのは、インターナショナルな形なので、半分が日本人、半分が外国籍もしくは二重国籍となることを目指しています。 日本人の中では、特に帰国生の方にご注目していただいています。今のところ、海外経験のある方がほとんどで、国際性を伸ばし、世界で活躍できるように学んでいきたいと思っています。
エデュ:帰国生以外の入学は難しいですか?
ロジャーズ校長:日本人の中でも、英語での学習経験があったり、インターナショナルスクールや英語の教育ベースがあったりすると入学の可能性はあります。
エデュ:初めての「一条校」認定インターナショナルスクールであることについて、期待も高いと思われますが、卒業資格についてはいかがですか?
ロジャーズ校長:他のインターナショナルスクールは現在、「各種学校」という専門学校などと同じ位置づけになるが、当校は「一条校」認定校ということで、【日本の小学校卒業資格】が得られます。ですので、卒業後は、日本の公立、私立中学校にも進むことができます。これは、とても画期的で、特別なアピールポイントになると思っています。
エデュ:現在、お考えになっている幕張インターナショナルスクールの教育内容やビジョンについて聞かせてください。
ロジャーズ校長:ビジョンとしては、学校のミッションステートメントで『全ての子どもたちは特別だ』ということを掲げています。
子どもの1人ひとりの才能やいいところを伸ばしていくカリキュラムを行っていきたいと思っています。
「一条校」認定を受けた学校なので日本の義務教育をカバーした上で、さらに教育課程の特例を受けている学校でもあります。それを生かした形でそれを生かした形で、いろいろな国から来る先生により、子どもに合わせた教育のチャンスを与えてあげたいです。
どの国の子どもも、とても特別な存在です。
それぞれにとっての学校生活が特別な時間となるように楽しんでほしいと思っています。
エデュ:ここ、幕張にインターナショナルスクールが建つことになった理由について教えてください。
ロジャーズ校長:幕張という場所は、国際会議場などもあり、国際化すべくできた都市だと思っています。 東京にも、成田にも近くて、外国の方も外資系企業も多い場所です。 お父さんがこちらから東京へ通勤しているパターンも多く、ここ幕張という土地にインターナショナルスクールはとても適していると考えました。
エデュ:ロジャーズ校長はまだお若いようにお見受けするのですが、簡単なご経歴を教えてください。
ロジャーズ校長:イギリスで10年ほど教員を経験した後、短い間でしたが校長職につきました。それから神戸で3年間、インターナショナルスクールの経験を積み、リビアでインターナショナルスクールの立ち上げに関わりました。それからヨーロッパのスロバキアでインターナショナルスクールの勤務を経て、現在ということで5校目です。
エデュ:帰国生が日本の学校ではなく、インターを選択するメリットを教えてください。
ロジャーズ校長:海外の学校経験をされたお子さまは、日本での生活や帰国生を受け入れる体制がない学校に行かれると、逆カルチャーショックを受けることがあります。当校ではその文化の違いを肯定的に見ているので、そういった心配がないところがよいかと思います。
イギリス、オーストラリア、カナダ、ニュージーランド等いろいろな国からの教員が来ていますので、教え方にも柔軟性があり多彩です
いろいろな国からの30人の教員で教え方にも柔軟性があり多彩です。日本のカリキュラムがベースの学校なので、卒業後に日本の教育を選択されたい場合にもソフトランディング期間として生活や学習がしやすいのではないかと思います。
エデュ:日本には「受験」があり、中学受験をお考えになりたい方もいらっしゃるかもしれませんが、それについてはどのようにお考えになられますか?
ロジャーズ校長:私たちの学校では国語以外、英語で教えることになります。ですので、受験を考えられる場合は、社会、理科などの特有の言葉があるものについては、日本語での特別な補習などでサポート体制を作っていきたいと思っています。
進路もみなさん、様々だと思うので、いろいろなお子さまにあわせたサポートをしていきたいと思っています。
学校としては何かを覚えるという知識の暗記だけではなく、その背景をしっかりと学び取るスキル、学ぶ楽しさを教えていきたいと思っています。
エデュ:インターエデュの掲示板の中では、選考が行われているのかということが話題になっていましたが?
ロジャーズ校長:学力テストはとくにおこなわず、英語力がどのくらいあるかを重視するテストを行っています。ライティング、スピーキング、リーディング、リスニングなど、入学後も英語で行われる授業についていけるかがポイントです。
エデュ:それでは最後に、受験を考えている保護者に向けてのメッセージをお願いします。
ロジャーズ校長:インターネットで情報を集めることはとても大切なことですが、それだけではなく、ぜひ、お顔を合わせてお話をしたいと思っています。いつでもお気軽にお問い合わせください。
3月末に事務所は新校舎へ移動
4月13日より幕張インターナショナルスクールはスタートします!
取材協力:幕張インターナショナルスクール
Copyright (c) inter-edu.com,