Q1:朝食は?
朝食を食べる子は食べない子に比べ成績がよい。
文科省の調査でも明らかになっているように、朝食を抜いた子は必ず朝食を取るようにしている子に比べて、総じて成績の伸びが鈍いことがわかっています。また大脳の発育を考えると、炭水化物、たんぱく質、ビタミンなどをバランスよく摂取することが大切です。
Q2:お夜食は?
夜食を与えると睡眠の弊害となることがある。
夜は睡眠が大切です。脳を使うことで疲労物質が脳内に蓄積されます。これは睡眠を深く取らなければなくなることはありません。そのためには、睡眠中『覚醒中枢を刺激しない』ように工夫することが大切です。目を刺激しないよう明かりを消し、耳を刺激しないように大きな音は避け、胃などからの刺激もないよう、食べたり飲んだりしないようにすることが大切です。
Q3:お風呂はいつ入りますか?
お風呂は睡眠前に入るのがベター。
入浴後30分〜40分は身体の血液の循環がよくなり、大脳だけでなく身体全体へ血液がめぐるため、大脳への循環そのものが悪くなってしまうのです。身体そのものはリラックスし気分が良くなったり、α波が出たりしますが、脳への血液の循環は鈍くなるため、眠気を催してしまうこともあります。入浴は学習が終わり、睡眠の前に入るのが良いでしょう。
Q4:お子さまに対してよく言う言葉は?
「勉強しなさい!」は逆効果。
子どもの「やる気」は、勉強自体の「理解度」、そして「成績」に比例して湧いてきます。親が心配するあまり、ついつい「何で勉強しないの!」「勉強しなさい!」という言葉を子どもに投げかけてしまいます。しかし、これが全くの逆効果になります。決して、上目線から”〜しなきゃだめ!”といったスタンスで話をするのではなく、”一緒に協力しながら出来るようにしてみよう!”というスタンスで話をすることが効果的なのです。
一緒に目標を決めて(ここまで読めるようにしてみよう!など)、一つひとつの問題を「教える」というよりも、「一緒に考える」というスタンスで、ついつい言いたくなるその「一言」を我慢することが出来て、初めて良い親子関係を築くことが出来ると心得ましょう。家庭教師は第三者の強みということもあり、これが当たり前のように実践が出来るからこそ、良い関係も築けるのです。
Q5:テストが返ってきましたが、赤点です…。さて、あなたは…?
バッドエンドを想起させるフレーズでは、子どものモチベーションは上がらない。
「このままじゃ、どこも受からなくなっちゃうわよ」—これは全く子どものモチベーションを上げることにはつながりません。このようなフレーズを「バッドエンドを想起させるフレーズ」と呼んでいます。これでは子どものモチベーションはネガティブな方向に向かい、やる気をなくしていきます。そうではなく、「これをもう少し頑張れば、10点くらい上がるんじゃない?」「あと一周漢字の練習をすれば、今度のテストいいんじゃない?」このように前向きな方法を教えることで、子どもは「その気」になる場合の方が多いのです。
Q6:お子さまがくだらない話題をふってきた時、あなたは?
子どもにとって親との会話は、コミュニケーションを学ぶ機会。
冷え切った親子関係では、親が「これはどうなの?」と聞いても「分からない」とそっけない態度を取る子どもの姿をよく見かけます。これはなぜかというと、子どもにとって「親は話をしたい相手」とはなっていないからです。親に話をしたくないという子どもたちの多くはこのように言います。「親は自分の話を聞いてくれないし、自分の言いたいことばかり話す」例えば、
子ども「この間のワールドカップでブラジルがさ・・・」
親「そんなことより、宿題はやったの!!?」
といったことがよくあると思います。もちろん、毎回話を聞くことは難しいと思いますが、これが積み重なった顛末が上記のような関係であるということは認識をしなければなりません。良い指導を親がしたいのであれば、円滑なコミュニケーションは絶対です。子どもが何かを話したい場合は、子どもの目を見て、しっかりと相づちを打ってあげることが大切なのです。
Q7:お子さまを叱る時は?
叱り方で、子どもの尊厳を傷つけていないかを見直してみる。
親としてみれば、なかなか思うように子どもが動かない「イライラ」がつのり、このような言葉を発してしまうことがありますが、これは良い方向に行くことはほとんどありません。「褒めること」が最もその子を認める行為ですが、子どもの話していることを興味を持って「しっかりと聞くこと」などもその子を認める行為です。この子の居場所を作るために、認めてあげることを心理学では「承認」といいます。
その子が「ここに私はいていいんだろうか」と考えてしまうような関係を作ってしまうと、そこは子どもにとって地獄絵図に過ぎず、そのまま引きこもってしまうこともあります。その子を「認める」ということを、意識的に行動で示す必要性を知る必要があります。
Q8:お子さまがよい点を取った時は?
「頑張る」その一言は、子どもの口から引き出すべき。
まずは子どもを褒めるということが大切なことです。しかし、あまりわざとらしい言葉は、嬉しいという気持ちにはさせることはありません。また、褒められてはいるけど、親の手の中でもてあそばれているという気持ちになってしまう言葉もあります。例えば漢字テストで80点取れたときに「よくやった。次は90点を取れるように頑張りなさい。」という言葉をかけることがあります。
もちろん、褒められているのですが、最後の「頑張れ」という言葉が、さらに追い立てるような感覚を子どもに持たせてしまうことがあります。「もっと頑張る」という言葉は、子どもから引き出すべき言葉です。
Q9:お子さまと話すときのペースは?
子どもが話をするペースに親が合わせる。
話のペースが速い方がいらっしゃいます。子ども相手でも、大人相手でも、誰が相手でもそのペースを変えない方がいらっしゃいますが、子ども相手では、逆効果になります。子どもの話をするペース、理解するペースに合わせて話をすることが非常に大切です。また、子どもの話には必ずうなづきや、相づちを打ち、リフレクト(繰り返し)をすることが必要です。
これは、例えば「漢字を繰り返し書くと、手が痛い!」という子どもに対し、
「そんなこと言わないで、さっさとやりなさい!」と言ってしまうのではなく、
「沢山書くと、痛いよね」
と繰り返してあげます。一度、受け止めた上で「これを書く事で、覚えられるのよ」と話してあげるのです。別の言い方をすれば、「じゃあ、あと1周だけ書いて休憩しよう」と言います。そして休憩中に「あと3周書いたら漢字が覚えられるけど、どうする?」と聞くのです。そうすることで「頑張る!」と言ったりするのです。
Q10:お友だちがあなたのお子さまより成績がよい場合
他の子と比較されることを極端に嫌う子もいる。
子供の性格タイプによっては、他人と比較することを極端に嫌う場合があります。また、基本的には他人と比較されて、なぜあなたは出来ないのか?という論理は、言われて気持のいいものではありません。叱咤しているつもりでも、子供には、そのように伝わらないケースがほとんどであると心得ましょう。

ここれらのデータは、家庭教師のトライより提供いただいています。トライには82万人を超えるお子さまを分析したデータがあります。今なら、これらのデータに基づいたプロ家庭教師の指導が体験できます。東京23区内では70%*の方が、プロ家庭教師を利用しています。*2008トライ教育センター調べ

取材協力:家庭教師のトライ
Copyright (c) inter-edu.com,