非常に緑の多いキャンパスですが、授業でも利用されることがありますか?
はい、時には校舎周辺を歩きながらのフィールドワーク授業も行います。
理科の授業で教科書に出てくる植物が、教室を一歩出るとそこらじゅうに自生しています。言ってしまえば、周辺環境自体が教科書以上の教材となるのです。本に出てくる植物を実際に手にとって本物を見る体験は、都心部にある学校では難しいと思います。
初夏には校内にあるひょうたん池で蛍の観察会を行います。 蛍は水がきれいな所でないと生息できないため、見る機会が 減ってきています。この学校に入ってから、初めて蛍の光を 目にした生徒も、少なくないと思います。
秋には虫の声が聞こえ、冬場には校内にある天文台を使って、星の観察を行います。木星の衛星や、すばる、土星にいたっては輪を見ることまでできるのです。さらに、お正月明けには校内の植物で七草粥を作り、実際にみんなで食べます。
なぜ、教室以外での授業が大切なのでしょうか。
かつては家庭や外で遊びながら自然にふれあい、五感を磨く機会があったと思います。しかし、環境が変わる中で必ずしも全員が季節感を味わえる環境にあるとはいえなくなりました。その点、この学校では葉っぱの色や、木々になる実を通じて季節感を肌で感じることができるのです。生徒たちには、五感を使って学ぶように伝えています。視覚や聴覚はもちろんのこと、時に、触覚やにおい、味わいもとても大切な要素です。五感をフルに使って学んだことは、一生の財産になるはずです。
共立生は、どんなことを感じながら学校へ通っているのでしょうか?中学校3年の生徒の声を聞きました。
共二の魅力を教えてください。
なんといってもこの大きなキャンパスです。自然が多く、校舎も広いので快適に伸び伸び過ごせます。 グラウンドも広く、テニスコートも9面あります。中庭にはウサギやカモ、ニワトリがいて一緒に遊んでいます。
入学前に共二にはどんな印象を持っていましたか?
先生の印象がすごく良かった。また、先輩後輩の仲が良さそうだなという印象を受けました。校舎がきれいだったのもよく覚えています。友達の中にはあんまり共二のことを知らなかった人もいますが、みんな「この学校に入って良かった!」と言っています。
この2年間の学校生活で学んだこと、人間的に成長したと感じることを教えてください。
部活動を通じて、人との関わり方の難しさ、精神面での強さと忍耐力がついたと思います。また、小学校の時とはぜんぜん違う人が多く「世の中にはいろいろな人がいるんだ」ということを知りました。礼法の授業ではお辞儀の仕方など、日常的なマナーを学べたのは良い経験になっています。