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豊かな『学び』

便利な道具も使い方次第 −受験に偏らない真の英語力−

英語教育は全ての学校が力を入れていると言っても過言ではありません。 それだけ英語が注目されているのは、大学受験で英語が必須教科であるということと、国際化社会において英語を話すことが必須のスキルであるということとが背景にあるからです。

ただ、英語教育の内容を見てみると受験英語に偏ったものが多く見受けられます。 共立女子第二では英語をコミュニケーションツールとして捉えて、レシテーションコンテストへの参加や洋書の多読を行う等、バランスの良い教育を行っています。 ここでは、その具体的な内容について英語科の山田先生にお伺いしました。

コミュニケーションツールとしての英語

学校での勉強は授業を通じて知識を得ることで終わってしまいがちです。 しかし英語はコミュニケーションツールですので、自らの思いを伝え、そして相手の気持ちを理解できるようになることが、英語科として目指していることです。 ただ単語や文法を知っていて英文を読むことができるというだけでは、英語ができるとは到底言えません。 英語に限らず、言葉は使い方次第で人を傷つけてしまうものですし、誤解が生じることで思わぬ悪影響を与えてしまうこともあります。 その言葉の背景にある文化を理解していなければ、本当に相手のことを理解できているとは言えません。

そこで、本校では学校内外の英語コンテストへの参加、英検などの検定試験の受験、外国人教師の英会話授業、ホームステイ、洋書の多読などを通して、教科書の内容を超えた生きた英語に親しむことでコミュニケーションツールとして使いこなせるように、そして言葉の背景にある文化を理解できるようにしています。 このように知識としての英語にとどまらない幅広い英語教育を行っています。 また他の教科同様、英語科でもコンピューターを利用して授業を行う準備をしています。 すでに英検対策ではコンピューターを利用して生徒が自習できるようにしています。


生徒のやる気を引き出す授業

本校の英語教育では習熟度別授業を採用しており、中2から高2まで習熟度別に2クラスを3つに分けて授業を行っていて、アドバンス・スタンダード・ベーシックの3グレードに分けています。 理解する早さには個人差がありますので、それぞれのグレードで授業の進度や教材を変えています。(定期考査は、共通教材に基づいて作成されます) すぐ理解できる生徒、じっくりと自分で納得してから理解できる生徒など生徒の個性によって勉強の理解できるスピードに差があります。 比較的ゆっくり授業が進むクラスに入ることで、授業の内容が理解できるようになり成績が伸びる生徒が珍しくありません。 わかる授業を心がけていて、授業が理解できることで生徒のやる気を引き出す効果があります。

多読のススメ

教科書の英文だけでは、十分な量ではありませんし、実際に様々な文章を読むために洋書を多く読むように指導しています。夏休みなどの英語や英会話の宿題では、テーマを決めた英作文を書くことに合わせて、生徒のレベルにあった洋書を読むことも組みこまれています。

できるかぎり多くの英文に触れることを重視し、高校では、主に外部進学クラスでは1年間に複数の洋書を読むことが課せられ、中学では、教科書や洋書の一部を、校内のレシテーションで暗唱します。
現中2生は、中学1年次から「白雪姫」や「ジャックと豆の木」等を読み、その一部をレシテーションコンテストで発表しています。 文法から学ぶことは重要なことですが、英文に慣れることも重視しています。 真の英語力養成のためには、英語に慣れ親しむことです。 本校の図書室には洋書が多く、生徒たちは多くの洋書に触れる機会があります。

真の英語力は受験にも対応できるものです。 本校から共立女子大学に進学するのだけでなく、外部に進学する生徒が増えてきていますので、大学受験のときに対応できる長文読解力も身に付きます。


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大学受験では長文問題の比重が高まり、年々長文はより長く、より難しくなっています。 大学合格のためには長文読解が重要課題となります。 中学1年次から6年間かけて多くの洋書を読む環境が用意されているのは魅力的です。 もちろん受験でのメリットだけでなく、様々な洋書を読むことは英語での表現力の向上、さらには心の教育という面からもプラスであることは間違いありません。

各種コンテスト

毎年2月には、学内でレシテーションコンテスト(暗唱コンテスト)を行います。 中学の全学年で実施していて、各クラスで行う予選を勝ち残った生徒が中学全学年の前で発表します。 こうした取り組みの成果として学外のレシテーションコンテストで本校生徒が優秀な成績を残しています。 特に東京純心女子高等学校主催「江角杯中学レシテーションコンテスト」では昨年、審査員特別賞、一昨年優勝と優秀な成績を収めています。

また、高校生は夏休みの宿題として英作文が課せられますが、その中で優秀なものは全英連主催の全国高校生英作文コンテストに送られ、昨年、一昨年と続けて優良賞に入賞しています。

さらに、より積極的に英語に取り組む生徒は、ディベートにも挑戦し2001年、2003年の高英研主催の英語ディベートコンテストのマルチプルディベート部門で優勝しています。

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レシテーションコンテストでのスピーチは授業中に教科書等を朗読するのとは異なり、正しい発音やイントネーションで英文を読むだけでなく、聞き手を引き込み、共感を与えるものでなければなりません。 大勢の前で発表することと、聞き手を引き込むスピーチとで表現力に磨きがかかります。 特に日本人が英語を話すときに、日本語特有の抑揚が少ない話し方をしてしまいがちで、そのことで感情がなく冷たいような印象を与えてしまうことがあります。 円滑なコミュニケーションを取るためにも、レシテーションコンテストへの参加は多くのことを学ぶことができます。

コンピューターを利用した授業

本校はほぼ全ての教科でコンピューターを導入した授業を行っています。 英語科でもWORDを利用した通信添削や、本校の現代社会で取り入れているようなHTLM教材の導入を準備しております。 現在すでに行っているものでは、英検の対策ソフトを利用した学習があります。

本校は英検の準会場に指定されていて、本校の慣れた教室で検定を受けることができます。 授業内においても対策を行っていますが、さらに放課後コンピュータールームで検定対策ソフトを利用して勉強することで高い成果を上げています。 しかしコンピューターを利用した学習では、面接試験の評価を知ることなどはできません。 便利だからといってもコンピューターには限界がありますので頼り過ぎないようにしています。

その他、実践的取り組み

英会話授業
イングリッシュルームとホームルーム教室に分かれて、2名の外国人教師が英会話の授業を行います。 週1回、1クラスを2つに分けて行っています。(中2〜高2)
※中1でも特別編成授業のときに外国人教師の授業を受けます。
留学
英語に親しむ授業を心がけているので、留学を希望する生徒は少なくありません。 希望者には校内選考を経て留学します。補完性のある単位であれば、帰国後それを本校での単位として認めています。
また卒業後に海外の大学進学を希望する生徒もいます。 数年前には映画を学問として勉強したいという希望を持った生徒が、アメリカの大学に進学しました。 この生徒に限らず留学を希望する生徒は明確な目標を持っているので、やりたいことを学べる大学はどこなのか、そしてどうすれば留学できるのかを自分から調べてきます。 学校側はそのサポート役として支えます。
英会話合宿
中学次には希望者に4泊5日の英会話合宿を行います。 全て英語で会話するというルールで行います。 指導するのもイギリス人の先生です。 文法事項などの基本的な勉強も行いますが、英語でゲームを行うことや自分で英語のストーリーを作って発表することなどを行います。 この経験を通じて生徒は英語の楽しさに目覚め、改めて学習意欲をかきたてられています。
ニュージーランドホームステイプログラム
本校では、
  1. 世界的視野の育成
  2. 国際感覚と国際協調の精神の育成
  3. 語学力の育成
などを目的としてホームステイを実施しています。 本校では自己表現力を付けることを重視していますので、ホームステイでもニュージーランドの生徒たちとの交流やホストファミリーとの交流を通して、生徒たちは積極的に自分を表現しています。
白亜祭(文化祭)での英語の催しもの
本校では中学と高校が合同で文化祭を行います。英語の成果を発表する場として様々な展示を行います。
  1. 夏休みの宿題として英語で書いた絵日記
  2. 国語科とタイアップして、百人一首の英語訳
  3. 英語で書く将来の夢

取材協力・資料提供 共立女子第二中学校・高等学校
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掲載期間:2005/10/11〜12/11