inter-edu's eye

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日本大学高等学校・中学校では、7月23日(月)~7月26日(水)の3泊4日で、長野県飯山市戸狩にて農村体験学習が実施された。中学2年生が10名程度の班ごとに28軒の宿に分散して宿泊し、地元の方々とともに様々な体験をした。

今回は、その合宿から帰ってきたばかりの生徒4名にお話をうかがった。恵まれた自然の中での体験を、目を輝かせて話してくれる彼らの言葉から楽しさが伝わってくる。この経験が、彼らにとって大切な思い出になるとともに、今後の日々に生かされていくことが期待されるインタビューとなった。

また、右記『農村体験レポート動画』もぜひご覧いただきたい。
自然の中にあふれる生徒たちの笑顔をからも、かけがえのない経験になったことが伝わってくるはずだ。

ものづくりの楽しみを味わう!自分で使う箸、うまくできたかな…?

自分だけのオリジナル竹箸づくり

自分だけのオリジナル竹箸づくり

生徒達は班ごとのスケジュールにしたがって、様々な体験をした。
その中で全員が共通で行ったのは、竹を使った箸づくり。

箸づくりの時の様子を、「なかなかうまくできない子に、民宿の方がアドバイスしてくれたんですが、慣れていらっしゃるので、すごくアドバイスがうまくて、その子が急にうまくできるようになって感心しました」と話してくれた。
様子をご覧になっていた先生のお話では、生徒達はそれぞれに苦労しながら、個性的な箸を完成させていたようだ。左右対称でなかったり、いびつだったり、先端が鋭利すぎたり…。自分で作った箸は体験学習の間、食事に使い、その後は家に持ち帰ったという。

その他の活動については、班ごとにそれぞれで、ものづくりの企画だけでも、特別な石を使った勾玉作り、ウチワづくり、和紙を使ったランプづくりなどバラエティ豊か。企画してくださった方々や宿泊している宿の方の指導のもと、一人ひとりが作り上げた自分だけの1品は、思い出の品になったことだろう。
また、パンやピザなどの食べ物を作った班もあったようだ。自分達で作った味は格別だったに違いない。

  • 写真:照れながらもインタビューに答えてくれました

    照れながらもインタビューに答えてくれました

  • 写真:獲れたての野菜を自分たちで調理

    獲れたての野菜を自分たちで調理

  • 写真:ピザの完成に忍び寄る足音…

    ピザの完成に忍び寄る足音…

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豊かな自然の中ならではの体験!山で、畑で、川やため池で、思い切り楽しむ。

2人の息がぴたりと合ったカヌー

2人の息がぴたりと合ったカヌー

都会よりも涼しい信州とはいえ、真夏の暑さ。
川や池での体験は気持ちが良かったようだ。

「林の中を流れる川には岩や石がたくさんあって、なかなか上っていけないような川で、何度も転んでしまいました。あんなに険しい川は初めてでした」と、川遊びの様子を話してくれた。
川で養殖されているヤマメを捕り、塩焼きにして食べる体験もしたようだ。自分で捕った魚をすぐに焼いて食べるのは初めてで、とてもおいしかったという。「なかなか捕れないでいると、養殖をしている家の小学生の子が手伝ってくれました。その後、水のかけ合いをしたりして仲良くなり、後でお気に入りの犬も見せてもらいました」と、地元の子との交流の楽しい一コマもくれた。

つり堀での体験は、個人的に釣りに行った時とは違う楽しみがあったという。「ブラックバスやメバルがたくさん釣れて、大勢だったので釣り糸が絡んでしまうこともありましたが、みんなで一緒に釣るのは楽しかったです」。

その他、カヌー体験をしたグループも多かったようだ。

  • 写真:木と向き合う姿は真剣そのもの

    木と向き合う姿は真剣そのもの

  • 写真:掘ったジャガイモは畑の水路でゴシゴシ

    掘ったジャガイモは畑の水路でゴシゴシ

  • 写真:楽しかった思い出を語ってくれた生徒さん達

    思い出を語ってくれた生徒さん達

ひとりでは難しいことはみんなで協力

ひとりでは難しいことはみんなで協力

林業体験も様々な形で行われた。木を切って橋を造ったり、イスを作ったりなど、自然の木から、生活に必要なものが作り出されることを、肌で感じる体験となったに違いない。

農業体験としては、畑でのジャガイモ掘りや、栽培されているキノコを自分達で採って袋詰めするといったものがあったという。普段、畑仕事とは無縁の生徒達も、暑さの中、土まみれになって作業に取り組んだ。
宿では料理を手伝ったり、郷土料理を食べさせてもらったり、珍しい料理の由来を教えてもらった生徒もいる。食に対する関心も深まり、土地ならではの料理にも興味がわいたようだ。

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夜になっても、楽しみは終らない!美しい星空、蛍、暗闇…、友達との大切な時間。

お世話になった農家の方とお別れの時

お世話になった農家の方とお別れの時

仲間と一緒に驚き・感動した4日間でした

仲間と一緒に驚き・感動した4日間でした

夜遅くまで友達と過ごすことができるのも、
宿泊行事の大きな楽しみのひとつ。

今回の農村体験は、中学1年生の林間学校の時よりも自由時間が多く、夜ゆっくり友達と話ができる時間もあったという。「ずっと友達と一緒にいられて、その家に友達と一緒に住んでいるような新体験ができました」と、口々に思い出を語ってくれた。
ナイトウォーキングや星空観察をした班もあり、都会とは違う夜の美しさも実感したようで、「蛍を見ることもできましたし、空にはきれいな天の川が見えました」と話す。
「森の中に入るとすごく暗くて、墓なども近くにあったので怖がっている子もいましたが、友達と一緒に歩くのはおもしろかったです」と、きもだめしの話を、一番の思い出として聞かせてくれた。

都会ではあまり触れることない、虫やカエルに触ったことも印象に残ったようだ。「カエルがたくさんいて、びっくりしました。農家の庭にいるカエルを、家の方にアドバイスしてもらいながら、みんなで捕まえたりしました」、「虫は苦手だったのですが、宿の方が、虫はここを触ればきたなくないよ、と教えてくれたので、少しは触れるようになりました」と話す。

農村体験が始まった時には不安そうだった子も、帰る頃にはすっかり慣れ楽しんでいたようで、「帰りたくない!」と言う生徒も多かったという。新しい発見をしたり、少しだけ苦手を克服できたり…。その一つひとつに心躍らせ、表情を輝かせる彼らの姿を思い描く。自然の中ならではの体験、地元の方々とのふれあい、友達との普段とは違う時間。すべてが彼らにとって貴重な経験になったことだろう。

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桜苑祭(文化祭)では、模擬店の食べ物も楽しみ!今回の農村体験学習についてレポートの展示も

2011年の桜苑祭(文化祭)

2011年の桜苑祭(文化祭)

最後に、9月の桜苑祭について楽しみにしていることを尋ねてみると、「アイス」「クレープ」「わたあめ」「学食の特別メニュー」と次々に食べ物に期待している声があがった。上級生が毎年、しっかり準備を重ねて出店される模擬店でのおいしい食べ物の数々。まだまだ受け身とはいえ、桜苑祭を楽しみにしている気持ちが伝わってくる。
中学2年生については、今回の農村体験学習の様子を班ごとにまとめたレポートや作った作品(箸やウチワ、勾玉など)、写真などを展示する予定もあるという。この発表の場では、農村体験学習での生徒達の生き生きした様子を、よりリアルに見ていただけるのではないだろうか。

2012年
桜苑祭(文化祭)

2012年9月29日(土) 9:00~15:00
2012年9月30日(日) 9:00~15:00

  • 写真:1年次には林間学校のクラフト展示(2011年)

    林間学校のクラフト展示(2011年)

  • 写真:農村体験は班ごとのレポートも(2011年)

    農村体験は班ごとでレポート(2011年)

  • 写真:高校生の模擬店に今年も期待(2011年)

    高校生の模擬店に今年も期待(2011年)

文化祭は、学校の雰囲気、実際の生徒の様子を知る良い機会となる。ぜひ、日本大学高等学校・中学校の文化祭(桜苑祭)に足を運んでいただけたらと思う。

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