自然に恵まれた広々としたキャンパス オープンスクールで、ありのままの日大明誠に出会う!

今回は、7月25日に行われた日本大学明誠高等学校の第1回オープンスクールの様子を取材させていただいた。
当日は、日本大学理工学部物理学科の先生方による講義と実験(付属高校ならではの大学との一貫教育を体験)、文化祭で行われている全校生徒による巨大壁画の体験、さらに、学食体験の3つが行われた。また、保護者を対象とした入試説明会も同時に開催された。
グラウンドには、暑さの中、部活動に励む生徒の姿も多く見られ、来校された約50名の中学3年生とその保護者の方々は、プログラムに参加しながら、普段の日本大学明誠高等学校の雰囲気に触れることができたのではないだろうか。

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付属校ならではの、ゆとりある学びの場 自然に恵まれ、教育施設の整った環境で高校生活を!

朝9時40分より、中学生、保護者ともに多目的ホールでの開会式に出席し、学校長からあいさつと日程説明を受けた。
学校長からは、日本大学明誠高等学校の自然環境の良さ、日本大学直属の付属校ならではの日大への進学の上での有利さが強調され、充実した同校HPについても紹介された。
開会式の後、50名の生徒達はA、Bの2つのグループに分かれ、それぞれ体験をした。

◆物理学、最先端の研究に触れる!
中学理科での学習と関連させた講義と知的好奇心を刺激する実験

「プラズマと超伝導の世界」講義

「プラズマと超伝導の世界」と題された講義と実験が、日本大学理工学部物理学科の先生方によって行われた。まず、高野教授から「低温と超伝導」というテーマでの講義がされる。

超伝導は、すでに医療分野のMRIやリニアモーターカーなどの技術に応用されているほか、電力貯蔵などのエネルギー分野への応用研究も進んでおり、医療や産業の進歩において最先端の研究分野のひとつだ。
先生は、物理学の研究における低温の必要性や液体窒素の性質などに触れながら、超伝導について説明された。かなり高度な内容であったが、中学理科の第1分野の内容に関連させながら説明がなされ、生徒達は真剣に耳を傾けていた。

今年は、超伝導が発見されて100年で、ロンドンで国際的な学会があるとのこと。
研究室からは大学院生も参加予定だそうで、明誠高校から日本大学に進み、こうした研究に取り組めば、8年後には国際舞台で研究成果を発表するといった機会を得られるかも知れないと、参加している中学生に語られていた。今後は、さらに一般的な環境や室温で機能する実用的な超伝導体の発見が期待されており、そうした発見ができれば、ノーベル賞も夢ではないという。

また、浅井専任講師からは、「プラズマとは何だろう?」というテーマで、様々なプラズマ現象やその原理、実例などが説明された。プラズマとは、原子をつくっている原子核と電子がバラバラにされた状態で物質の第4状態と呼ばれているといったことを中学の理科で習う物質の3態との関連の中で説明された。
プラズマ現象としては、オーロラ、太陽のコロナ、稲妻など自然界のものに加え、ネオンサインなどが紹介された。炎の高温部分もプラズマだという。プラズマは天文学や宇宙物理学の研究に応用されるほか、核融合の研究にもつながっている。

水素やヘリウムのように軽い小さな原子核同士が融合する核融合反応によって放出されるエネルギーを利用し発電する核融合炉は、地上に「太陽」を作るようなものだという。原発事故以来、さらに将来のエネルギー問題が危惧される中で、注目される研究分野のひとつだろう。
日本大学は、プラズマ物理学研究をリードする日本で有数の大学。参加している中学生に浅井先生は、明誠高校から日大に進めば、最先端の研究に携わることができると、語りかけられていた。

「プラズマと超伝導の世界」実験の様子「プラズマと超伝導の世界」参加者も興味津々「プラズマと超伝導の世界」実験の様子

2人の先生の講義の後、いくつかの実験が行われた。液体窒素、超伝導については、低温状態にしておいたレールの上をリニアモーターカーのように走る磁石や、風船で作った犬のおもちゃを液体窒素の中に入れ収縮を確認し、常温の中で元に戻っていく様子を観察するといったものなど、数種類の実験が行われた。
プラズマに関しては、プラズマボールの発光する様子を見たり、アルミ缶を使ったプラズマのピンチ効果の実験などが行われた。
原理的に難しいものもあり、実験結果を予想させる先生からの質問に、戸惑いつつ答える生徒の姿も見られた。そうした中でも、先生方は中学生の知識と関連させながら、実験について丁寧に説明されたので、生徒達は興味深く話を聞くことができたようで、みな熱心に実験に見入っていた。

参加者達は、大学での最先端の研究も、自分達が学校で勉強している理科とつながっていることを理解したのではないだろうか。こうしたことを実感できる機会は、そう多くはないはずだ。
付属校ならではの大学との連携のメリットをあらためて感じさせられた。

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◆壁画作成体験
日大明誠文化祭の象徴、巨大壁画作成の雰囲気を味わう!

巨大壁画

平成8年から始まった巨大壁画は今年で16年目を迎え、明誠高校文化祭の象徴にもなっている。 例年、壁画は生徒から応募された原画をもとに作成されているが、今年の文化祭で使われた原画は、美術部の卒業生による芸術性の高い複雑な作品だったという。

合計2700枚ほどの段ボールを組み合わせて、幅38m、高さ10mもの巨大壁画を生徒全員の手で作り上げる。生徒一人ひとりが、巨大壁画のパーツの一部を担当しペンキで模様を作成するが、パーツを作成しているときは、どんな作品に出来上がるかは分からないだけに、完成した時の感動も大きいことだろう。

今回のオープンスクールで参加者達は、実際の壁画作成の過程の一部を体験した。
それぞれが、段ボールに模様をペンキで塗る作業だ。
各自に渡された段ボールには16分割された下地線と、作成するパーツの縮小版の元絵がある。まず、元絵を16分割にし、段ボールに書かれた16分割された下地線と照らし合わせながら、元絵を拡大するような形で書き写し、下書きをしていく。
先生は多少の誤差は気にしなくても構わないと言われたが、生徒達はみな真剣な表情で元絵と見比べながら、丁寧に段ボールに書き写している。

下書き中色塗りの様子一枚一枚並べていきます

下書きができたら、次はペンキ塗りによる色づけ。ペンキが洋服につかないように気をつけながら、慎重に下書きに沿って決められた色を塗っていく。単にペンキを塗るという作業だが、なかなか性格が出るもので、下書きに沿ってキレイに塗れているものもあれば、ムラができてしまっているものなど様々だ。 A班、B班それぞれに分かれての作成作業だったが、最後に両班の作品を一つにすることで一つの模様が出来上がってきた。

生徒達からは、「複雑な模様を選んでしまい、元絵を書き写すのに大変だった」「ペンキ塗りは楽しかったけど、汚れるのが心配だった」など、作業に苦労した感想が聞こえてきたが、最後にそれぞれのパーツを組み合わせて、ひとつの模様となった壁画の一部を見た生徒からは、「どの部分を作っているのか分からなかったけど、他の人の作ったものと組み合わせて、一つの模様になって良かった」との声もあり、完成の満足感も感じることができたようだ。

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充実した高校生活を存分に楽しむ!日本大学への確実な進学も視野に入れながら、可能性を広げる

体験授業の裏では、保護者向けに入試説明会が行われた。DVDやスライドショーで学校生活の様子が紹介される。様々なイベントの様子が映し出されるが、どれも生徒たちの笑顔にあふれている。説明をする中川先生は「高校生活は楽しくないといけない」と話され、楽しい高校生活を送ってほしいという日大明誠高校としての思いを伝えられた。

説明会の様子

今年、同校の1年生は320名定員のところ、351名が入学し、全校生徒1,000名を超えた。ますます人気が高まる日本大学明誠高校。環境の良さ、面倒見のよい先生、大学への進学のしやすさなど様々な特徴が挙げられるが、今回の説明会では、大学への進学について詳しく話された。

都内の上位校からの受験でも、日本大学への合格の切符を得ることは難しい。実際、日本大学へは毎年9万人が受験をするというが、合格できるのは2万人。残り7万人は不合格となる。
その日本大学への合格を同校では日々の高校生活をしっかりと送ることで、他の学校よりも簡単に手に入れることができ、毎年60%が進学している。

他にも山梨大学医学部や早稲田大学、法政大学、明治大学、東京理科大学への進学も果たしている。勉強合宿、放課後補習、海外語学研修と、学習指導の仕組みも充実しているので、日本大学だけではなく他大学へのチャレンジも可能であり、将来の選択肢が広いのも魅力だ。
その他、高校入試の平均点や倍率、推薦入試の内申点なども詳しく話された。

◆学食体験

最後に、参加した中学生と保護者が合流し、同校生徒食堂で食堂体験をした。今日のメニューはカレーライスだけだったが、普段は、定食や麺類もあるという。和やかな雰囲気の中、カレーライスを味わいながら、高校生活を少し思い描くことができたかも知れない。参加者達がだいたい食事を終える頃には、部活動の昼休みの生徒達が食事に入ってくるような場面もあり、明誠高校の日常を垣間見る体験になったことと思う。

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【保護者から】

■立川在住:ホームページで見て初めてきた。学校のホームページもとても充実していて、来てみて、みんなが元気に挨拶してくれるので元気な学校という印象。

■八王子在住:都立を第一志望にしているが、サッカーがやりたいと本人が言っているので来てみた。東京都から全国に行くのはとても大変だけど、明誠高校からだと全国にもチャレンジしやすいのではないかと思っている。都立と合わせてギリギリまで頑張らせたい。

■多摩在住:塾の先生の紹介もあり、初めてきてみた。環境ものどかで、先生も生徒も明るい。母としては気にいった。

■相模原在住:私立ならではの進学指導や教育内容がとても気に入った。本人も入りたがっているので、ぜひ、入学してほしいと思っている。

■相模原在住:生徒さんはのびのびした印象で、先生方も明るく感じが良い。学校の雰囲気がとても良いと思う。

【生徒から】

■町田在住:高校に入ったら部活を頑張りたいと思っているので、部活動が盛んな明誠高校を志望校のひとつとして考えている。授業は難しかったが、最先端の研究についての話を聞くことができ、とても刺激になった。学校が広々していて雰囲気も良いと思う。

■八王子在住:学校選択の参考にしたいと思い来校したが、体験授業によって学校の様子がわかって良かった。自然に恵まれた広いキャンパスで高校生活を過ごすのも良いと感じたので、志望校のひとつとして考えていきたい。

■府中在住:物理の授業は、内容は難しかったけれど、先生の説明はわかりやすかった。中学校での勉強が、大学での難しい研究につながっているとわかり、今からきちんと勉強していこうと思った。

■相模原在住:第1志望校として考えている。実際に授業を体験して、苦手な理科にも興味が出てきて学ぶ意欲が沸いてきた。しっかり受験勉強して、ぜひ合格したいと思う。

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