玉川聖学院はミッションスクールです。ミッションスクールというと、キリスト教を建学の精神として建てられた学校を指す言葉として用いられていますが、主に外国の宣教師によって明治初期に建てられた伝統ある学校が多いようです。玉川聖学院は日本人の谷口茂壽という牧師によって1950年に創立した、比較的新しい学校です。しかし、今でもミッションをしっかり持った学校だと思っています。 玉川聖学院のミッションの第一は、キリスト教教育を徹底していることです。それは、一人ひとりの人格を限りなく尊重すると共に、その成長に本気になって関わることが教育の使命(ミッション)だと考え、それを目的とした教育を実践しています。神と人の前に真実な生き方とすることが、心の成長にとって最も大切であることを伝えている学校ともいえるでしょう。
ミッションの第二は、生徒一人ひとりが自分のミッションを見出すことが出来るよう支援しているところに特徴があります。かけがえのない自分を自覚しつつ、他者との関わりの中に、生きる意味と使命を見つけていくこと、そのための準備と出会いや体験を場を提供することが学校の教育目標でもあります。卒業生たちが、はっきりとした自分の道を見出すために進路選択していけるよう心がけています。
第三のミッションは、このような教育を広く浸透させることです。「玉聖の教育」がその先導役になれたら幸いと心から願っています。その意味で、日本の教育に小さな石を投じ続けられる学校でありたい、私学の独自性を発揮し続けたいと願っています。