横浜翠陵中学・高等学校  翠陵祭 学校HPはコチラ

今年で開校27年目を迎える横浜翠陵中学・高等学校では、毎年11月5日の開校記念日に合わせて翠陵祭を開催している。
今年は11月3日(土)、4日(日)に第25回翠陵祭が行われた。
共学2年目を迎え、生徒数は前年度より112名増加。よりエネルギッシュでパワー満ち溢れた翠陵祭をレポートする。

翠陵祭開会式:さあ、自分たちが作り上げた舞台で最高の2日間を!

校長先生は開会式で、茶道で大事にされる「一期一会」という言葉の意味に触れながら、「皆さんはお客さんを迎える側にあることを忘れずに、一生に一回限りの出会いになるかも知れない今日のお客さまを心をこめてお迎えしてほしい」と話された。
さらに、「翠陵祭テーマ『Time waits for no one.~進~』には、今までにない新しい翠陵祭にしよう、今までより一歩、二歩前に進もうという気持ちが込められている。今までに準備したことを思い切り爆発させ、2日間大いに楽しんでほしい!」とエールを送られた。

生徒会長と翠陵祭実行委員長

続いて生徒会長の挨拶。翠陵祭テーマについて「時は待ってくれない、だから、今あるその一瞬を大切にしてほしい」「みんなで協力して作り上げた今日という日を大切に、その成果を今日発揮してほしい」と力強く語った上で、せっかく作り上げてきたものを潰すことのないようルールを守って楽しむこと、お客さんにも楽しんでもらえることを忘れないようにと付け加えた。

翠陵祭実行委員長は、「大人数でひとつのものを作り上げることは簡単なことではありませんが、皆さんがやり遂げたことを今日という日が証明してくれています」と自信に満ちた言葉で語る。
「お客さんに皆さんの達成感を堪能してもらい、自分たちも堪能してほしい。この2日間を一瞬も無駄にせず、皆さんの一生ものにしてください」と生徒の気持ちを盛り上げる言葉で挨拶を締めくくった。

翠陵祭 記念パーカー

開会式が終ると、生徒たちはそれぞれの場に移動し、最終準備や確認が始まった。華やかに装飾された校内で、互いに声をかけ合いながら、慌ただしく準備している生徒たちを見ていると、否応なしに気持ちが高まる。

展示教室では、あらためて清掃を行う姿も見られ、多くのお客さまに気持ち良く見てほしいという心遣いが感じられた。
熱い気持ちを内に秘めて、今、まさに自分たちの成果を思い切り発揮しようと開始の時を待つ。11時、翠陵祭開始のアナウンスが流れた。

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翠陵祭開催:みんなの表情が輝き、意気高まる翠陵祭本番! 訪れる人も笑顔に

毎年好評だという翠陵会の『手作りクッキー』には、開催直後から長蛇の列が!

ついに待ちに待った翠陵祭本番。
続々と訪れるお客さまを迎える生徒たちは笑顔にあふれ、あちらこちらから、自分たちの展示や企画にお客さまを招きいれる元気な声が響いてくる。校内に流れる放送からも、様々な企画をアピールするアナウンスが聞こえてきて、今までの成果を少しでも多くの方々に伝えようとする気持ちが伝わってきた。

毎年恒例の保護者の方による模擬店からは、焼きそば、フランクフルト、豚汁と様々な食べ物の良いにおいが漂ってきて、お祭りの雰囲気をより一層盛り上げていた。
校舎内はさらに賑わいを増し、熱気に包まれていく。今日という日が生徒一人ひとりにとって忘れることのできない確かな1ページとなることを、その生き生きした表情が証明している。

中学生展示:みんなで協力して活動の成果を効果的に展示!学年が上がるごとに、創意工夫・来客者への気遣いも細やかに

中1「地球と宇宙の科学館」
中1「地球と宇宙の科学館」中1「地球と宇宙の科学館」中1「地球と宇宙の科学館」

中学1年生の展示は「理科」。1組が「宇宙」、2組が「地震」をテーマに調べ学習を行い、まとめたものを展示した。金環日食や地震に関するものなど、特に今年、関心が高かった事柄についての展示には、思わず足を止めた。校外学習で訪ねたJAXA(宇宙航空研究開発機構)に関するものもあり、レベルの高い展示に感心する。
展示にあたっての苦労を生徒に聞いてみると、「期間内にまとめるのが大変だった」「JAXAで聞いたことをまとめるのが難しかった」との声があがった。初めての文化祭にあたって、「他の学年の展示や模擬店などを楽しみにしてきた」と話してくれる生徒も多く、初めての文化祭を心待ちにしてきた思いが伝わってきた。

中2「鎌倉!!」
中2「鎌倉!!」中2「鎌倉!!」おみくじ

中学2年生の展示は「社会」。校外学習で訪れた「鎌倉」をテーマにした展示。
共学一期生として「Challenge」を意識した班別行動の成果として鎌倉を再現した展示を行っていた。銭洗弁天・八幡宮などを再現して、おみくじや銭洗・鎌倉検定など体験型の展示を工夫した。みんなで話し合って決めたというこうした企画にも、来場者に楽しんでもらおうとする意識が感じられる。

中3「オーストラリア」
中3「オーストラリア」中3「オーストラリア」中3「オーストラリア」

中学3年生の展示は3年間の集大成の「国際」。10月5日~18日にオーストラリア研修旅行を経験してきたばかり。「オーストラリア」をテーマにし、展示教室をオーストラリアの部屋に見立てるというコンセプトで作り上げた。リビングやキッチン、バスルームまで、オーストラリアの家の様子を再現。リビングには人気のテレビ番組が紹介され、キッチンではオーストラリアの食品試食も用意されていた。洗濯物の干し方、バスルームの使い方など、日本との違いも説明されている。オーストラリアの生活を楽しく伝えようとする心遣いが感じられ、つい細かいところまでしっかり見て、説明を読んでしまう。
「人と接することが好きなので、文化祭ではお客さんと接するのを楽しみにしてきた」と話してくれた生徒の笑顔も印象的で、楽しい雰囲気があふれる展示だった。

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企画展示・ステージ:個性あふれる企画や発表に、今日までの思いを込めて!

バンド演奏が始まると、FESTA会場は観客で満員に!歌に合わせてノリノリで声援を送っていた。

各クラブによる展示や発表も様々な形で行われていた。
この日のために、練習を重ねて迎えたステージ、地道な活動の中で完成させた作品や研究成果の展示には、一人ひとりの思いとみんなで協力して作り上げた大切なものが、いっぱい詰まっている。

高校生による模擬店やお化け屋敷、手作り映画の発表など、各クラスの個性あふれる企画展示も見どころのひとつだ。企画ごとの装飾や演出は、中学生よりさらにレベルアップし、工夫が凝らされているのを感じる。

様々な仮装をして宣伝をする生徒たち白熱する腕相撲大会人形屋敷

また、各企画に合わせた様々な仮装をしていて、見て楽しむこともできる雰囲気を出していた。お客さんを呼び込む声にも熱が入り、自分たちの文化祭を積極的に盛り上げようとする姿勢が強く伝わってきた。

ダンス部と合唱の様子

フェスタ会場では生徒が司会と務めた様々な企画が行われていた。
有志によるダンスや腕相撲大会。途中、先生の飛び入り参加もあり、大いに盛り上がっていた。

体育館では各部活動の発表があり、ダンス部の様子がうかがえた。ステージでは今日までの練習の成果を発揮した中学生、熱のこもった踊りで周りを釘づけにさせた高校生。見ていた生徒からの拍手・歓声が沸き起こっていた。

また有志参加の合唱発表もあり、中学校・高校生とよりハーモニーが深くなっていく発表は日頃の練習の熱心さがうかがえた。

フェスタ会場や体育館での催しでは来場者を楽しませるだけでなく、生徒自身が目一杯楽しんでいる様子がうかがえ、改めて生徒にとっての文化祭の大きさを強く感じた。

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開校記念講演:「Misako Rocks!  From Japan to America」コミックアーティスト(漫画家) ミサコ・ロックス!氏

「努力次第で自分の運命はいくらでも変えられる。失敗を恐れず、どんどんチャレンジして!」と力強く語る彼女の言葉が心に響いた。

横浜翠陵中学・高等学校では、開校記念日を「開校以来の歴史を共有し、新たな一歩を踏み出すための日」として、毎年『開校記念講演』を開催している。

今年は、海外で活躍するコミック・アーティスト(漫画家)のミサコ・ロックス!氏による講演が行われた。自らの夢をあきらめず、困難にも負けずに努力し続けたというミサコ・ロックス!氏の話は、横浜翠陵がテーマとして掲げる「Think & Challenge!」にも通じるものがあり、真剣に話を聞き、積極的に質問を投げかける生徒の姿が印象的だった。

日 程 時 間 内 容
12月16日( 10:00~12:00 入試問題解説会
1月13日( 9:30~12:00 模擬入試(6年生限定)&学校説明会
1月28日(月) 10:00~11:30 ミニ学校説明会(30名限定)
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