インターエデュ(以下、エデュ):なぜ新コース制を導入する事になったのですか?
東京都市大学付属(以下、学校):大きく3つの理由があります。
一つには生徒の志と到達段階に応じて、学力の伸長を図る為。「自ら考え、探究し、表現する力」の育成に重点をおき、社会で活躍するために必要な創造力、思考力、表現力を育てる事です。
二つ目は新入生や保護者の多くが、難関国公立大への進学を希望して本校に入学して来るようになっていますから、現役合格を目指して志を共にする仲間が切磋琢磨し、より意欲的に学習する環境をつくるためです。
三つ目として思考力、記述力に重点を置いた授業を展開する為です。
エデュ:新コース制にはどのようなコースがあるのですか?
学校:最難関国公立大(東大・京大・東工大・一橋大・国公立医)を目指すII類と難関国公立私大(旧帝大や早大・慶大など)を目指すI類があります。
エデュ:II類とI類の違いは何ですか?
学校:II類とI類では授業の深度が異なり、特にII類では入試問題の演習を多く取り入れ、実践力の伸長をはかります。また、放課後に行なわれる応用講座では、高校1年生で英語検定2級を、さらに数学オリンピックにチャレンジするためのプログラムが組まれます。応用講座はII類は必修、I類は希望制となります。
エデュ:募集人数および選抜方法を教えて下さい。
学校:II類は40名(1クラス)、I類は200名(5クラス)です。入学試験は同一日程、同一問題で行なわれ、得点率(目安:II類75% I類60%)により合否が判定されます。
エデュ:II類を希望している場合も、I類への合格はできますか?
学校:II類に合格できなくても、I類の合格基準に達していればI類に合格となります。
エデュ:II類を希望して、I類に合格した場合、再度II類を目指して再受験は可能ですか?
学校:I類に合格した権利を有したまま、II類を目指して再受験ができます。
エデュ:クラス替えはあるのですか?
学校:モデルとしては中1・2のII類は1クラスですので同じクラスとなります。I類は毎年クラス替え(均等クラス)があります。また、中学3年に進級する段階で、I類の成績上位者でII類への転類希望者は転類が可能です。ただし、II類に転類できるよう生徒の力を伸ばしますので、モデルプランにとらわれず、II類のクラス増設はあり得ます。
エデュ:II類から、I類への転類は可能ですか?
学校:原則として、II類の生徒のI類への転類はありませんが、個々の事情により相談に応じることは可能です。
エデュ:中3からII類が2クラスになっていますが、どのような基準でII類に転類できるのですか?
学校:中学2年の英・数・国・理・社の成績上位者でII類を希望する者は転類が可能です。
エデュ:中3、高1のクラス編成はどのように実施されますか?
学校:II類・I類ともに、数学の成績により習熟度別クラスに分かれます。さらに英語は、2クラスずつの同時授業で習熟度別に分かれて学習します。
エデュ:高2のクラス編成はどのように実施されますか?
学校:II類は理系1クラスと文系1クラスに分かれます。I類も理系と文系に分かれ、高1次の5教科(理系は英数理、文系は英国社に比重)の成績により習熟度別クラス編成となります。
エデュ:高3のクラス編成はどうなりますか?
学校:文理ともそれぞれ3つのコース(東大・東工大・一橋大、難関国公立、難関私立)に分かれます。II類は、原則として、東大・東工大コース、東大・一橋大コースに進みます。I類の生徒で、高い志を持ち成績優秀な場合は、このコースに入ることが可能です。
エデュ:II類とI類のカリキュラム、教材の違いはありますか?
学校:II類・I類は、授業時間数は同じです。ただし、II類は放課後の英語、数学の応用講座(ともに週1回ずつ)が必修となります。I類は希望制となります。教材も原則同じですが、授業担当の先生による演習用オリジナルプリント等の違いはあります。
エデュ:II類とI類で学校行事の違いはありますか?
学校:体育祭、学園祭、研修旅行等の行事は基本的には同じです。ただし、II類は、夏の高校学習合宿(高1から高3)が必修参加となります。I類は希望制となります。
エデュ:部活動はII類とI類で違いますか?
学校:基本的には同じです。ただし、II類は放課後の英語、数学の応用講座が必修となりますので、曜日が重なる場合は、応用講座に出席してから部活動に参加することになります。この場合、学校以外の施設を使って活動する部活の場合には参加できないケースもあります。
エデュ:では、校外の施設を使って活動している部活はどのような部ですか?
学校:中高テニス部、中高硬式野球部、中高水泳部等です。
エデュ:部活は週3日なので、II類は週1日しかフルに部活ができないのですか?
学校:そうではありません。英語、数学の応用講座は週に2講座ずつ開講するので部活と重ならない方に出席してください。どうしても重なってしまう場合は、応用講座に出席してから部活動に参加することになります。
エデュ:現在の進学実績とこれからの展望について、教えてください。
学校:過去3年間の進学実績は下の表の様に、難関大学の合格者が毎年着実に増えています。また、現高校3年生は中・高一貫体制の一期生ですので難関大学の合格者が、飛躍的に伸びるのではと期待しています。