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inter-edu's eye

考えることのできる人の育成

佐久間健一校長から挨拶。
まず、「翠(みどり)の陵(おか)の名にふさわしい豊かな自然環境の中で、明るく伸び伸びとし、他を思いやる優しさを持った生徒が大勢育っている」と学校の雰囲気に触れられ、寛大な心と豊かな感性を育む環境の良さをアピールされた。さらに、先を見通すことが難しい不透明な時代だからこそ、横浜翠陵の校訓である「考えることのできる人」の育成が、必要であることを強調する。

学力の向上、希望進路の達成のため、「英語教育・国際教育の翠陵」と評価される伝統に加え、国語・数学も英語と同様の授業時間を確保し、学力伸長を目指していくといい、授業の質を高め、家庭学習を習慣化する学習プログラムや体制にも触れられた。
同校は昨年から共学化し、来年度は3年生まですべてが共学となる。男子の国語力アップ、女子の理系選択者の増加など男女共学化による相乗効果を感じているという。進学校としてのさらなる躍進への自信をのぞかせる力強い挨拶であった。

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「Think & Challenge!」 自ら考え、果敢に挑む6年間!生徒一人ひとりと向き合い、伸ばしていく熱意を伝える

続いて、横浜翠陵の「Think & Challenge!」と題して主幹教諭、山本伸先生からのお話。
熱い人間性が伝わるユニークな自己紹介で保護者の方々の心を惹きつけた山本先生は、学校の教育方針やカリキュラムについて、具体的に説明された。

D(Desire)・U(Understand)・T(Training)

「Think & Challenge!」は、今まで以上に学力を重視し、活気ある生徒を育てていこうとする同校の教育のテーマである。
学力向上を推進する体制については、授業時間の確保のために週6日制、2学期制をとっていることを上げ、先取り学習よりも基礎基本の徹底に重点を置くことを強調。スピードアップして吸収しきれない生徒が出てくることを極力避けたいというのが学校の方針だ。

大学入試においても7割は基本問題。難問のクリアよりも基本をパーフェクトにしていくことが、結局は合格への近道だと考える。
そのための翠陵独自の学習プログラム「DUT & Follow Up」では、「知りたい」→「わかった」→「できた」のプロセスを繰り返しながら、着実に学力を固めていくために、各プロセスごとに細やかな支援をする。

D(Desire)、U(Understand)、T(Training)のプロセスの中で、特にTrainingの部分については、小テスト、振り返りテストでしっかりフォローしながら、模試や実力養成テストで実力を確認して伸ばしていく。さまざまなブラッシュアップレッスン(補習)も強化しているという。

中学は定員105名、少人数制で細やかに指導できる体制だ。
個人カルテ、面談、チャレンジノートなどを活用し、生徒一人ひとりをしっかりフォローする。

スケジュール
トレッキング・キャンプ

また、特色ある活動として「トレッキング・キャンプ」を例に上げ、自分自身で何かをやり遂げた達成感が自信につながると、同校で大切にしているChallenge精神の育成について話された。中3のニュージーランドでのホームステイは2週間。国際教育の伝統で培ってきたノウハウやルートを活かし、一人一家庭でのホームステイを行い、英語を話さなければならない厳しい環境を作り出す。

「エゴグラム」という自分を知るプログラムを活用し、今の自分を見つめることから始め、自らの目標を明確にし、可能性を広げていくキャリア教育も特色ある取り組みだ。

最後に、先生が強調されたのは教員の熱意だ。
教員は、基本的に中1から持ち上がりで担当し、プログラムのレールに乗らない子にも、その子が変わるまで根気よく付き合う姿勢を持って接していくという。
「教員自身が学び、挑戦する気持ちでやっています」と、担当する授業開始のチャイムが鳴るまで熱く語られる山本先生の姿が印象的だった。

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基本をしっかり学んで、合格の達成感を チャンスが広がる5回の入試にも注目!

入試の傾向については、教務部長、穴戸学先生から。
全般的に難問奇問は出題せず、基本的な知識を問うものだという。「国語」については、中学入学後、文章をきちんと読むためのベースになる力を問うものと考えており、日頃から丁寧に文章を読むことを心がけてほしいとアドバイスされた。「算数」についても同様で、基礎知識・考え方を問う問題だという。過去問などで、問題の出題パターンを知っておくと助けになる。
難しい知識よりも、中学に入ってしっかり学んでいける基礎力を求めるという方向性がはっきりしており、入学してほしい生徒像を明確にした入試であることを感じる。

続いて、入試広報部長、庄大介先生から2013年度入試について。
合格ラインにおいて、2科、4科の選択者間で有利・不利のない入試を行い、男女比も考えていない。なるべく合格のチャンスを多くするために5回入試を行い、1回の受験料で5回の受験が可能だ。
さらにチャンスが広がるよう、複数回受験者には良い点数のたすき掛けによる優遇措置もある。「受験生の頑張りや諦めない気持ちをくみ取り、達成感を感じてほしい」と庄先生は話され、「当日まで子どもの力は伸びる。入試が終わるまでお子さんを信じて、合格をともに喜んでほしい」と温かな言葉をかけられる。

最後に、司会の副校長、田島久美子先生が同校の先生方と生徒の距離の近さを強調され、校長自らが、これから中3の海外研修の引率のため出発されることを話された。

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実際の授業や先生方の雰囲気に触れる機会も

説明会の後、授業見学が行われた。
まずは「中1国語」。落ち着いた雰囲気で授業が進む中、その場ですぐに言葉の意味を辞書で確かめさせるなど、丁寧な指導がなされるている。
毎週、漢字テストが行われ、グループワークなどの活動も多く、自分たちで発信することも重視されているという。

次の「中2社会」では、鎌倉時代を学習。熱心に先生の話に耳を傾ける生徒の様子が印象的だった。
「中2理科」は1分野の質量保存の法則を学習していた。同校には実験室が2室あり、実験の回数も多いとのこと。理科への興味・関心を深め、実験で体験したことを、授業の中で知識として身につけていくことのできる体制が整っている。

見学中、先生に熱心に質問する姿も見受けられ、その後の個別相談で先生と話し込まれる保護者も多かった。先生方が、その一人ひとりに対して、丁寧に接し、答えていらっしゃる姿が印象に残る。

日 程 時 間 内 容
11月23日(金) 9:30~12:00 模擬入試(6年生限定)&学校説明会
12月8日( 10:00~11:30 ミニ学校説明会(30名限定)
12月16日( 10:00~12:00 親子入試解説会
1月13日( 9:30~12:00 模擬入試(6年生限定)&学校説明会
1月28日(月) 10:00~11:30 ミニ学校説明会(30名限定)

今後の模擬入試・説明会日程

同校では、今後も説明会、模擬入試等が予定されている。
ぜひ、新たな教育ビジョンに取り組む熱気と先生方の温かさを肌で感じていただければと思う。

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