写真:東京成徳大学高等学校校長 大谷幸男先生

生きる力を育み、社会に貢献できる人間に!安心・安全な環境で、確かな学力を身につける

インターエデュ(以下、エデュ):中高一貫校を決めた理由を教えてください。

大谷幸男校長(以下、校長):埼玉の北部地区には、現在、私立中学校が1校しかありません。中学校では、いじめの問題が深刻化していますが、そうした中、より安心で安全な環境で教育を受け、確かな学力を身につけて欲しいという地域の方々の要望が強くありました。その期待に応えるために中学校を開校し、中高一貫校といたしました。

エデュ:どのような生徒さんを育てたいとお考えでしょうか。

校長:教育基本法には、教育の目的が明確に書かれています。ひとつは人格の完成、もう一つは国家社会の有為な貢献者を育てることです。その原点にかえって人材育成を行いたいと考えています。グローバル化が進む中、日本はさらに科学技術立国を目指す必要があるでしょう。そうした社会の中で活躍できる人材を育てたいということです。

エデュ:具体的には、どういったことになりますか。

校長:ひとつは人格の育成です。本校の建学の精神は「徳を成す人間の育成」ですが、「徳」とは、意識しなくても善行ができる人間性と考えています。たとえば、電車内で身体の不自由な方やお年寄りに自然に席を譲れるといったことですね。そういう人格の育成をしていきたいと思います。
もう一つは、確かな学力を身につけて欲しいということです。英語教育、理数教育を重視した指導で、将来、社会で活躍できる人材を育てたい。そのためには中高一貫の方が効果的で、メリットが大きいと考えています。

エデュ:そのために、何か特別な取り組みを予定されているのでしょうか。

校長:まず、人間としての生き方・在り方教育に力を注いでいきたいので、私自身が中国の古典「論語」を教材の軸として、討論や暗唱などを含む授業を週1時間行います。深谷出身で、日本の資本主義の父と言われる渋沢栄一氏が、より良い生き方をする拠り所としたのが「論語」だったというのも、ひとつの理由にはありますが、真心と思いやりの心が「論語」の中では特に大事にされている。生徒にそうした考え方を知って欲しいですし、相手の立場に立って考える人間になって欲しいと願っています。
確かな学力を身につけるという点では、必要な授業時間を確保し、カリキュラムを充実させていきます。

エデュ:具体的に、授業時間・進度等についてお聞かせください。

校長:週6日制をとり、月水金は6時間、火木は7時間、土曜は3時間授業を行い、主要教科において公立の約1.5倍の授業時間を確保(英語、数学は週6時間)します。教育課程を前倒して行い、中学3年から順次高校段階の学習に入っていきます。もちろん、進度のみを重視するわけではなく、理解して活用できるところまでとことん教えることが大切です。実際、家庭学習といっても、初めはそのやり方がわからないのが実情ではないでしょうか。予習・復習の仕方、ノートの取り方から指導していくことが必要だと考えています。

写真:マレーシア・シンガポールへの修学旅行

エデュ:英語教育には、どのような特色がありますか。

校長:実践的な英語力の育成に力を注ぎます。ALTを十分に活用した英会話の授業はもちろん、イングリッシュキャンプを実施するなど、まず英語に対する抵抗感をなくしていき、場合によっては、英語圏の教材を使用することも考えています。中学3年で英検準2級、高校3年TOEIC650点という目標を設定し、週2日は授業後にその対策に特化した講習を行います。現在、高校の修学旅行はオーストラリア。中3の修学旅行は、マレーシア・シンガポールを予定しています。現地校との交流の中で、同世代の生徒達の英語力の高さに触れることが刺激になり、英語を学ぶことへのモチベーションにもつながると考えています。

エデュ:理数教育についてはいかがでしょうか。

校長:さらなる科学技術立国の担い手となる人材を育成するため、理数教育にも力を入れていきます。観察・実験を重視した授業を行うことができるよう、新校舎には中学生専用の理科室を設置します。また、中学の段階から大学・研究機関と連携し、高いレベルの研究に触れる機会を持つことも予定しています。感受性の豊かな時代に本物に触れることで、生徒の興味・関心を喚起し、意欲的な取り組みを期待できると考えています。

エデュ:新校舎のお話もありましたが、中学生は新校舎で勉強するのですか。

校長:中学生のHR教室は新校舎に設置しますので、基本的に中学生は新校舎で学びます。また理科室以外に、集会室、保健室、カウンセリングルームなどを新たに設置します。体育館、音楽室、美術室は、従来のものを高校生と共用で使用しますが、設備面では大変充実しています。

エデュ:カウンセリングルームも新設されるのですね。

校長:子ども達のメンタルケアに力を注いでいきたいと考え、専用のカウンセリングルームを設置しました。総合学園の利点を生かし、東京成徳大学の子ども学部や応用心理学部と連携しながら、メンタル面のケアを行っていきます。

エデュ:部活動への取り組みはいかがでしょうか。

校長:人格の形成という意味で部活の果たす役割は大きいです。体力、気力、コミュニケーション力を育成する場として、部活動にも積極的に取り組んで欲しいと思っています。中学生は、原則、月水金の活動で、可能な限り高校生と一緒の活動することを考えています。

エデュ:コミュニケーション能力の育成という面では、どのようなことを考えていらしゃいますか。

校長:発展的な体験学習として、農業体験を行います。中学1年では、深谷ねぎを題材とした地元農家での農業体験、さらに中学2年で県外、中学3年では海外修学旅行の際にと、様々な方々と交流することで、視野を広げコミュニケーション能力を高めていって欲しいですね。
また、毎年プレゼンコンテストを実施するなど、自分の意見をまとめて、発表する力も育てていきたいと思います。高校2年では、日本の良さを英語でアピールすることを目指した課題プレゼンを行います。 新校舎にも、コミュニケーションを大切にする姿勢を反映させました。先生と生徒、生徒同士が自然にコミュニケーションをとることができるよう、入口にはコミュニティラウンジを設置、また、放課後は自習室にもなる集会室を職員室の向かいに配置し、勉強してわからないことがあったら、すぐに先生に質問でできるようにと配慮しています。

東京成徳大学深谷中学校HP

注目の制服!

写真:東京成徳大学深谷中学校制服

写真:中学校開校発表会での制服披露

写真:東京成徳大学深谷中学校制服

オープンスクール開催

写真:オープンスクールの様子

授業体験の感想を紹介します。
・英語は少し苦手な教科だったけれど、ロバート先生が楽しくわかりやすく教えてくれたので、すごくわかりやすかったです。
とってもおもしろくて、ずっと笑いっぱなしでした。
・月の名前やゲームがすごくおもしろかったです。最後のマジックにはビックリしました。また英語の授業をやりたいです。
・「ホタライト」の実験では、A液とB液を混ぜると、ホタルの光が再現できるということに驚いた。
そして、酵素の正体や、酸素と温度との関係を知ることもできたのですごく楽しく実験ができました。
・ホタライト実験でホタライトがこんな風に光ることがわかった。理科すごく面白かった。理科最高。

学校説明会日程

開催日 時間 場所 概要
10月14日(日) 14:00~15:30 本校 <受験生> 算数プレ入試問題チャレンジ&解説 ・英語(英会話)体験授業
10月31日(水) 10:00~11:30 行田会場
[行田市教育文化センター「みらい」]
 
11月11日(日) 14:00~15:30 本校 <受験生> 国語プレ入試問題チャレンジ&解説 ・理科プレ入試問題チャレンジ&解説
11月26日(月) 10:00~11:30 熊谷会場[熊谷会館]  
12月 2日(日) 10:00~11:30 本校 <受験生> 英語(英会話)体験授業 ・社会プレ入試問題チャレンジ&解説
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