コミュニケーション能力育成のためのカリキュラム

写真:バースディラインを指揮する伴野教頭

~教頭挨拶 エンカウンター体験より

伴野教頭は、「人の一生を1日にたとえると、中高6年間は午前4時から6時、1日を生きていくためのエネルギーを蓄える時間。すなわち、一生をどう生きていくかという上で、1番大切な時期である」と中学・高校時代の大切さを強調された後、将来も大切となるコミュニケーション能力を中高の集団生活の中で身につけてほしいと話された。同校では、それをスキルとして身につけるために、3年ほど前から「構成的グループ エンカウンター」をカリキュラムに組み込んでいるという。

当日は「エンカウンター」を参加者全員で体験した。今日行ったのは、バースディラインと呼ばれるもの。言葉を使わずに、身ぶり手振りで互いにコミュニケーションをとりながら、誕生日が早い順に並んでいく。知らない同士だった参加者の中に親密感や1つのことをやり遂げようとする一体感などが出てくる。現代社会において、特にコミュニケーション能力の不足が指摘される中、そうした部分にも、手厚く指導していく同校の教育の一端を知る機会となった。

  • 写真:伴野教頭
  • 写真:参加者全員で体験したバースディライン
  • 写真:参加者全員で体験したバースディライン
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「生きる力を身につけて自尊心を育む」を教育目標に

写真:バースディラインを指揮する伴野教頭

~学校長メッセージより

長尾宏校長は、「魅力ある学校とは、在校生と保護者の方々に満足していただける、社会に出て通用する人間を育ててくれる学校」と考えを示された。「偏差値にとらわれず、お子さまの性格に合っているかどうかをよく見て、能力を伸ばしてくれる学校を選んでいただきたい」とした上で、「ぜひ在校生の様子を見ていただきたい」と同校の教育への自信を語られる。また、「文化祭・体育祭などの学校行事に関しては、生徒主体に計画から実施まで行われる、自主性尊重型の教育をしている」と学校の特徴を述べられ、さらに教育理念・内容について話された。以下に、その概略を紹介する。

教育理念・内容
1.建学の精神 ~KVA精神
創立者、大江スミが理想とするK(Knowledge:知)、V(Virtue:徳)、A(Art:技)のバランスのとれた教育への思い「KVA精神」を教育理念とし、社会で活躍できる自立した女性の育成を目指している。
2.教育目標 ~「生きる力を身につけて自尊心を育む」
生きる力とは、学力+人間力(コミュニケーション能力)だと考える。学力も知識の詰め込みではなく、実生活で使えるように、知識から知恵に変えられるような教育を普段の教科教育から心掛けている。本校の挨拶「ごきげんよう」という言葉には、相手の体調や気持ちを思いやる温かな心が込められているが、ここから始まるコミュニケーション能力の育成を重視し、キャリア教育につなげていく。さらに、この両者の成長から生まれる自尊心を大切にしている。
3.学力向上 ~少人数制指導、生徒の自覚・達成感を大切に
  • 自主教材(チャレンジドリル チャレンジワーク等)をきちんと教員で作成し、自主学習ノートの提出や週単位の振り返りチャレンジシート、毎週のテストで細かく指導。適宜行う個人面談で、学習面のみならず、メンタル面もしっかりフォローしている。
  • 目標をもたせて、自覚をもって勉強させることを大切にし、長期休暇期間中も講習等を行う。
  • 英語力の強化のため、中1全員参加の英語合宿、また希望者にはオーストラリア語学研修を実施。今年度6月から始まるネイティブスピーカーによる英語講座(土曜日の午後)では、英検、TOEIC、TOEFL対策ほか、保護者も参加できるトラベル英会話なども予定している。
4.人間力向上  ~コミュニケーション能力、情操教育、食育の推進
  • 食育の重視。併設大学には、管理栄養士資格取得において、全国に誇る合格率をもつ健康栄養学科があり、社会生活や家庭生活において重要な栄養バランスを考えた食事作りを身につけてほしいと考えている。
  • 情操教育について。花道、茶道を1年間必修としている。若いうちから本物に触れることが重要と考え、芸術鑑賞の機会を持つとともに、それを振り返り、次の体験に生かしていく指導をしている。
  • キャリア教育について。フリーター、ニートの増加が問題視される中、キャリア教育が重視されていているが、その第1歩はコミュニケーション能力である。「エンカウンター」を通してしっかり身につけ、最終的に意志決定能力を育てていきたい。普段の教科教育の中で、論理的思考、応用力を身につけることも必要だ。人間力をつけることは、教科教育とキャリア教育の両立でしか成し得ないと考える。
5.チューター制
卒業生がキャリアサポートセンターに待機し、進路に関する悩みや勉強方法について在校生の指導にあたる。親身になって相談に乗ってくれ、毎日のように来たいと言ってくれる卒業生が多い。
  • 写真:大学生チューター
  • 写真:廊下のホワイトボードで学習フォロー
  • 写真:自分新聞
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生徒の達成感を大切に細やかに指導

~中学校の教育内容(中1~中2学年の過ごし方)

中学2年、学年担当の先生から、生活面、学習面、さらに英語学習の取り組みについて話された。以下に、その概要を紹介する。

生活面

中2の学年目標は、「礼儀…きちんとした挨拶を心掛けること」、「優しさ…他人を思いやる気持ちを忘れないこと」、「向上心…何事にも目標を持って意欲的に取り組むこと」、「勤勉…授業を大切にし、家庭学習を充実させること」の4つ。東京家政学院中学の生徒としてプライドを持って生活してほしい。

学習面
  • 学年通信の発行。週間授業シラバスを載せ、学習計画を立てやすくしている。
  • 週3回(英数国)、放課後の学習。教師が待機して生徒の補習や質問を受ける。
  • 毎週月曜日に、1週間の振り返り、次週の予定を記入したチャレンジシートを提出。自分で予定を立てて家庭学習ができるようにすることやそのチェックに加え、生徒や保護者の悩みを教師が把握することが目的である。
  • 朝の小テスト(週5回)を5教科について行う。係が採点し、その日のうちに見直しをする。
  • 新聞記事を読む(週1回)。社会の出来事に関心を持つことを目的とする。また、中3から高1で行う論文作成のための準備にもなる。
  • チャレンジドリル(自主教材)を特別進学コース&希望者に課す。日祝祭日、長期休業を除く年180日、5教科を毎日家庭学習するためのもので、次の日に提出し、その日のうちに教師がチェックし返却。各学期末に復習テストを行う。
  • 夏期(10日間)・冬期(5日間)・春期(3~5日間)の講習が行われる。
英語学習について
  • 週に6時間、そのうち1時間は会話の授業で、ネイティブの先生と日本人の先生のチームティーチングによる授業。
  • ポリシーは「何よりも好きになろう」「とにかく慣れよう」「何かを伝えよう」。声に出して読む練習、コミュニケーションスキルを重視した指導をする。
  • 授業の中で音読を重視し、ミニ音読テスト、ミニ暗誦テストなどを行う。2月の如月祭では、レシテーションコンテストが行われ、クラスの代表が、教科書の文章の暗誦を中学生全員の前で発表する機会が持たれる。
  • 「やればできる!」という気持ちを育てる。定期テストだけでなく、単元ごとの小テストを行い、達成感を本人に目に見える形にした成績表を渡す。また、ノート&音読チェックシートを用いて、1つ1つをクリアする達成感を大切に指導している。
  • 資格試験を学校で実施。英検、GTEC for STUDENTSを受験し、実力を試し、伸ばしていく。
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自主性尊重で、大きく成長する生徒たち

写真:中学3年生の生徒による学校紹介

~中学3年生の生徒による学校紹介より

旅行委員長、副委員長を務めた生徒によって、5月中旬に行われた北海道3泊4日の修学旅行の様子が、楽しそうな写真とともに紹介された。

同校では様々な活動において、生徒の自主性が尊重され、旅行についても旅行委員が中心となって、計画、実施がなされていることもあり、特に思い出深い経験として心に残ったようだ。
その他、各学年での宿泊行事の思い出が話される中、先生方への感謝の言葉、3年生としての自覚が話され、学校生活を通しての彼女達の成長が伝わってくる発表であった。

  • 写真:中学3年生の生徒による学校紹介
  • 写真:熱心に聞き入る参加親子
  • 写真:発表を終えた生徒
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チョコレートタルト作りに挑戦!

写真:家庭科授業体験のようす

~家庭科授業体験より

チョコレート、生クリーム、タルトクッキーに、くつくつと湯気を上げる鍋。
家庭科授業体験が行われる調理室では、準備万端整えた中学・料理部の生徒さん達が待っていた。「荷物はここにね」と、テキパキ小学生を導く様子が各所で見られる。
調理台ごとに数名の小学生と、先生役の中学生がついたところで、早速調理スタート。

 

チョコレートタルト作り
  • 写真:チョコレートタルト作り

    まずは、チョコレートを袋に入れて細かく砕く。

  • 写真:チョコレートタルト作り

    次に、砕いたチョコレートを湯煎にかける。

  • 写真:チョコレートタルト作り

    ゆっくり・慎重に。順番に調理する小学生たち。

  • 写真:チョコレートタルト作り

    温めた生クリームを加えて、ゆっくり溶かす。

調理する間、『底の方からぐっと混ぜてみて』、『熱いから気を付けてね』と、優しく声をかけていた中学生。
心細気だった小学生たちの顔に、だんだんと明るい笑みが見られてきた。教室にも甘い香りが広がっている。

  • 写真:いい香りの入浴剤を作ろう

    チョコレートタネを、スプーンでタルトクッキーへ入れる。

  • 写真:いい香りの入浴剤を作ろう

    固まらないうちに、色とりどりにデコレーション。

  • 写真:いい香りの入浴剤を作ろう

    色使いや並べ方など、個性が存分に発揮された工程。

  • 写真:いい香りの入浴剤を作ろう

    冷蔵庫で約30分冷やし固めて…できあがり!果たして味は…

写真:家庭科授業体験のようす

糖菓子をひとつひとつ並べる子や、アラザンをサラサラと振りかける子、はみ出したチョコレートをどうにか修復しようとする子など、様々な個性が発揮されていたデコレーション作業。
お楽しみの試食タイムでは、『おいしい!』、『生チョコみたい!』など声が上がり、無邪気な表情をのぞかせていた。

作るだけが調理ではない。使った道具をしっかりと片付けるところまで行うのが、この講座の特徴かもしれない。手際よく洗い物をする小学生に尋ねると、『家でもお手伝いしているから』と、はにかみながら答えてくれた。

説明会の終了後。かわいいラッピングが施され小学生たちに手渡されたチョコレートタルト。実は、我々取材陣もいただいた。『今日はありがとうございました』と笑顔も一緒にくれた中学生たちに、『こちらこそ』と返さずにはいられなかった。

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参加された保護者、お子さまからに感想を取材!

写真:個別相談会の会場にて
 
写真:個別相談会の会場にて

~個別相談会の会場にて

世田谷区在住

書店のガイドブックと塾の紹介で学校を知り、来校しました。子どもを丁寧にしっかり見てもらえそうだと感じました(両親)。上品で良い学校だと思いました(小6)。

大田区在住

歴史ある伝統校ということで以前から興味がありました。少人数制で、人間力を育てる教育、社会で活躍できる人材育成に好感を持ちました(父)。生徒さんみんなが、気持ち良く挨拶してくれました。一人ひとりをしっかり見てもらえる学校だと思いました(母)。中学生が優しく接してくれてうれしかったです(小5)。

世田谷区、2回目の来校

先生と生徒の距離が近く、少人数制で学習面も安心だと感じました。人間力の育成、自尊心を大切に指導されることに好感を持ちました(母)。料理部がおもしろそうでした。先輩方が優しかったです(小6)。

千葉県在住

塾の先生からの勧めで来校しましたが、思った以上に良い学校で来てみて良かったです。少人数で、在校生と卒業生とのつながりが強いのが良いと思います、人間性の教育にも力を入れていて、安心して任せられそうだと感じました。総武線1本で来られるので、通学もしやすそうです(母)。クラブのこともいろいろ聞けて良かった、楽しかったです(小6)。

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今後の東京家政学院を知るイベント!

~イベントは定員になり次第締め切り。早めの予約を

今回の特集で初めて当校を知った方もいるかもしれない。都心にあり、各方面からのアクセスはとてもよい。1人ひとりに目が行きとどく教育で確実にファンを増やしている学校だ。今後、東京家政学院を知る機会は何度かあるので、ぜひ、一度、その魅力を感じていただきたい。

開催イベント 日時 イベント概要 ご予約
キャンパスツアー 9月8日(土)
9月15日(土) 11:00~
施設見学と個別相談を中心としたミニ説明会です。
志望校選定の“始めの一歩”としてお気軽にご参加ください。
お申し込みはこちら
イブニング説明会 9月21日(金) 19:00~ 卒業生(OG)とPTAによる体験談を語る会。
お勤め帰りにご参加ください。
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体験講座Ⅱ: 理科&キャリア 10月13日(土) 14:00~ 受験生には授業の模擬体験(今回は理科)を、保護者には本校指導の特徴点(今回はキャリア教育)をご説明します。 お申し込みはこちら
体験講座Ⅲ: 算数&進路指導 11月10日(土) 14:00~ 受験生には授業の模擬体験(今回は算数)を、保護者には本校指導の特徴点(今回は進路指導)をご説明します。 お申し込みはこちら
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