立教らしい理念のもと、より深い学びの場に! 新校舎への期待!少人数制、自由選択科目もさらに充実へ

立教らしい理念のもと、より深い学びの場に! 新校舎への期待!少人数制、自由選択科目もさらに充実へ

立教新座中学校・高等学校

「キリスト教に基づく教育」を建学の理念とする立教新座中学校・高等学校は、人間教育を重視するとともに、立教大学との連携の中で幅広い教養を育むカリキュラムを特色とし、のびのびとした自由な校風の中、文武両道を実現している。 現在、同校では新校舎の建設計画が進んでいる(2014年春、竣工予定)。教務部長、丸山信二先生から新校舎の概要について、また、立教高等学校(当時)の卒業生で、社会科教諭の宮本先生に、高校時代から今にいたるまでの思い出をうかがうことができた。先生が語られた様々なお話の中から、同校に今も引き継がれる大切なものが伝わってくる。そして、新しい校舎とともにさらに進化していく立教新座中学校・高等学校に寄せる、先生方の熱い思いを感じることができた。

自由な校風、専門性の高い学びは今も!

立教新座中学校・高等学校

豊かな自然の中、広々とした学び舎で過ごした高校生活

宮本先生が立教高等学校に入学したのは1963年。60年に新座に高校が移転して3年目だった。当時の志木駅周辺の風景は、今とは大きく異なっていた。陸橋もなく、駅の南口側は舗装もされていなかったので、雨が降ると登校するのに泥だらけになってしまう。雨の日は舗装されている北口側から登校するか、長靴を履いて登校するという状況。周りは畑や雑木林に囲まれ、ウサギがいたり、ヘビなども日常的に目にするという環境だった。そうした中に建つ鉄筋コンクリート3階建ての立教高校の校舎の堂々とした姿は、さぞ異彩を放っていたのではなかろうか。日本の近代建築に名を残す建築家、アントニン・レーモンド氏の設計、コンクリートの打ちっぱなしで、最先端の建築だった。チャペルも同じくレーモンド氏の設計で、ノアの箱船を逆にしたような形をモチーフにしたユニークで美しい建築で、今も氏の代表的な建築として残っている。

学校が、とにかく広いというのが印象的だったという。「周りは原っぱで、野球をしようと走り回ろうと、何をして過ごそうとも自由な雰囲気。原っぱで、昼休みに友達とご飯を食べたり、昼寝をしたりしたことを覚えています」と宮本先生は、のびのびとした高校生活を語ってくれた。当時からの自由な雰囲気、校風は今も変わらないと感じているという。

立教新座中学校・高等学校

大学レベルの専門性の高い勉強ができる環境

当時の校長、縣康先生は、イギリスのパブリックスクールを理想とされていたという。そうした影響もあって、寮も設置されており、地方から来ている生徒も多かった。また、学校の上層部には大学関係者も多かったこともあってか、どこか大学のような雰囲気を漂わせていたという。物理、化学、生物、社会科とそれぞれ専門の教室が贅沢にあり、教科の準備室も設置されていた。英語教室もあり、外国人の先生もいらした。「今振り返ると、各科目とも専門性の高い優秀な先生、大学レベルの先生が多かったですし、校舎もそうした専門性を生かすことのできる造りになっていました」と宮本先生は話される。

立教新座中学校の教育立教新座高等学校の教育
立教新座中学校・高等学校

1973年秋から、同校の教員をなさっている宮本先生に、先生方と生徒の関係についてうかがうと、「私が高校時代も、授業や学校生活の中で、先生から押さえつけられたり、対立するような感じはなかったです。昔の方が、生徒が大人だったという面はありますが、教員と生徒の関係はあまり変わらないのではないでしょうか」と話される。「教員の数も多いので、生徒側も自分に合う先生を見つけて、うまく付き合っていくことができるようですね」とも。昔も今も、先生方が生徒と程よい距離を保ちながら、のびのびとした学校生活を支えていることを感じさせる。

新校舎について先生は、「立教らしい理念を持った校舎であってほしいですね。時代に即して変化していくでしょうが、その中で、新たな魅力が加わっていくのではないでしょうか」と話され、今後の立教新座中学校・高等学校への期待を込められた。

写真で振り返る立教新座
立教新座中学校・高等学校HPへ

自由な校風、専門性の高い学びは今も!

photo gallery

新校舎では、生徒が安心して学習できる環境にまず重点が置かれ、防災面はもちろんのこと、生徒の動線を良くし、教室間の移動しやすさにも配慮がなされるいう。さらに、「本校は、少人数制、自由選択科目の豊富さというところが特徴ですので、そうした教育が十分にできるよう、教室数を確保し、特別教室を用意することを考えています」と丸山先生は話される。2011年から高校では、7クラスから8クラスに変更し、1クラスの人数を減らしている(1クラス45人→40人に)。中学校も2014年から5クラスから6クラスにする予定(1クラス40人→35人に)。また、中学・高校ともに、英語などいくつかの教科で分割授業を行っているので、そうした授業に対応できるように教室数を確保する。自由選択科目は、かなり専門的な科目が豊富にあり、少人数で行う講座も多い。また、大学との連携の中で実施される講座もある。それらに対応した小教室もいくつか用意するほか、専門の先生方の授業に十分に対応できるようICT機器も充実させるという。

photo gallery

特別教室としては、書道室やCALL教室(AV機器を充実させた英語・英会話の授業のための教室)、家庭科実習室などの設置が予定されている。(理科室(6室)・PC教室・技術室・音楽室・美術室・工芸室は、3号館にすでに完成している)。

「本校では、卒業論文を書きますので、自由選択科目で学んだことの成果を収めてほしいですし、大学での研究や将来にもつなげていってほしいと思います。学校として、大学との一貫連携を意識している部分も強くありますので、新しい校舎が、さらにそうした学びを深める場になってほしいですね」と、丸山先生は新校舎への期待を語られる。
また、体育館の新築については、現状の設備を維持しつつ、広さを確保すること、柔道場の2面設置、トレーニングルームの充実等が予定されている。同校では、高校2・3年の体育の授業で種目選択制がとられ、各競技の専門の先生が指導しているので、そうした状況に合わせ、様々な種目に対応できる環境を整えることが考えられている。将来的には、陸上競技場の改修や屋内プールの新築も予定されており、体育施設面の充実にも、さらに期待が高まる。

立教新座中学校・高等学校 HPへ
立教新座を知る!イベント情報 中学校のイベント 高等学校のイベント