今こそ心の教育 圧倒的英語教育
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英語によるコミュニケーション能力の素地を養うことなどを目的とした小学校での英語教育が来年度から本格的に始まる。小学5、6年生を対象に週1~2コマ、年間35時間の英語の授業時間を設け、英語の音声や基本的な表現などを学ぶ。
こうした英語学習への機運が高まる中、東京三育小学校(東京都練馬区)は、低学年から毎日1回20分の授業を実施し、公立小学校の約160倍の学習時間を設けるなど、公立小学校とは一線を画した英語教育を実践している。
毎日の繰り返しの学習の中で英語の音に慣れ、コミュニケーションツールとして「使える」英語の習得を目指している同校の教育方針と英語学習の取り組みについて追った。

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キリスト教精神に基づくトータルエデュケーション

授業風景同校の歴史は1898年(明治31年)、アメリカに本部を持つセブンスデー・アドベンチストキリスト教会(プロテスタント)の宣教師グレンジャー博士が港区芝に和英聖書学校を開設したことに始まる。
その後、1919年(大正8年)、キリスト教精神に基づく一貫教育の必要性に着目し、小学部、中学部、高等部を開設。56年(昭和31年)には小学部が練馬区に移転し、東京三育小学校と改名し、現在に至っている。

同校が大切に考えている三育教育は、単に学校で学んでいるだけの期間をさすのではなく、その後の全生涯に関わる教育(トータルエデュケーション)をさしている。
その中で、頭と心と体の基礎が形成される小学校の時代に、キリスト教の価値観を土台に据えた、「知育」「徳育」「体育」のバランスの取れた教育を創設以来、変わらずに続けている。

豊かな心をはぐくむ

その一環として同校が特に力を入れているのが、「心の教育」だ。
児童たちは礼拝や聖書の授業でイエス・キリストの姿を学びながら、何が正しいか、何が間違いかを自らが判断し、行動するための価値観と他者を思いやる心を身につける。また、老人福祉施設への訪問や近隣の公園での清掃活動などの奉仕活動を通じて、他者のために役立つことが真の喜びであることを体感する。

こうしたプログラムを体験することにより、児童自身が将来、卒業した後、進学、就職、結婚、またさまざまな困難や人生の岐路に立ったとき、何をすべきかを自分の頭で考えられる深い知恵を身につけるのだ。

授業風景
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低学年から英語の感覚を身につける

世界のどこに行っても英語は必要なコミュニケーションツールであるという考えから、同校は1年生の段階から1回20分の授業を行っている。
20分という短時間にしているのは、子どもたちの集中を切らさないように配慮しているためだ。同時に、指導するポイントを1つに絞ることもでき、毎日繰り返すことで英語の力を自然に身につけさせることもできる。

低学年では「聴く・話す」といった音声から入りながら直感的な英語のセンスを身につける。高学年では、アルファベットとフォニックス、そして簡単な文法を学ぶことによって、読み書きを中心とした中学校以降の学びに向けて十分に準備する。

こうして小中高12年間で一貫して英語を学ぶことで、高い英語力を培い、高校卒業後は、世界各地にある系列大学をはじめとする海外の大学に留学するなど、世界に視野を広げる生徒も多数輩出している。

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学年ごとの段階的学習目標
授業風景
国内初!!米国式入学準備クラスを導入

また、同校は、小学校入学前のプログラムとして子どもの基礎能力と環境適応力を高める「Pre-Primary Class(プリ・プライマリークラス)」を開校している。
「Pre-Primary Class(プリ・プライマリークラス)」の考えの元になっているのは、米国の教育プログラム「Kindergarten」。小学校へのスムーズな移行を目的に入学前の5、6歳児を対象に行われているプログラムだ。さまざまな知育玩具を用いて、すべての動作の基礎となる能力を養うと同時に、空間能力や簡単なロジックなどの概念を覚え、集中力なども身につける。教師の指示に従い、規則を守ることや集団行動の基礎を学ぶが、あくまでも小学校のカリキュラムの一部として行われ、日本の「幼稚園」とは異なる。同校は、このクラスを2009年、日本の小学校で初めて導入した。

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吉祥寺・荻窪・武蔵関の3駅から通学が可能

都内でも人気を誇る街吉祥寺からバスで約10分。

周辺には緑も多く残る閑静な住宅地に位置している。
落ち着いた環境の中でのびのびとおおらかに育ち、豊かな心と確かな学力を身につけている。

そのほか荻窪、武蔵関からもバスが発着しており、3駅での通学が可能。
都内だけでなく埼玉からも通学可能圏内だ。

アクセスマップ
世界に広がる三育教育ネットワーク 三育教育ネットワーク

同校の卒業生のおよそ3割は、継続して全寮制の三育中学校に進学。さらに三育中学の卒業生はほぼ全員が三育の高校に進学。より濃密な教育環境の下で人格を磨き、個性を伸ばしている。国内系列では、北浦三育中学校(茨城県行方市)、広島三育学院中学校・高等学校(広島県三原市)、沖縄三育中学校(沖縄県名護市)がある。ほかにも三育教育を実践している系列校は全世界に広がっている。

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取材協力:東京三育小学校
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