大学付属校から他大学進学へ挑戦!!

大学付属校から他大学進学へ挑戦!!

inter-edu’s eye 大学付属校から他大学進学を考える

昨年、中央大学や早稲田大学の付属中学が開校し 、話題を呼んだ。付属校はそのまま併設大学へ進学を考えることができるため、保護者にとっては安心の選択と言えるかもしれない。その中でも今回は、付属の大学のみならず、生徒が希望する大学を目指す「他大学進学クラス」がある立教新座中学校・高等学校を取材した。

昨年は東大現役3名合格という実績を出し、インターエデュの掲示板も盛り上がった。
学ぶための意識をしっかりともち、自分の将来を見据えて、立教大学以外の大学へ挑戦しようとする立教新座高校3年生にご注目いただきたい。

他大学進学クラス3年8組インタビュー

立教新座中学校・高等学校では高校2年生でクラス選択が行われ、立教大学へ進学するクラスと他大学進学を希望するクラスとに分かれる。「他大学進学クラス」に所属する3人にこのクラスを希望した理由とこれからの夢を聞いてみた。

「周りの友だちがいるから、受験に向かうモチベーションを維持できる」

インターエデュ(以下、エデュ):このまま、立教大学へ進学できる付属校ではありますが、他大学進学クラスを希望されたのはなぜですか?

柴田:入学した当初から目標を高く持ちたいという気持ちがあり、立教大学以外の大学への進学を考えていたので「他大学進学クラス」を希望しました。立教大学だけではなく、他大学進学にも力を入れている点は、うちの学校のいいところだと思っています。

高野<:僕の場合は、小学校受験で立教にはいりました。ですので、立教とは違う環境に自分を置いてみたいと中学生のころから思ってきたことでした。それと立教大学は文系が強い大学なので、僕の専門としていきたい理系もしっかりと学べる大学への進学を目指そうと思ったことも大きかったです。

巽:僕も大学はより高いレベルも視野に入れて選びたいという気持ちと、理系に強い大学で物理を勉強したいというのがありました。そういう理由から他大学への進学を希望しました。

エデュ:「他大学進学クラス」と一般クラスとの違いは何だと思いますか?

柴田:一般クラスの中に入っていたとしたら、なかなか受験勉強に集中できなかったと思います。大学受験という同じ目標があるからこそ、モチベーションを上げることができます。

高野<:周りがみんな受験生という環境は、僕は小学校受験以来なので、一般クラスと比べてとても刺激的です。「他大学進学クラス」に入っていなかったら、今ほど高い意識を持とうとは思えなかった気がします。

巽:受験向けの授業内容、モチベーションが高いクラスメイトといつも接していられるので、自分も触発されます。一般クラスより受験の意識が高いので、分からない問題もみんなと議論ができるところがとても面白いです。

エデュ:大学へ進学してから勉強したい分野はありますか?

柴田:英語が得意なので世界へ出て行き、国際的に活躍できる仕事をしたいと思っています。大学では海外留学をしたいです。

高野<:小さいころから遊びの上でも理科が大好きでした。大学では化学を深め、将来は研究者になりたいと思っています。

巽:理系を目指しています。国立大学の受験を考えていますが、やりたいことは大学へ行ってから考えたいと思っています

「自由でのびのびと勉強も部活もできる、それが立教新座のいいところ!」

エデュ:6年間、立教新座中学校・高等学校で過ごして思い出に残っていることはなんですか?

柴田:部活が一番思い出に残っています。がんばっただけ成果を出すことができ、フェンシングの5大学戦で中学3年生のとき、優勝したことがあります。そろそろ受験勉強をしなければいけないと思い、高校1年になって部活をやめたのですが、正直、もう少しやりたかったと思ったりもしています。部活も勉強も個人の自由でできるというのびのびとした校風がいいです。

高野<:校外研修旅行(修学旅行)のとき、班のリーダーになって自分たちでプランを決めたことが思い出に残っています。自分たちで何でも決めるというのが、立教新座のいいところです。勉強面では、大学のドクターコースでやる内容まで踏み込んで物理の勉強をできる講座があるのも楽しいです。立教大学の講師の方が来てくれることもあり、普通の高校3年生では決してやらないことをやれるというのはうれしいです。

巽:僕も部活が一番思い出に残っています。合宿で4泊5日し、山梨の山中湖に泊まったことが1番の思い出です。高校2年生で大学受験を考えはじめ、通塾のために部活をやめなくてはならなかったことはとても残念でしたが、今は新しい目標に向かってチャレンジしていきたいと思っています。

エデュ:では最後に、インターエデュを見ている受験生へメッセージをお願いいたします。

柴田:受験は、最後まであきらめずに最後までやりぬくことだと思います。

高野<自分が好きなことを早めに見つけることが大切だと思います。
何もやりたいことがないのに、その学校を選び、進学することはもったいない。この学校でこんなことがしたいと思うことが、その後の学校生活を充実させると思います。

巽:偏差値だけで自分の実力を見切ってしまわず、より高い目標を決めて、がんばってほしいと思います。

エデュ:柴田くん、高野くん、巽くん、ありがとうございました。目標をしっかりと持ってがんばる3人の将来がとても楽しみです。

他大学進学クラス教員インタビュー

山内先生

続いて、昨年と今年、高校3年生を受け持たれている山内先生にも、「他大学進学クラス」での教育の中身についてうかがった。

進路状況

山内:「他大学進学クラス」では他のクラスと授業数は同じですが、英国数では、受験に備えた学習をしています。

時間割

立教新座中学校・高等学校は、校則が細かくなく、自由なのが特徴です。ですから、生徒は与えられるのではなく自ら選択し、自分で学ぶ力をつけているようです。進路についても、教員側からの指導により「他大学進学クラス」へ入るよりも、生徒が主体的に選ぶことが多いです。

「他大学進学クラス」は希望人数が多い場合は2クラス設けることもありました。高校1年生までの成績等で選考しています。

大学進学に向けたキャリア教育として立教大学や予備校の先生を招いた講演会を高校1年生で行っています。
そして目的を意識させることで高校2年生から立教大学を目指すか、他大学を目指すかを考えさせています。

付属校では大学へそのまま進学できるということで、どうしても学習への意欲がゆるみがちとなる。
立教新座中学校・高等学校では、立教大学だけではなく他大学への進学モチベーションも維持させ、1人ひとりの希望に応じた様々な進路を実現できる工夫がされている。
さらに当校の校風でもある、「自由」。インタビューをした高校3年生は同世代よりも目的意識を高く持っているように感じた。自由の責任の上に立ち、その後の将来への高い目標意識が形成されているのだろう。

立教新座中学校・高等学校のホームページはこちら 学校説明会情報はこちら

昨年もインターエデュにて取材しました!こちらよりご覧くださいませ。


取材協力立教新座中学校・高等学校
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