inter-edu千葉明徳中学校(平成23年4月開校)無限の可能性を引き出し、輝かせる教育

平成23年4月、千葉市南部で初めての私立中高一貫校として「千葉明徳中学校」が開校します。 前情報満載!千葉明徳中学校のホームページへ

「心×知」心を耕す学習、文武両道のリベラルアーツ

上野先生と土佐先生

―教育理念を教えてください。

上野先生:中国の古典の『大学』からとった「明明徳」が建学精神です。本校の解釈ですが、「本来持っている優れた性質を明らかにする」いうこと。つまり、子どもの持っている限りない可能性を引き出して、磨いて輝かせるということですね。文系、理系といった枠で可能性を狭めてしまうことなく、知的好奇心を刺激し、基礎基本の理解にじっくり取り組んでいきます。また、現代の様々な社会問題を見る中で、学問だけでは片手落ちで、人間性を高めなければならないということを、強く感じています。自分の生き方を深く考える哲学教育と同時に、体験活動を通して、人との関わり、自然との関わりを学んでいってほしいと思います。

田園風景

―体験活動とは具体的にどのような活動ですか?

上野先生:中心となるのは、米作りの活動です。田植えだけ、稲刈りだけというような部分的なものでなく、苗床に種を蒔くところから収穫までの全てを体験させます。種がいっせいに芽を出す様子や冬眠していたオケラやカエルが土から飛び出してくるのを目にしたり、水を入れた田の土のヌルヌルした感触とか…、ひとつひとつ体験させたいという気持ちです。田んぼで活動していると、近所の方々が声をかけてくれたり、農家の方がアドバイスをしてくれたりするんですよね。そこでも、人と人との触れ合いを感じ、人間関係の大切さを学んでいってほしい。食べ物を作ることの大変さ、大切さも感じてくれると思います。米作りの過程で、調べ学習が必要だったり、米の文化や栄養に興味を持つこともあるでしょう。温暖化に対して水田がどれだけ気温を下げる効果があるのか、と考えていくこともできますよね。様々に興味を広げ、知識を深めていってほしいと思います。その成果をまとめて発表会を持つことも考えています。

土佐先生:3年生では、農作業体験の中での調べ学習なども踏まえた上で、興味を持ったものについて、より深く自分で調べて論文作成をさせたいと思っています。広くテーマを選べると思いますので、生徒の興味に任せて、好きなもので論文を書いてほしいですね。

―農作業体験以外の総合学習について教えて下さい。

上野先生:雑木林があったり、野生のキジがいたりするような、非常に自然に恵まれた環境ですので、フィールドワークを大切にして、自然の素晴らしさを教えたいなと考えています。

土佐先生:読書活動にも力を入れていきたいと思っています。課題図書を設定して、しっかり読むことに取り組んでいきます。ただ読むだけではなく、良い本をきちんと読んでほしい。読書の習慣をつけ、自ら学ぶ姿勢をつくってもらいたいですね。

「なぜ?」「どうして?」を大切に、知的好奇心を喚起
基礎的な学力を身につけるための「完全復習プログラム」

―理系の科目にかなり多くの授業時間をとっていらっしゃいますが、教育方針はどのようなものですか?

土佐先生:理科や数学は「なぜ」「どうして」が、特に出てくる教科だと思いますので、時間をかけて、じっくり体験させながら理解させたい。理科では実験を多く行い、知的好奇心を喚起するような授業をしたいです。数学だったら、答えを求めるだけでなく、その過程を考える、論理的思考力を鍛えるような指導をと考えています。

上野先生:現行の学習指導要領を見てみると、かなり、文系の科目に時間数が偏っているように思われます。本校では、理系の科目により多くの時間を割くことで文理のバランスをとるという考えです。

土佐先生:知的好奇心が育っていくと、英語の表現や社会的なことにも、興味がわいてきますよね。必ずしも理系ということではなく、知的好奇心という学力の基盤になるものを育てたいということです。

上野先生様々な場面で「なぜ」「どうして」を発信して、できるだけ子ども達に考えさせたい。今の子どもは早急に答えを求めたがりますが、そこはじっくり時間をかけて、知的好奇心を喚起する教育をと考えています。

―今、新校舎が建築中ですが、何か特徴はありますか?

土佐先生:一番は天体ドームですね。昼間でも星の観察ができるような本格的な望遠鏡(40㎝カセグレン望遠鏡)がついたドームが最上階につく予定です。中学生に貴重な天体観測の体験をしてほしいですね。

―学習指導に関して、どのような取り組みがありますか?

上野先生基礎的な学力を身につけるための「完全復習プログラム」を考えています。朝の20分間で、テスト形式で前の週の振り返りをします。家庭学習の習慣をつけさせることが目的で、成績不振の生徒には、放課後の居残り勉強などで、学習したことを身につけられるよう指導していきます。また、家庭学習がきちんとできるようにするために、日誌をつけさせます。その日にやるべきこと、実際できたのかどうかを記入し、毎日、担任に提出してチェックするという形でやっていきます。

土佐先生:このことは学習についてばかりでなく、自分自身の心の変化や成長を知るきっかけにもなっていくと思います。また、英語・数学に関しては、クラスを2つに分けた少人数で、基本をしっかり身につけさせる授業を行います。

子どもの可能性を狭めない「数値だけで決めない人生」

―進路指導について教えてください。

土佐先生:私達は、進路教育は「心×知」(人間性を向上させ、学力を向上させる)をしっかりやれば、おのずと答えが出てくると考えています。

上野先生:学力が低かったり、興味の幅が狭ければ、これしかできないということになりかねない。将来の選択肢が広がるよう「心×知」が大切だと考えるわけです。

土佐先生:進路指導で、教師側から、君にはこれが合っているからここへ行け、と方向づけるようなことは絶対したくないですね。「数値だけで決めない人生」ということがポイントです。自分に何が合っているかは自分で考えることで、その素地を作ってあげるのが学校だと思っています。

―基本的な生活マナーの指導について、どう考えていらっしゃいますか?

土佐先生:あいさつや身だしなみ、集団のきまりを守るといったことは、厳しく指導するつもりです。

上野先生あたりまえのことをあたりまえにきちんと継続する。これを合言葉にしたいですね。そんなことだけでは駄目だと言われるかも知れませんが、それができていないから、いろいろな問題や混乱が起きているわけです。きちんとあいさつができる、悪いことをしたらごめんなさいと言える、ありがとうと言える。あたりまえのことですよね。地味なことですが、そうしたことを継続することが大切だと考えています。

―子どもの成長、将来を親身になって考え、情熱を持って教育に取り組まれる先生方の姿勢が伝わってきました。本日はどうもありがとうございました。

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