ゴルフを通して礼儀を学ばせプロを育てる学校


日本大学中学校の生徒と保護者に聞く 中学受験を乗りこえて、今。

inter-edu's eye 小中学生の間で高まるゴルフ人気 

前回の特集に続き、今回は日本大学高等学校・中学校のゴルフ部を全国大会4部門出場に導いた顧問の大木先生と女子主将・佐藤さんにインタビューを行った。

佐藤さんの入学当時、部員はわずか4名。それが今では70名となり、全国に名をとどろかせるまでに成長している。何人もプロを輩出する、顧問・大木先生の指導の秘訣とは…?取材を通して、トッププレーヤーの育て方の根本には、技の前に心の教育があることが浮かび上がった。


志望動機は、ゴルフ!中学受験中は1日12時間勉強しました。

インターエデュ(以下エデュ):まず部員数を教えてください。

大木治久先生(以下大木):現在70名です。今年の新入生の中でも未経験が15名ぐらいいました。

エデュ:今、最も人気の部ということですね。その理由は何だとお考えですか?

大木:石川遼君の人気もあるのでしょうが、保護者の方が子どもと一緒にゴルフをしたいという理由での入部も増えています。中には、お父さんが日大のゴルフ部出身で、子どもを入学させたケースもあって、ゴルフ部目当てで本校に来る子も多いですよ。1日に4~5組の見学のご相談を受けます。

エデュ:日本大学高等学校・中学校ゴルフ部の特徴とは何でしょうか?

大木:プロが何人も出ていること、それから伝統ですね。全国優勝を2回していますし、 ゴルフが出来る学校で、横浜・東京からの通学圏内ということで人気です。

エデュ:ゴルフを通して伝えたいことはなんでしょうか?

大木:ゴルフは個人競技だけではなく、団体競技もあります。団体競技は、お互いを支え あうチームワーク・縦横の関係が大切になってきます。その団体戦4部門(中学男子・中学 女子・高校男子・高校女子)で全国大会に出場したのは、本校の他にはあと1校のみです。ゴルフで有名な杉並学院さんも埼玉栄さんも成し遂げていないことです。ゴルフは勝ちたいという個人的な欲だけでプレーをするものではなく、堅実にプレーをするスポーツです。そういうことを、ゴルフを通して学んで欲しい。例えば、コースに出たら必ずコースに向かって一礼させます。礼儀こそ全ての基本だと思います。

エデュ:部員たちの成長を感じた瞬間を教えてください?

大木:大会は、4人1組で回るのですが、自分以外の3人は他の学校の子です。その中で本校のゴルフ部員が他の学校に負けないしっかりした態度でやっていると嬉しいですね。
それから、うちの学校は20人が全国大会に出ているのですが、自信のなかった子が全国に出たり、中1で初心者から入った子が全国に出たりすると嬉しいです。

エデュ:日本大学高等学校・中学校ゴルフ部のPRをお願いします。

大木:中高一貫校なので、6年間ゴルフを続けられ、全国レベルの先輩や同級生が身近にいると言うことは刺激になります。、身近に目標となる人がいる環境は、充実した学校生活を送るためにとても良いのではないでしょうか。トッププレーヤーは全てにおいて素晴らしい人間でなくてはならず、そんな人と一緒に過ごせることはモチベーションが上がるし、目標が高く持てる。これは他の学校にはなかなかない面です。
また、ゴルフを通じて、人とのふれあいや日常生活で役に立つマナーや思いやり、将来役に立つコミュニケーション能力が身に付きます。きっと親子の会話も増えていくと思います。

中学受験を支える親の指導ポイントは目的意識を与えてあげること。

エデュ:日本大学高等学校を受験した理由を教えてください。

佐藤:私が高校に入学した時、先輩が2年生2人、3年生1人と言う状態のこじんまりした部でした。自分の力を試すため、強豪校に行くよりも、自分の力でチームを全国大会に連れて行きたい、と言う気持ちがあり、日本大学高等学校に決めました。また家からも通いやすいのも理由の一つでした。

エデュ:いつからゴルフを始めたのですか?

佐藤:4歳からゴルフを始めました。父と同時にゴルフを始めました。父がたまたま会社の人からクラブをもらい、一人で練習に行くのがいやだったみたいなので、父について行ったのが始まりです。

エデュ:日ごろはどういった練習をしていますか?

佐藤:部活はレベル毎にクラスが分けられています。私はAクラスで、週3日練習、週1日トレーニング、週1日オフと言った感じです。人数が多いので、4つに分けないと練習場が借りられないので、それぞれに分かれて熱心に練習しています。

エデュ:ゴルフを通して成長したと感じる瞬間はありましたか?

佐藤:周りの子達を引っ張って行く中で、厳しい指導になかなか慣れていないためか、自分だけ孤立してしまうことがありました。でも、周りが徐々に積極的になっていくのが分かった時に,自分の想いが伝わったのだと自信に繋がりました。

エデュ:思い出の試合を教えてください。

佐藤:私が1年生で4人だけでスタートした時、当時は関東予選の2回戦に出場することすら厳しいと思ったけど、私が作ったメニューを先輩たちがこなしてくれ、8位でギリギリ通過した試合です。自分が優勝した個人戦よりも嬉しかったです。全員でボロボロ泣いてしまいました。

エデュ:今現在のゴルフ部の目標は何ですか?

佐藤:全国大会の全部門出場が達成出来たので、これからは個人競技で良い成績を出してさらに日大高を有名にしたいと思っています。

エデュ:大学進学はどうするのでしょうか?

佐藤:明治大学の商学部に進学予定です。自分ももっと上手くなって,明治大学ゴルフ部を強くしたいと思います!

エデュ:頼もしいですね。将来の夢を教えてください。

佐藤:周りの同級生はみんなプロテストを受けてしまい、私ともう一人しか進学しませんが、大学に行くからにはしっかり勉強して、部活も頑張り、それからは自分の思う時期が来ればプロテストを受けたいと思っています。それから自分のネームを使ってゴルフ関係の仕事がしたいです。

エデュ:最後に日本大学高等学校を受験する生徒にメッセージをお願いします。

佐藤:校舎が新しくなったばかりで、きれいです。それから、先輩後輩の仲が良く、部活動も非常に盛んです。スポーツを通して、いろんなことを学んで欲しいと思います。入学した暁には、ぜひゴルフ部に来てください!

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取材協力:日本大学高等学校・中学校

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