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女子校のよさを徹底分析!


女子校のよさを徹底分析!

欧米では性差にあわせた教育がブーム

今年の2月、小学4年生の女の子を持つお父さま(投稿者:悩む父さん[1192737])からインターエデュの掲示板に「女子校の良さ?」について意見を求める書き込みがありました。
女子だけの環境の中でのメリット、デメリットは?社会人になった時、女子校出身者は?男女交際は?…など保護者の皆様からは活発なご意見が寄せられていました。

今、欧米では「男女区別」教育がブームといわれています。
NHKスペシャル「女と男~最新科学が読み解く性~」ではアメリカの小中学校で行われている性差に基づいた教育現場が取り上げられました。
また、共同通信からはイギリスの「共学より女子校で成績が向上した」という調査結果が伝えられ、日本でも性差に合わせた教育が注目されようとしています。

そこで今回、インターエデュでは多摩地区にある7校の女子校の在校生に学園生活のホンネを取材してきました。
女子だけの環境の中で大変なことは?女子だけでの勉強は?男子がいない学校をどう感じる?
……彼女たちの生の声が、投稿者の悩む父さんはじめ女の子を持つご家庭で学校選びのご参考になれば、幸いです。

桜華女学院
高等学校


野村鈴花さん
高校3年生
生徒会副会長

大妻多摩
中学高等学校


赤井捺美さん
高校2年生
生徒会長

共立女子第二
中学高等学校


若林彩香さん
高校3年生
生徒会長

駒沢学園女子
中学高等学校


川村皆子さん
高校3年生
自治会委員長

白梅学園高等学校

亀川奈都穂さん
高校3年生
ダンス部部長

立川女子
高等学校


吉岡成美さん
高校3年生
HR委員長

東京純心女子
中学高等学校


藤井ももさん
高校3年生
生徒会長

女子だけの学園生活を選んだ理由

インターエデュ(以下エデュ):まずはみなさんが女子校を選択した理由を教えてください。

桜華女学院高等学校・野村鈴花さん(以下桜華・野村):
私が桜華を選んだのは制服がかわいいというのと、体育コース、情報英語コース、
福祉コース、進学コースと専門を学べるカリキュラムがあったからです。
私は今、体育コースで勉強しています。

大妻多摩中学高等学校・赤井捺美さん(以下大妻・赤井):
私が大妻多摩を選んだ理由は、自宅から近く校舎がきれいで勉強がしやすい環境だったからです。それからセーラー服に対する憧れもありました。

共立女子第二中学高等学校・若林彩香さん(以下共立・若林):
私は共二に通っている先輩がいて文化祭や体育祭を見て、
女子だけで生き生きした様子がいいなと思って決めました。

駒沢学園女子中学高等学校・川村皆子さん(以下駒女・川村):
私は母も女子校の出身なので、女子校への憧れがありました。

白梅学園高等学校・亀川奈都穂さん(以下白梅・亀川):
私は高校から女子校に入りました。白梅を選んだのは保育士を目指していて保育系クラスで勉強をしたかったというのが大きいです。

立川女子高等学校・吉岡成美さん(以下立川・吉岡):
私は女子だけの学校にとても憧れがありました。それから母も祖母も立川女子の出身で、
母校に対してのいい思い出を聞いていたので私も行きたいと思っていました。

東京純心中学高等学校・藤井ももさん(以下純心・藤井):
私は小学6年生のとき、文化祭を見て女子だけで先輩後輩など関係なく楽しそうで、有意義な時間を過ごせそうと思って決めました。

これまで過ごした女子校でのホンネ

エデュ:みなさん、もとから女子校へはいい印象で入ったということでしょうか?
     実際に女子だけの生活で大変なことはありませんか?

桜華・野村:正直、最初は女子だけでこわい(笑)イメージがありました。でも、女子校では意見もちゃんと言い合えて本当の自分を出せている気がすごくします。 みんな意見が言える分、行事で熱くなって衝突もあるけど、それを通してよりいいものや団結力が生まれる。そこが女子校の魅力って私は思っています。

大妻・赤井:女子だけだと逆に一人ひとりの個性が発揮されているように私は思います。ぶりっ子とかいなくて、みんなさっぱりしているところがいい。 私は昨年、合唱祭の指揮をやったんですけど、女子だけだから誰も恥ずかしがったりせずにみんな精一杯歌うんです。 パルテノン多摩の大ホールで全員の声が共鳴しあった瞬間、感動で私は涙を流しながら指揮していました。 女子だけなので男子の目を気にすることなく表現でき、そういう瞬間はすごいと思います。

共立・若林:女子だけなので力仕事は協力しないとできないのですが、自然と役割分担ができています。
体育祭では先輩から後輩へ教えるダンスもあって仲がよくて楽しいです。 女子だけだから大変というのはこれまで一度も感じたことがないですね(笑)。

駒女・川村:男子がいない分、苦手な教科も男子の目を気にせず質問できたり、挑戦できたりするところがいいです。
女の子ならではの悩みも相談しやすい。先生も男子に気をとられることがなくて、丁寧に女子に合わせた指導をしてくれます。

白梅・亀川:私は中学までは共学だったので、そのころと比べて行事が盛り上がらないかと思っていたら逆に女子だけの方がすごく盛り上がるというのが実感です。 進路指導も女子目線で話してくれるので身近なものとしてとらえやすいです。 体育祭も合唱コンクールも、中学のときはやる気がない男子がいると、もめごとになっていたけど女子校だとみんなが積極的に参加しています。

立川・吉岡:私も中学は男女共学でした。そのときは友だちの女の子も同じタイプの子としか付き合わなかったのに、今は学年全員が友達です。 立川女子大学があったらみんなで進学したいくらい(笑)。運動ができなくても女子だけだからいいやって思えるし、いろんなことにみんな積極的で生き生きしているように思います。

純心・藤井:最初は女子校だから厳しいっていうイメージがあったけど、先輩後輩でとても仲がいいです。 純心は図書館が充実して、女性ならではの本や雑誌が置いてあって使いやすいです。私も今の学校生活がすごく楽しくて充実しているので、 このまま、みんなと一緒に行ける大学があったらいいのにって思っています。

エデュ:少し突っ込んだことを聞いてしまいますが、男子との出会いがないとか恋ができない
     っていうのは思ったことはないですか?

桜華・野村:「恋したい」「出会いがない」とみんな、口では言ってはいるけど、実際に部活が忙しかったり、今が楽しかったりで恋はいいやって思っている人が多いです。

大妻・赤井:恋をしていてもいなくても普段の学校生活の中で自分をアピールできる場がたくさんあるんです。
それだけ今の生活に夢中で、私も恋はもう少し先でいいやって思います。

共立・若林:私も、毎日が楽しくて充実しているのでそういう不満はあまりないですね。彼氏がいる子はいるし、女子校だから恋ができないとは思わないです。

駒女・川村:彼氏がいる子もいない子も、おまじないとか恋の悩みを何でも相談しあえる、それが女の子にとって楽しいんだと思います。

白梅・亀川:実際には会話の50%が恋の話をしています。女の子にとっては理想や悩みを話せることがとにかく楽しい。 逆にそれを話せる友達が多いのが女子校のいいところなんじゃないですかね。

立川・吉岡:恋はどんな時でも自分から進んでいかないとできないこと。学校生活が充実していたり、友達との関係が楽しければ恋はもう少し先でいいって思えます。立川女子にも彼氏がいる子もいるし、女子校だと恋や出会いがないってことは絶対ないと思います。

純心・藤井:私も恋より学校がとても楽しくて今の時間が大好きなので、不満に思うことはないですね。

「あなたをこの学校にいれてよかった」両親からの言葉

エデュ:お母さんやお父さんは今の学校に通っていることについてどう思われていますか?

桜華・野村:実は最初は都立を志望していたので、何で私立にするのって反対されたんです。
でもどうしても行きたいコースがあるって私がゆずらず、今は私が楽しそうにしているのを見て桜華を選んだことに納得してくれています。

大妻・赤井:普段は恥ずかしくて言えないんですけど、親の支えがあって今の自分があると思っています。
女子校には憧れていたけど、私は中学受験がすごくいやだったんです。小学3年生の9月から塾に行って、 周りは地元の学校に行く子がいる中で勉強をしないといけなくて…。4年生の時期は反抗期で塾も変えたりしました。
でも親の支えがあったおかげで大妻多摩へ受かることができて、今はすごく感謝しています。

共立・若林:私は両親にいろいろと相談します。何でも聞けて、口うるさく言うタイプではなく、 大切なことはしっかりとアドバイスしてくれる。学校選びの時も、 親のすすめがあったおかげで今の学校に通えていることにとても感謝しています。

駒女・川村:私の家庭は母も女子校だったこともあり、学校に対する理解もあって学校で成功したことを話すたびに 「あなたをこの学校にいれてよかった」って言ってくれます。

白梅・亀川:高校を選ぶときから、私もいろいろと親には相談しています。今後の進路も理解してくれていて、三者面談で先生と親とで真剣に将来のことを考えてくれています。

立川・吉岡:私の親は、私が立川女子に入ってからは学校のことも勉強のことも厳しく言わなくなりました。それだけ学校を信頼してるみたいです。

純心・藤井:私は小学校の時、とても負けず嫌いで自分から中学受験をしたいと両親に話しました。塾も自分で決めてきました。 両親は私に何でも決めさせてくれます。でも、その分、自分で責任をとる大切さも教えられています。

在校生による、女子校アピール

女子校だからこそ、

自分の意見を持っている子が多く、いろんなことを話し合えます。
団結力も生まれ、一生涯の友達ができるので、ぜひ女子校に入ってもらいたいです。

桜華女学院では礼法やキャリアデザインなど女性が社会に通用するための授業が充実しています。

桜華女学院高等学校のホームページはこちら

女子校だからこそ、

地味という印象があるかもしれないけど、逆に個性がはっきりしていて女子校って活発。
今は会社でも女性の役員がいる時代。自立心が養われるのは女子校です。

秋の焼き芋大会がすごく楽しい。ラクロス部はユニフォームもかわいく強くて人気の部活。

大妻多摩中学高等学校のホームページはこちら

女子校だからこそ、

自分の意見をはっきりと言える自立心は絶対つきます。
社会に出て怖気づかない自信もつきます。女子校はおすすめです。

蛍の鑑賞会が独特な授業。社会に出て役立つ礼法の授業あり。ゴルフ部が今、人気の部です。

共立女子第二中学高等学校のホームページはこちら

女子校だからこそ、

女子でも生徒会長になれる。共学だと物事が男子中心で進んでしまうことが多いけど、
まとめ役になれて聞く力もつく。女子校は女の子の力を育てる学校です。

合掌で始まり終わる仏教を学べる。野球、バスケ、ウィンド・アンサンブル部が強化指定。

駒沢学園女子中学高等学校のホームページはこちら

女子校だからこそ、

自分と趣味があう人に出会える。中学までは共学だったことを振り返っても、
女子校の方が楽しい。断然おすすめです。

家族のことを話してくれる親しみやすい先生が多い。陸上とハンドボールは全国に挑戦している。


女子校だからこそ、

自分も相手も成長できる人間関係が学べる。ファッションの話もすごく盛り上がる。
女子校には、ずっと一緒にいたいと思う大切な友人との出会いがあります。

山岳部やイラスト研究部やそば打ち部など独特の部がある。

立川女子高等学校のホームページはこちら

女子校だからこそ、

学年120人みんなが友達。女子だけだから思い切ったこともできるし、
一概に共学と比較できるとは思わないけど、私は女子校が大好きです。

「労作」という授業で作物を育て命の尊さを学ぶ。マラソン大会は5キロ走り体を鍛える。

東京純心女子中学高等学校のホームページはこちら

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取材をし、筆者も女子校生のみなさんの楽しそうな学園生活がうらやましくなった。
少しでも気になった学校があれば足を運び、話を聞いてみることをおすすめしたい!

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